「除物」ってなんと読む?「じょぶつ」ではありませんよ!
いよいよ明日は大晦日(おおみそか)ですね。12月31日を「大晦日(おおみそか)」と呼ぶのはもはや当たり前の常識になっていますが、なぜそう呼ぶのか、説明できますか? …ということで本日1問目の日本語クイズです。
【問題1】「おおみそか」の語源は?
「おおみそか」の「みそか」とは、もともと何を指しているでしょうか? 以下の選択肢の中から正しいものを選んでください。
1:30日
2:みそっかす
3:和歌の一種
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 1:30日 です。
もともとは「月の30番目の日」を指していた「三十日(みそか)」という言葉ですが、転じて「月末の最後の一日」という意味で使われるようになり、そこに「一年でいちばん大々的な」という意味の「大(おお)」がついて、「おおみそか」という呼び方ができたわけです。「大晦日」という表記に使われる「晦」の字は「陰暦で月の最終日」という意味でも使われる字です。
さて「大晦日(おおみそか)」といえば、年越しの除夜の鐘でおなじみですので、2問目は「除」という字の入ったクイズです。
【問題2】「除物」ってなんと読む?
「除物」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「除外しておく物」という意味をもつ言葉です。
<使用例>
「色移りしそうな洗濯ものは、先に除物にしてちょうだい」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 除物(のけもの) です。
ちなみに、「除夜(じょや)」は、大晦日の同義語に「除日(じょじつ)…旧年を覗く日、という意味」があるので、「除日の夜」を指した言葉です。
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本日は、12月31日 の大晦日にちなんで、
・大晦日(おおみそか)
の語源と、
・除物(のけもの)
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
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- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』『和楽web』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱