沖縄本島・恩納村の瀬良垣島に建つ、美しく青い海に360度囲まれた「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」。ハイアットの国内初のビーチリゾートとして、多くの人が訪れる人気のリゾートホテルです。
客室は全部で343室。スイートを含む320室を有する7階建ての「ザ・アイランド」と、ロングステイに適した23室を有する3階建ての「ザ・ビーチハウス」があり、ふたつのエリアは短い橋でつながっています。
もちろん、全室オーシャンビュー。どの部屋からも沖縄の美しい海と空を望むことができます。
また、ホテル内の施設も充実。スパやジム、室内プールなどを備え、心身共にリフレッシュできます。
また、新たなトピックとして、2024年4月からは「スパ はなり」と一部のスイートルームに「ReFa(リファ)」のシャワーヘッドを導入。汚れを優しく落とし、肌本来の美しさを引き出す独自の技術を搭載したシャワーヘッドは、特に美容に気を使う女性にとってうれしいポイントです。
もうひとつ、注目すべきはスマートランドリー「wash+」が導入されたこと。
洗剤を使わない次世代洗濯システム「wash+ Technology」のランドリー。洗濯専用のアルカリイオン電解水を使用し、洗い上がりは無香、小さなお子さまや敏感肌の方でも安心して使用することができます。長期滞在をする際に重宝しそうです。
全室オーシャンビューの客室。「オーシャンフロントビュー ツイン」に宿泊
今回、宿泊したのはメイン棟となるザ・アイランド内の「オーシャンフロントビュー ツイン」。
どの客室もオープンエアバルコニーから沖縄の海が楽しめますが、部屋によって透明度の高い東シナ海が望めるオーシャンフロント側、サンゴ礁が広がるラグーン側、と異なる美しい海を望むことができます。
日が沈むとプール周辺がライトアップされ、昼間とはまた違った景色が楽しめますよ。
ホテル内でも広めのお部屋となるのが、「コーナースイート オーシャンビュー ツイン」。
ベッドルームのほか、独立したリビングルーム、簡易キッチンも付いていて、74平方メートルから79平方メートルほどの広さを誇ります。
ホテルのメイン棟から徒歩3分のところにある「ザ・ビーチハウス」内の客室も見せていただきました。
ザ・アイランドのコーナースイート オーシャンビューと同じく独立したリビングルーム、簡易キッチンなどもあり、長期滞在の場合でもゆったりと過ごすことができます。
レストラン「シラカチ」で味わう沖縄ならではの料理に舌鼓
ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄のコンセプトは「元気になるリゾートホテル」。上質なホスピタリティや滞在を充実させるアクティビティなどはもちろんのことですが、やはり多くの人の元気の源になるのは「食」です。
琉球語で「瀬良垣」を意味する言葉「シラカチ」の名を冠したレストランで楽しめるディナーをご紹介します。
ビーチを望みながら至高の鉄板焼きとワインを楽しむ「シラカチ 鉄板焼」
カウンター席に座ると、窓越しに瀬良垣ビーチを望むことができる「シラカチ 鉄板焼」。沖縄県産の食材はもちろん、全国各地の厳選された食材を、シェフが目の前で焼き上げるライブ感あふれるレストランです。
今回は、今年10月にメディア向けに行われたイタリアのワインメーカー「アンティノリ」を招いてのメーカーズディナーの模様をご紹介します。
アンティノリは、トスカーナを本拠地とした歴史あるワインメーカー。その歴史は1385年から始まり、27代に続く家族経営を引き継いでおり、ウンブリア、ピエモンテなどイタリア各地に10以上のブティックワイナリーを所有しています。「土地とのつながりに感謝する」という考えのもと、多彩なワインを作り出してきた名門ワインメーカーです。
まずはお口はじめから。
「生ハムと葡萄」、「金美人参のコルネ」、「宮崎キャビア1983アーサ」の3品。お皿に敷き詰められているのは、沖縄の砂浜に見立てたというサブレです。
前菜は「マグロのミキュイ ハイビスカスドレッシング」。軽く表面に火を通したまぐろの身はむっちりとした歯ごたえ。そこに合わせるハイビスカスのドレッシングがさわやかで見事に調和しています。
前菜に合わせるワインは白。ウンブリア州オルヴィエートで作られた葡萄を使っており、柑橘系の果物やモモ、パイナップルのような香りが感じられます。料理を引き立てつつ、さわやかな余韻が口の中に広がっていきます。
続いてはスープ「スノーホワイトチェリバレー・フィレとコンソメ シークワーサー」が登場。じっくりと焼き上げた鴨肉をお皿に盛りつけたあと、コンソメスープを注ぎ入れます。仕上げにシークワーサーの皮を削り入れて。
スープだけをいただいてももちろん美味ですが、鴨肉の脂と相まって深い味わいに。またシークワーサーのさわやかさがアクセントになります。
スープに合わせたのは、かわいらしいサーモンピンクの色味が目を惹くロゼワイン。グレープフルーツや野イチゴ、りんご、バラなどの心地よい香りを感じることができます。
続いては魚料理「“やんばる”スギ ヴェルモットソース」です。使用している魚はヤンバルスギ。沖縄県北部のやんばると呼ばれる地域の海で採れた魚です。
淡泊な白身魚とヴェルモットソースの甘さがよく絡みます。
こんがりと鉄板で焼いたパンを、余ったヴェルモットソースに絡めていただくのもまた絶品です。
魚料理に合わせたのは、柑橘系やトロピカルフルーツだけではなくほのかにバターのような甘みも感じる、シャルドネから作られた白ワインです。10%だけグレケットという品種も含まれ、それによりしっかりとした熟成感がプラスされています。濃厚な白ワインがさっぱりとした魚とよく合います。
もう一皿魚介が続きます。鮑の貝殻を添えて見た目も華やかに仕上げた「活鮑 鮑肝プロヴァンスバター ごぼうピューレ トルチコーダ赤ワインソース」。
ごぼうピューレ、と聞いても味のイメージが湧きづらいかもしれませんが、一口いただくとごぼうの風味がふんわりと広がります。もちろん、鮑の甘さも至高。海のおいしさ、地のおいしさを一緒に楽しむことができます。
ここで合わせるのは、濃いルビーレッドが印象的な赤ワインです。プリミティーヴォという品種を100%使用し、熟成したチェリー、ストロベリー、リコリス、そしてチョコレートのようなニュアンスの香りが感じられます。飲んだあとの余韻がとても長いのも特徴です。
今回、このワインを使ったソースを鮑にトッピングしており、そのマリアージュが合わないはずがありません。
お食事のラストは肉料理「“神内和牛あが”フィレ肉 旬野菜 和牛のジュ 生胡椒 屋我地島の塩」です。重さを感じないさっぱり、しっとりとしたフィレ肉。柔らかな肉を噛むと、口の中にほのかな脂の甘みが広がります。じっくりと焼き上げた野菜はシンプルな味付けだからこそ、素材の甘みがじんわりと感じられます。
最後の肉料理にも赤ワインを。「ティニャネロ」はアンティノリ社を代表するワインのひとつ。トスカーナ地方で生産されたもので、ぶどうの力強い香りが感じられます。
ファーストヴィンテージは1971年なので、50周年の記念となるヴィンテージです。密度がしっかりあり、バランス感のあるワインに仕上がっています。
〆のデザートは「洋ナシのキャラメルリゼ 黄金芋 マカダミアナッツチュイル バニラアイス」です。こちらも目の前の鉄板でひとつひとつ丁寧に仕上げられていきます。
それぞれのスイーツの味わいはもちろんのこと、食感もさまざま。ナッツチュイルのパリッと感と、噛んだときの音がたまりません。
合わせるワインは貴腐菌がついたブドウで作られた甘口のワインです。ぎゅっと果実な甘みが詰まったような味わいに、華やかな香り。デザートと合わせてもおいしくいただけるのはもちろん、このワインだけでもデザートとして十分楽しめそうな味わい。口当たりがよいので、ついつい飲み過ぎてしまいます。
料理だけで楽しみ、ワインだけでも楽しみ、そして料理とワインのマリアージュを楽しむ。まさにお腹と心、そして五感を満たすディナーとなっていました。
ワインペアリングを含むメニューはありませんが、希望すれば今回ご紹介したようにお料理に合わせてペアリングしたドリンクを提供することも可能だそう。また、そのとき旬な食材を使った料理を提供しているため、コースメニューは定期的に変わります。最新のコースメニューについては、公式サイトをご確認ください。
琉球伝統の料理をいただく「シラカチ 日本料理」
実は「シラカチ」の名を冠するレストランは4つ。「シラカチ 鉄板焼」のほかに、「シラカチ 炉端」「シラカチ 鮨」「シラカチ 日本料理」があります。
「シラカチ 日本料理」では、沖縄の食材を生かした本格和食メニューのほか、琉球料理伝承人認証を持つ統括料理長の嘉数順氏による琉球和懐石をいただくことができます。
今回は「シラカチ 鉄板焼」に続き、「シラカチ 日本料理」でいただいたディナーコースの内容をご紹介します。
懐石コースは前菜からスタート。琉球漆器を彩る前菜。沖縄の伝統的な料理には、宮廷料理と一般家庭で食べる庶民料理がありますが、この前菜には宮廷料理が取り入れられています。
左上の小さな器に盛られているのが長命草と苦菜、葡萄の白和え。沖縄の野菜を刻んで島豆腐で和えています。巨峰も入っているのが特徴的です。
目をひくのが、ピンク色のシシかまぼこ。シシとはお肉のことで、魚と豚の肩ロースのすり身になっています。さらに和三盆を作ったカステラ玉子、花鳥賊。
ミヌダルは黒ゴマのペーストを豚のロースの上に塗り込んで蒸しあげています。そして沖縄県産車海老とキャビア、マグロを昆布で巻いてコトコトと煮たクーブマチです。
椀物は「中身汁風 雲子豆腐のみぞれ仕立て」。中身汁とは沖縄の郷土料理で、豚のモツを具にしています。沖縄ではお祝いの席やお正月にいただくのだそう。汁には近江蒟蒻、しいたけ、木の芽、露生姜が入っています。シンプルながら複雑な味わいは、それぞれの食材の個性を引き立て合っているからかもれしれません。
御造りには軽く炙った本鮪とろ。辛味大根と一緒にいただくのがおすすめです。
近海魚の海ぶどうと自家製からすみ巻きが並ぶ御造り。添えられたシークワーサーが沖縄らしさを感じさせてくれます。
焼物は「黒毛和牛の西京味噌漬け」。甘味のある京都の西京味噌と塩気が強めの久米島の白みそをブレンドしたものに3日間付け込み、レア感を残しながら焼き上げた一皿。そこに島らっきょうの塩イリチー、糸唐辛子、山葵おろしが添えられています。島らっきょうはゆっくり炒めて辛味を飛ばしており、らっきょうの甘みとお肉の甘みがベストマッチ。山葵おろしはお口直しに。
ちなみにインパクトのある器は沖縄県内にある窯で焼かれたものです。
ここで少しさっぱりとした酢の物が登場。なーべらー(へちま)を土佐酢に漬けた酢の物に、セーイカ昆布締め、お出汁で寄せた沖縄太もずく羹、そこに長芋と沖縄おくらの叩きを上からかけています。
続いては蒸し物。テビチ(豚足)とイラブ(ウミヘビ)の玉地蒸しにイラブシンジ(ウミヘビ汁)の餡かけを。ほかには青パパイヤが入っており、雲丹と芽葱のトッピングがアクセントに。
ウミヘビと聞くと驚きますが、お味は鰹節を濃くしたような、親しみのあるものでした。イラブ自体も燻製してあり、鰹節の作り方と似ているからなのかもしれません。お出汁のような味わいです。
御食事は「琉球すっぽんの沖縄そば」です。そばは生麺を使っており、しっかりとした食べごたえがあります。すっぽんの身、焼いた餅、九条ネギと共にいただきます。出汁はすっぽんと本枯鰹節の一番出汁に少し豚を合わせたもので、コクが感じられます。
甘味の器にはターンムディンガク、大徳寺納豆入りちんすこう、そして本日の水菓子です。
ターンムディンガクは田芋を甘く練り上げたスイーツで、ちんすこうと同じく沖縄の郷土料理。最初から最後までたっぷりと沖縄の料理が楽しめます。
なお、シラカチ 日本料理の琉球和会席は現在、冬仕様にメニューが一部変更になっています。
そんな料理と合わせるのは、沖縄と言えば、の泡盛。今回は料理に合わせた泡盛を提供していただきましたが、シラカチ 日本料理にはさまざまな泡盛が用意されています。訪れた際にはぜひ自分の好みに合わせてチョイスしてみて。
希望すればお料理と合わせたペアリングの提案も。泡盛はアルコール度数が高くて……という場合は、飲みやすいカクテルにしてもらうことも可能です。
琉球ガラス作り、モーニングヨガ…アクティビティも充実
ハイアット リージェンシー 瀬良島アイランド 沖縄では、さまざまなアクティビティを提供しています。
沖縄と言えばやはり海。瀬良垣内のビーチで体験できるシュノーケリングでは、インストラクターと共に潜り、クマノミと触れ合うことも。
もちろんマリンアクティビティ以外にも、多くのアクティビティがあります。今回体験させていただいたのは、ホテルからすぐそばのところにある琉球ガラス「てぃだ工房」での琉球ガラス作り。
豊富な形や色味、デザインの中から選ぶことができます。どんなデザインにしようか考えているだけでもワクワクできます。うまくできるのか、不安に思う方もいるかもしれませんが、職人さんがしっかりとサポートしてくれるので安心です。
ちょっとした力加減などで形も変化するので、唯一無二の琉球ガラス作品を作ることができます。もし歪んでしまっても、それも味わいになるのが手作りのよいところ。
人によって微妙に形が違うのも手作りならではの魅力です。
また、ホテル内で楽しめるアクティビティとして人気なのがモーニングヨガ。
沖縄の海を目の前に臨む空間で、朝からゆったりと体を起こすことで気持ちよく一日を過ごすことができます。
充実した食とアクティビティで心身共にリフレッシュできる「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」。季節を問わず沖縄ならではのリゾートライフが叶うホテルに、ぜひ足を運んでみては。
問い合わせ先
- ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄
- TEL:098-960-4321
住所/沖縄県国頭郡恩納村瀬良垣1108
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- EDIT :
- 小林麻美