東京・日比谷に位置し、各国の賓客をおもてなししてきた「帝国ホテル 東京」。毎年開催され、人気を博している「英国フェア」が、2024年も10月31日(木)までの期間、開催されています。
本館17F「インペリアルラウンジ アクア」では、駐日英国大使館のエグゼクティブシェフであるフレデリック・ウォルター氏が監修した「ロイヤルアフタヌーンティー」が提供されています。9年目となった人気アフタヌーンティーの内容を、Precious.jpライターの試食レポートを交えてご紹介します。
スペシャルなケーキ「 45°」も!帝国ホテル 東京にて駐日英国大使館シェフ監修の「ロイヤルアフタヌーンティー」が提供中
■1:料理長考案のスペシャルケーキ「 45°」
上段に1種類だけ堂々と登場するスペシャルケーキ「45°」。こちらは2022年のエリザベス2世女王陛下の即位70周年の際に、「帝国ホテル 東京」料理長 杉本雄氏が考案したケーキです。
ロイヤルウエディングをテーマに作られたケーキは、ウェディングドレスのように真っ白。一説では、英国王室で礼装時などに着用されるティアラが斜め45°のときに一番美しく見えるとされていることから、その名はもちろん、アイシングシュガーで作られたティアラを飾り付ける角度にも落とし込まれています。
英国王室でティアラが代々大切に受け継がれているように、帝国ホテルでもこのケーキを受け継いでいくという意思の表明でもある、特別なケーキです。
女王陛下がよく食べていたバルモラル城のいちごから着想した「苺のコンフィチュール」、自家製レーズンやいちじく、プルーンなどのドライフルーツとスパイスたっぷりで作った英国伝統の「シムネルケーキ」の3つが層をなし、そのまわりをレモンバームの香りをまとった爽やかなクリーム、ビスキュイ、真っ白なマスカルポーネチーズのガナッシュで包み込んだ複雑で繊細な構成。
小さいながらも何層にも重なっていて、噛むごとに変わる味わいが楽しめます。軽やかな口どけで、あっという間になくなってしまいました。
■2:英国の雰囲気を存分に楽しめる中段
中段のプレートにはセイボリーが並びます。英国でおなじみの「フィッシュ&チップス」。鯛のフライにエビとポテトが添えられています。帝国ホテル特製のタルタルソースでいただくと、紅茶ではなくアルコールが欲しくなってしまう方もいるのでは。
サーモンとそら豆がたっぷり入った「スコティッシュサーモン そら豆とエストラゴンのキッシュ」。フレッシュなエストラゴンの爽やかな香りが、食べ応えあるキッシュを軽く仕上げています。
グラスの中の赤いスープは「無花果の冷製ポタージュ」。季節のフルーツであるいちじくのピューレに、じゃがいも、玉ねぎ、生クリームが加わったスープです。いちじくや玉ねぎの甘さと、じゃがいもと生クリームのコク、塩味が渾然一体となっていて、今までに体験したことのない味わい。シェリー酒とピンクペッパーがアクセントになっていて、サンドイッチのお供に最適な冷製スープでした。
■3:ローストビーフのサラダに、ショートブレッド…下段も英国の味がたっぷり!
3段目にはスイーツとセイボリーが盛り合わされています。グラス仕立ての「冷製ローストビーフのサラダ仕立て」は、トリュフ塩がかかったグリーンサラダの下に、ローストビーフがたっぷり。小さなグラスとは思えないほどの食べ応えです。ドレッシングには英国のウスターソースと西洋わさびが使われていて、食が進みます。
英国のアフタヌーンティーといえば外せないサンドイッチは「卵 きゅうり トマトのサンドイッチ」として登場。こちらの食パンは、帝国ホテルで開発した耳まで白いサンドイッチ用食パンを使用しています。低温で焼かれしっとりした耳は、サンドイッチの味を邪魔することなく調和していました。
「スティルトンチーズタルト」は英国の青かびチーズであるスティルトンチーズを使った風味豊かなタルト。青かびチーズ特有の香りとコクがリッチに広がるも、軽やかな後味。スコーン用のハチミツをひと垂らしすると極上の味わいになりますよ。
ガリっとした食感が楽しい「カルダモンとオレンジのショートブレッド」。塩味をアクセントにしたショートブレッドになっていて、小麦の香ばしさの中に、カルダモンとオレンジの香りが豊かに広がります。
■4:英国大使館レシピの「バッキンガムスコーン」と紅茶も要チェック
英国大使館レシピを元に作られた「バッキンガムスコーン」。普段の帝国ホテルのスコーンは四角いのですが、今回のアフタヌーンティーでは英国式に丸型で登場しています。英国で製菓に一般的に使われるバターミルクと、英国産小麦をブレンドした粉が使われたスコーン。ふわっとした食感とミルクのコクが感じられるスコーンを添えられたクロテッドクリームでいただけば、もう英国旅行気分です。
「フルーツスコーン」はバターミルクで作ったアールグレイのミルクティーとサルタナレーズンが練り込まれています。香り高くフルーティーなスコーンでした。
ドリンクにはウェルカムティーとして、ダージリンとセイロンをブレンドした「アフタヌーンティー」が登場。紅茶の香りを存分に味わえるブレンドです。
ウェルカムティーの後は、日本紅茶協会認定のティーインストラクターがセレクトしている約30種類のオリジナルティーバリエーションからフリーフローで楽しめます。今回のアフタヌーンティーに合わせたスペシャルブレンドも用意されていますが、自分の好みに合わせたおすすめをしていただくことも可能です。
まるで英国でアフタヌーンティーをいただいているかのような気分に浸れる「帝国ホテル 東京」の英国大使館シェフ監修「ロイヤルアフタヌーンティー」。おひとり様でもいただけるアフタヌーンティーになっています。ぜひ、優雅な時間を過ごしてくださいね。
問い合わせ先
- 帝国ホテル 東京
- 英国大使館シェフ監修「ロイヤルアフタヌーンティー」
- 提供場所/本館17F 「インペリアルラウンジ アクア」
提供時間/11:30~18:00(L.O.)
TEL:03-3539-8186
住所/東京都千代田区内幸町1-1-1
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- EDIT :
- 小林麻美