20世紀を代表するロックバンドといえば、ビートルズ。「ビートルズの日」は、彼らのの音楽や文化を称える日ですが、2月4日と6月29日、ふたつの記念日が存在することをご存知ですか? 今回は「ビートルズの日」を深掘り! その意味や由来、ビートルズに関する雑学をご紹介します。ビジネス雑談の小ネタとして、ご活用ください。

【目次】

【「ビートルズの日」とは?由来は?】

■「ビートルズの日」はいつ?

「ビートルズの日」は、2月4日と6月29日ふたつの記念日が存在するんです。さすがは世界の音楽シーンにその名を刻む、偉大なグループですね!

■それぞれの「由来」は?

2月4日を「ビートルズの日」と決めたのは、ザ・ビートルズ(The Beatles)の愛称である「Fab.4」を由来としています。「Fab.4」は、「Fabulous Four」(素敵な4人組)の略。この「Fab Four」と「Feb.4(2月4日)」をかけて、2月4日が記念日となりました。

一方で、6月29日の「ビートルズの日」は、日本発祥の記念日です。株式会社EMIミュージック・ジャパン(2013年にユニバーサルミュージック合同会社に吸収合併)が、1966年6月29日に、ザ・ビートルズが最後の来日を果たしたことにちなんでこの日を記念日に制定し、日本記念日協会によって認定、登録されました。「ビートルズの日」には、ラジオ局や音楽ショップなどでイベントが開催されることがあります。


【ビジネス雑談に役立つ「ビートルズ」と「ビートルズの日」の雑学】

■「ビートルズ」の基礎知識

ザ・ビートルズは、1960年代から1970年にかけて活動したイギリス・リヴァプール出身の4人で構成されたロックバンドです。メンバーは、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター。1962(昭和37)年10月5日にレコードデビューし、1970(昭和45)年4月10日に事実上解散していますから、活動期間は7年6か月ということになりますね。意外と短いんです。

■ザ・ビートルズの記録は?

母国イギリスで12作のオリジナル・アルバムを発売し、そのうち11作が全英アルバムチャートで週間第1位を獲得しています。イギリスのアルバムチャート1位をほぼ一年間(51週)独占し、しかもデビューアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」を1位(30週)から蹴落としたのは、2作目のアルバム「ウィズ・ザ・ビートルズ」(21週)でした。

1964年には、アメリカのビルボード・チャートを1位から5位までビートルズの曲が占め、それ以外にも7曲がトップ100にランクインしています。また、ビルボードで20曲が1位になっているのも最多記録です。アメリカをはじめ、世界各国において高い販売数を記録し、ギネス・ワールド・レコーズに「最も成功したグループアーティスト」として認定されています。

■日本の教科書にも掲載!

1965年リリースの「Yesterday(イエスタデイ)」、1968年リリースの「HEY JUDE(ヘイ・ジュード)」、1970年リリースの「Let It Be(レット・イット・ビー)」は日本の音楽の教科書にも掲載されました。

シンガーソングライターの先駆者

1960年代には、作詞、作曲、演奏、歌をすべて自分たちで行うグループは存在しなかったといわれています。少なくとも、ビートルズはシンガーソングライターの先駆者であり、デビュー曲がオリジナルだったという意味でも稀有なグループでした。アップル社という会社を設立したのも彼ら自身の手によるもので、ミュージシャンが自分の会社を作り、自社レーベルでレコードを出したのも初めてのことでした。

■日本武道館と深い関わりが…

実は日本武道館でコンサートを行なったのは、ザ・ビートルズが初めて。当時は、日本武道の聖地で外国人のコンサートを行うことに対する抗議もあったそうです。日本公演は1966年6月30日から7月2日までの全5公演でした。

■「ビートルズ・カット」って?

今では「マッシュルームカット」という名前でお馴染みですね! きのこのようなシルエットで、前髪は眉上、サイドは耳上で切りそろえ、ストレートな髪がふわっと内側に収まる彼らのヘスタイルは、ビュー当初から大変な注目を集めました。当時はビートルカットとも呼ばれていたそうです。

■村上春樹さんの小説のタイトルにもなった曲、知ってる?

1965年に発売されたアルバム『Rubber Soul(ラバー・ソウル)』に収録された、『Norwegian Wood (ノルウェーの森)』は、村上春樹さんの小説『ノルウェイの森』のタイトル由来となっています。この小説は、国内総発行部数が上下巻合計で1000万部を突破した超人気作。冒頭には、ハンブルク空港に着陸した飛行機内で、ザ・ビートルズの『ノルウェーの森』が流れるシーンが描かれています。ジョージ・ハリスンがインドの伝統的な弦楽器・シタールを演奏しているのが印象的な楽曲ですね。

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日本においても、いまだ多くのファンを獲得しているザ・ビートルズ。キャッチーでクセのない音楽は、時代や世代を越えて、愛され続けています。

この記事の執筆者
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参考資料:『デジタル大辞泉プラス』(小学館) /一般社団法人日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp) :