2020年に開業した「ハイアット セントリック 金沢」。金沢駅から徒歩すぐの絶好のロケーションを誇り、歴史と伝統、アートがあふれる金沢の街を表現したようなライフスタイルホテルです。
3Fのオールデイダイニング「FIVE - Grill&Lounge」にて、開業5周年に向けてスタートしているディナーコース「"KOLORS" ~ 金沢カラーズ グリルコース」をPrecious.jpライターが体験。地元食材をたっぷりと使用したニューヨーク グリルのシグニチャーディッシュを盛り込んだコースや、新たに加わったアラカルトメニューなど、FIVEならではのメニューについて詳しくご紹介します。
アートを楽しむ。今年開業5周年を迎えるスタイリッシュな「ハイアット セントリック 金沢」
金沢駅の印象的な「鼓門(つづみもん)」の反対側の出口から出てすぐ目の前にあるハイアット セントリック 金沢。駅近である利便性はもちろん、雨の日も濡れずにエントランスまで歩いて行ける快適性も魅力です。
街全体が美術館のような金沢にあるこちらのホテルでは、客室はもちろん、ホテル内に100点以上のアートワークを見ることができます。
エントランスから中に入ると、加賀の伝統工芸品のひとつ、加賀獅子舞がお出迎え。こちらは本制作に入る前に、ある程度形を決めるために試作品として作られた小さいサイズの加賀獅子舞です。
さらに進むと、金沢の古地図がプリントされた着物が展示されています。近づいてみると、金沢を流れる浅野川や犀川が水色の線で描かれているのがわかります。こちらの着物には、「ここで着物を脱いで、この先ゆっくりくつろいでくださいね」という意味も込められているそうですよ。
3Fにあるチェックインロビーへ。こちらは、金沢の茶屋街をイメージしたデザイン構成になっています。
正面にあってひときわ目を引くのが、大きな松の盆栽と金箔のアートパネル。箔デザイナーの高岡愛氏による作品は、ステンレス金網に金箔を貼り合わせたものを組み合わせており、湿気や人が通るときの風で生じる動きも楽しんでほしいとのこと。近づいて触ってみると、1枚1枚微妙に手触りが違います。
ほかにも、人間国宝の中川衛氏による加賀象嵌の作品がさりげなく置かれていたり、バーでは陶芸家の中村卓夫氏のダイナミックな作品がお出迎えしてくれたりと、ホテル内を散策するだけで、アートを身近に感じることができます。
オールデイダイニング「FIVE - Grill&Lounge」とパーク ハイアット 東京「ニューヨーク グリル」とのコラボレーションが実現
3Fのオールデイダイニング「FIVE - Grill&Lounge」は、“Farm to Table(農園からテーブルへ)”をコンセプトに、地元である石川や北陸の食材とカリフォルニアキュイジーヌのエッセンスを融合させた独創的なメニューを展開するレストラン。
今年8月に迎える開業5周年に向けて、現在リニューアル工事のためクローズ中の東京・新宿「パーク ハイアット 東京」のシグニチャーレストラン「ニューヨーク グリル」とコラボレーションし、そのエッセンスとレシピを取り入れつつ地元の食材を使用して作り上げる特別なコースメニュー「“KOLORS” ~ 金沢カラーズ グリルコース」が誕生。
提供に先駆けてメディア向けに行われた試食会では、カリフォルニアワインのオリン・スウィフトより、4種のワインが料理とのペアリングで登場しました。
まずは、フレッシュなロメインレタスのシーザーサラダから。ニューヨーク グリルのレシピを採用したサラダですが、ベーコンは能登産。バターがしっかり染み込んだ大きめのクルトンが触感にも味わいにもアクセントをもたらしていました。
北陸ズワイ蟹の蟹身をたっぷりと使った風味豊かなクラブケーキ。北陸食材の魅力を堪能できるシグニチャーディッシュで、シェアスタイルでも楽しめるアラカルトメニューとして新登場しています。
蟹身がずっしりと詰まっていて、旨味たっぷり。そのままでもおいしいですが、レムラードソースと絡めていただくと絶品です。
ニューヨーク グリルで人気のクラムチャウダーは、クラシックなスタイル。海鮮と野菜の旨味が詰まった風味豊かなクラムチャウダーは、飲み終わってもまだまだ飲みたくなるような、後を引くおいしさです。
体が温まるスープでほっとひと息ついたら、いよいよメインのお肉が提供されます。
サーロインのグリルを、ニューヨーク グリルの料理長であるベン・ウィーラー氏が目の前で切り分けてくれました。ライブ感あふれる演出もニューヨーク グリルの特徴。今回、FIVE – Grill & Loungeでもその醍醐味を味わってほしいということで、このようなスタイルでの提供となりました。
ごろっとした塊のお肉を切り分けていくと、中はやや赤みがかっていて見た目からも柔らかさを感じました。
実際にいただいてみると、やはり柔らかさとほどよい弾力があり、凝縮された旨味を感じます。ソースはベアルネーズソース、赤ワインソース、グリーンペッパーのソースと3種類用意されており、お好みでかけていただきます。
お肉は何もつけなくてもしっかりとした塩味がありおいしいのですが、ソースをつけたり、添えられた地元産のお野菜や椎茸のグリルといただいても◎。
お野菜も含め、グリル料理ならではのシンプルな素材のおいしさを感じられ、大満足。
デザートは、こちらもニューヨーク グリルで人気のニューヨークチーズケーキ。濃厚でなめらかな舌触りのチーズケーキは食べ応えもありますが、サワーチェリーのソースやいちごのソルベとあわせてさっぱりといただけます。〆にふさわしいデザートでした。
コンテンポラリーなデザインと快適性を兼ね備えるゲストルームに宿泊
客室は、スイートルーム7室を含む全253室。客室のナンバープレートは、1枚1枚丁寧に焼き上げた九谷焼です。エレベーターから自分の客室に到着するまでに同じ絵柄に出合わないよう、13種類もの絵柄が用意されているのだそう。
今回宿泊したのは、最もスタンダートな客室。ベッドのタイプによってキングかツインか選べる、32平米のお部屋です。
ベッドボードは、金沢市内のとある場所の道路で型を取り、それをかたどったものをパネルにして色をつけたアート。よく見ると、側溝や道のひび割れ、マンホールなどの模様が刻まれています。もともとハイアット セントリックブランドとして「ホテルを拠点に街へ探索に繰り出してほしい」というコンセプトがあるため、お部屋にいながらにして金沢の道を感じられるしつらえになっています。
印象的な金色の下駄の足跡は、子供が道を駆けていくイメージで描かれているのだそう。明日はどこに出かけようかな、と想像力をかきたてる、ワクワクするようなデザインです。
窓際にはゆったりと腰掛けられるソファもあり、シティビューの客室なら金沢の街が一望できます。壁には石川県出身の九谷焼作家・今村公恵氏によるアート作品が飾られています。
もうひとつ見せていただいたのが、よりゆったりと過ごせる46平米の客室「プレミアム ツイン」。さきほどはベッドボードが赤でしたが、こちらは群青色です。
群青は加賀前田家にゆかりのある成巽閣の「群青の間」から、赤は群青の間の壁面や金沢の茶屋建築のおもてなしの間「朱の間」にちなんでいます。
客室に、和紙をつけた張り子に絵付けをする伝統工芸「加賀八幡起上り」が置いてあるのですが……よく見るとうさぎの耳が!
石川県を代表する文豪である泉鏡花がうさぎの置物の収集家だったことから、ホテル内のあちこちにうさぎのアイテムが置かれているハイアット セントリック 金沢。ホテル内はもちろん客室の隅々まで遊び心があって、ゲストを楽しませてくれます。
大事な会食から、家族や友人との気安い集まりまで、さまざまなシーンで利用できる「FIVE - Grill&Lounge」。地元食材を活かした独創的なメニューが楽しめるレストランで、北陸随一のグリルダイニング体験をしてみませんか。
問い合わせ先
- ハイアット セントリック 金沢
- 「“KOLORS” ~ 金沢カラーズ グリルコース」
- 提供場所/3F オールデイダイニング「FIVE - Grill&Lounge」
- TEL:076-256-1559(受付時間 10:00~21:30)
- 住所/石川県金沢市広岡1-5-2 3F
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 小林麻美