東京における現代アートの創造性と多様性を国内外に発信する「アートウィーク東京(以下、AWT)」が、2024年11月7日(木)から10日までの4日間の日程で開催されています。会期中は、東京都内53か所の美術館・ギャラリーによる展覧会のほか、買える展覧会「AWT FOCUS」や映像作品プログラム「AWT VIDEO」、建築・⾷・アートのコラボレーション「AWT BAR」などの独⾃の企画も展開されます。

「アートウィーク東京」記者発表会に鈴木京香さんと山本美月さんが登場

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鈴木京香さん(右)と山本美月さん(中央)のトークセッションの様子

11月7日(木)の開幕に先立ち、10月30日(水)に行われた記者発表会には、AWTのアンバサダーに就任した俳優の鈴木京香さんと、スペシャルゲストとして俳優・モデルの山本美月さんが登壇しました。

おふたりのトークセッションでは、「アートを購入する入り口とは?」を切り口に話題が広がりました。

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左から/山本美月さん、鈴木京香さん

29歳のときに初めてオークションで絵を購入したという鈴木京香さんは、アート好きとしても有名。「アートを購⼊してみたいという⽅は、アートウィーク東京のような機会があれば、お散歩のついでにいろいろなギャラリーを巡って、新しいアーティストと出会い、気に⼊った作品を招き入れることができるんじゃないかなと思います。私たちの⼤好きな都市、東京がアート⼀⾊になる期間、ぜひ皆さんにも秋を満喫しながら、アートを楽しんでいただきたい」と語りました。

また、アートはハードルが高いと感じていたという山本美月さんは、「この機会にいろいろな美術館やギャラリーをまわってみて、アートをもっと近く深く知っていけたらと思います。託児所サービスがあって、ただ預かっていただけるだけじゃなく、アートに触れさせてもらえるというのが、⾃分だけじゃなく⼦供も⼀緒に楽しめて、とてもいい」と、子育て中の立場からもお話をされていました。

今回の「アートウィーク東京」に参加した展覧会のなかで、おふたりが特に興味をもったという展覧会をご紹介します。

●鈴⽊京⾹さんが注⽬する展覧会

・「ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ ⾔っとくけど、素晴らしかったわ」森美術館(六本⽊)https://www.artweektokyo.com/institution-gallery/mori-art-museum/

・「内藤礼 ⽣まれておいで ⽣きておいで」銀座メゾンエルメスフォーラム(銀座)https://www.artweektokyo.com/institution-gallery/ginza-maison-hermes-le-forum/

・「AWT FOCUS ⼤地と⾵と⽕と:アジアから想像する未来」⼤倉集古館(⻁ノ⾨)https://www.artweektokyo.com/focus/

●⼭本美⽉さんが注⽬する展覧会

・「渡辺志桜⾥ 宿/Syuku」資⽣堂ギャラリー(銀座)
https://www.artweektokyo.com/institution-gallery/shiseido-gallery/

アート、建築、音楽、ファッション、ダンスまで…見どころ満載の4日間

アートウィーク東京では、東京都内53か所の美術館やギャラリーによる展覧会を筆頭に、各会場を巡るシャトルバス、片岡真実氏が監修する展覧会「AWT FOCUS」、建築・⾷・アートのコラボレーション「AWT BAR」や名建築を巡るツアーなど、独⾃の企画も開催されます。そのなかから一部をご紹介します。

■アートスポットをつなぐシャトルバス「AWT BUS」

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参加者は無料で利用できる「AWT BUS」

アートウィーク東京の開催期間中は、参加施設を6つのルートでむすぶ無料のシャトルバス「AWT BUS」が巡回します。このAWT BUSでは、東京都とベルリン市の友好都市提携30周年を祝したプログラム「Berlin‒Tokyo Express」を開催。東京とベルリンにゆかりのあるアーティストが参加し、ルートごとに作品が展開されます。

■買える展覧会「AWT FOCUS」

「AWT FOCUS」は、美術館での作品鑑賞とギャラリーでの作品購⼊というふたつの体験を掛け合わせた「買える展覧会」。今年は、森美術館館⻑で国⽴アートリサーチセンター⻑の⽚岡真実氏を監修に迎え、「⼤地と⾵と⽕と:アジアから想像する未来」と題した展覧会を⼤倉集古館(港区虎ノ門)で開催します。

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AWT FOCUS「⼤地と⾵と⽕と:アジアから想像する未来」 会場外観(⼤倉集古館、東京) Photo by Kei Okano. Courtesy Art Week Tokyo.
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AWT FOCUS「⼤地と⾵と⽕と:アジアから想像する未来」 展⽰⾵景(⼤倉集古館、東京) Photo by Kei Okano. Courtesy Art Week Tokyo.

■オリジナルフードやコラボレーションカクテルを楽しめる「AWT BAR」

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⼾村英⼦氏による「ランドスケープがつくるBAR」の空間(C)eiko tomura landscape architects

国内外から集まるアートファンが集う憩いの場「AWT BAR」は、南⻘⼭の複合ビル「emergence aoyama complex」を会場に、ランドスケープアーキテクトの⼾村英⼦氏が設計を、「ゴ・エ・ミヨ 2023」でベストパティシエ賞を受賞した⻘⼭「EMMÉ」の延命寺美也氏がフードを⼿掛けます。荒川ナッシュ医氏、⼩泉明郎氏、束芋氏らアーティストによるコラレーションカクテルにも注目です。

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EMMÉ・延命寺美也氏によるフード
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アーティストとのコラボカクテル(荒川ナッシュ医)

AWT BARを音で彩るサウンドインスタレーションを手掛けるのは、リズムアンサンブル・goatの主宰で電⼦⾳楽ソロプロジェクト・YPYとしても知られる⽇野浩志郎氏。会場に設置された14のスピーカーから流れる⾍や⿃の声は、電⼦⾳や楽器⾳などで構成され、日野氏によって再解釈された「都市のランドスケープ」に耳を澄ませる楽しみも。

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《TO SEE THE WIND》 Photo by Yuko Torihara

また、11⽉8 ⽇(⾦)と9 ⽇(⼟)には、アーティストの上⽥舞さんによる特別な茶会《TO SEE THE WIND》が開催されます。参加者は、まるで露地(茶室に⼊る前の庭)を歩いて⽇常を離れるかのような体験をすることができます。

AWT BAR ではこのほかにも、AWTがアートバーゼルと共催するダンスパフォーマンスや、ライブパフォーマンスが予定されています。

■名建築を巡るツアー「TOKYO HOUSE TOUR」

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「塔の家」設計:東孝光 © Nacása & Partners

建築家・東孝光氏による「塔の家」、伊東豊雄氏による「花⼩⾦井の家」を訪ねる建築ツアー「TOKYO HOUSE TOUR」が開催されます。コースの監修はプリツカー賞などの受賞歴をもつ建築ユニット「SANAA」の共同設⽴者で、東京都庭園美術館館⻑を務める建築家・妹島和世氏。建築ファンには見逃せないイベントとなりそうです。※参加申し込みは11月5日(火)までに終了しています

アートウィーク東京期間中はこのほかにも、AWT参加ギャラリーのアーティストの映像作品を厳選して上映するビデオプログラム「AWT VIDEO」や、フランクフルト近代美術館(MMK)館⻑のスザンヌ・プフェファー氏、AWT FOCUS監修の⽚岡真実氏、ニューヨークのスカルプチャーセンター ディレクターでAWT VIDEOの監修を務めるソフラブ・モヘビ氏によるシンポジウムなども開催されます。

さらに、キッズ・ユース向けガイドツアー&ワークショップ、幼児向け臨時託児室を開設。参加者をサポートするだけでなく、子供たちがアートに触れる機会も提供されます。


以上、2024年の東京アートウィークについてご紹介しました。国内外の最新アート、建築、音楽、ダンスやファッションまで広く網羅する刺激的な空間が、東京都内に登場。興味のあるスポットをピックアップして、お散歩するようにアートに触れてみてはいかがでしょうか?

問い合わせ先

アートウィーク東京

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