1994年6月29日、イギリス・チャールズ国王のドキュメンタリー『Prince Charles: The Private Man, the Public Role(チャールズ皇太子:私的人間、公的な役割)』がBBCにて放送されました。離婚後の人気回復を目的とした番組のなかで、カミラ・パーカー・ボウルズ(現王妃)との不倫を告白し、大きな話題に。
ちょうどその夜、月刊誌『ヴァニティフェア』がロンドンのサーペンタイン・ギャラリーでガラを開催。ダイアナ妃がゲストリストに名を連ねていたものの、衝撃的なニュースが流れた当日です。果たして妃が現れるのか周囲が不安視するなか、視線を奪うオフショルダーの装いで晴れやかに登場。それ以来、ギリシャのデザイナー、クリスティーナ・スタンボリアンによるブラックドレスが彼女の「リベンジ(復讐)ドレス」と呼ばれるようになりました。
それから30年経った2024年ホリデーシーズン。ファッション史に残る一着に似たドレスを纏って叔母へオマージュを捧げた、と話題だったのがダイアナ妃の姪「レディ・アメリア&エリザ・スペンサー」です。32歳の双子が魅せた、フェスティブな最新スタイルを紐解いていきましょう。
■1:タイムレスなエレガンスを授けるダイアナ妃風ドレス
2024年12月2日、イギリス・ロンドンのロイヤルアルバートホールで開催されたパンドラ主催「ファッション・アワード2024」に出席。レディ・アメリア・スペンサー(左)は、「パメラ・ローランド」のリゾート2025コレクションより、ネックラインにそって細かいビーズが施されたオフショルダーのドレスを纏っています。
レディ・エリザ・スペンサー(右)は、ガウラフ・グプタによるドレス。袖にドレープが美しく施されたマーメイドラインのデザインです。歴史的ドレスと呼ばれる、ふたりの叔母であるダイアナ妃のアイコニックな一着に酷似した胸元のラインを、「サルトロ・ジュネーブ」のダイヤモンドで華やかに飾り、迫力あるドレスアップに仕上げています。
■2:洗練された艶と肌見せでキレよく微糖な大人ピンク
2024年10月24日、モロッコ・マラケシュのエル・バディ宮殿で開催された「ファッション・トラスト・アラビア2024」に出席。アメリア(左)は「テンパリー」のフィットしたシルエットと、ビーズのディテールが特徴の、背中の開いたドレスを着用しています。エリザも同ブランドをセレクト。首と肩にあしらわれたビーズがグラマラスなドレスは、ケープのようなデザインが特徴です。ふたりとも花の刺繍やサーモンピンクでフェアリーテイルの登場人物のようなムードですが、シアーな素材の肌見せでキレよく。大人の洗練をトッピングしています。
■3:レッドやミニでガーリー&コケティッシュに
2024年10月22日、ロンドン、ケンジントン宮殿のザ・オランジェリーでエアリン・ローダー、キャロリン・マーフィー、ビアンカ・ブランドリーニ主催の「エスティ ローダー・リ・ニュートライブ・ディナー」へ。アメリアは「レベッカ・ワランスxニッキー・ヒルトン」によるミディドレス。スパンコールが煌めくレッドの一着は、尖ったショルダーラインやハートラインの胸元のカッティングなどフェティッシュなムードが漂います。一方エリザのミニドレスは同ブランドながら、クラシカルな雰囲気。パールビーズのステートメントカラーが特徴で、透け感ある袖と胸元を引き立てます。ダイヤモンドのように輝くトリムで華やぎ感を後押し!
今回は、「レディ・アメリア&エリザ・スペンサー」の最新パーティスタイルをご覧いただきました。ダイアナ妃は双子が5歳のとき、この世を去りまた。共に過ごした時間は短くても、妃のセンスや人を惹きつけるオーラは確実に引き継いでいるふたり、スタイリッシュなイベントに引っ張りだこなのも頷けますね!
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- WRITING :
- 神田朝子