「立ち竦む」ってなんと読む?「たちひるむ」ではありませんよ!
明日は、令和7年の「立春」です。春夏秋冬で言うと、新たな1年の「春のはじめ」で、「春の気配が立ち始めるころ」という意味です。ということで本日は「立」をキーワードにした日本語クイズをお送りします。
【問題1】「立ち竦む」ってなんと読む?
「立ち竦む」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「身動きもしないでじっと立ち続ける」「驚きや恐怖などで、立ったままの姿勢で体が動かなくなる」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「あの絵を初めて見たときには、圧倒されて、立ち竦んでしまったわ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… たちすくむ です。

「立+束」で「竦(すく)む」とは、おもしろい字ですよね。「竦む」という表記にはほかに「つつしむ」という読み方もあるので、出題は「立ち竦む」と致しました。
さて、2問目も、「立」を偏にもつ字の入った言葉のクイズです。
【問題2】「一端」の意外な読み方は?
「一人前。人並み」という意味の「一端」の正しい読み方をお答えください。
ヒント:以下の例文のような使い方をします。
<例文>
「あの人は一端の専門家のような口を聞くけれど、資格や免許をもっているわけではないんですって」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 一端(いっぱし) です。

同じ「一端」という表記で「いったん」と読むと「一部分」「一方の端」という意味になりますね。この「一端(いったん)」のイメージが強いですが、今回の出題の「一端(いっぱし)」という言葉も、日常的に聞く言葉ですので、覚えておきましょう。
そのほか「一端」という表記には「ひとはし」「いつはな」などの読み方もございますが、「いったん」「いっぱし」のふたつほどはポピュラーではありませんので、取り急ぎこのふたつを覚えておけば問題ないでしょう。
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本日は、2月3日、令和7年の「立春」にちなんで、
・立ち竦む(たちすくむ)
・一端(いっぱし)(いったん)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/国立天文台ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱