今から猛暑の夏を乗り切るまでが勝負!肌はもちろん、口元、手元の細部にまでこだわる美意識で “全方位ブライトニング” を極める【スピーディに、よりパワフルに!新時代の「クリーン・ビューティ」集中講座】

くすみや濁りが居座ると印象は曇り、清潔感が損なわれ、老け感が増す…。夏の強烈な紫外線にさらされる前に、今こそ本格的にケアすべきタイミング。

近年のコスメや美容技術の進化により、透明感とは「若さ」に依存するものではなく、何歳からでも取り戻せる時代。日々のケアを3つのパートに分け、妥協のないお手入れで磨き上げていきましょう。


文/美容ジャーナリスト・齋藤 薫「お手本は、見る人が立ち尽くすほどの美しい景色。大人はそのぐらい “圧倒的な清潔感” を目指してこそ、人を魅了できる。そして体の隅々、心までが清らかになるのだ」。

目を瞑ったモデルの大塚まゆかさん
 

年齢を重ねるほどに、ある種の清潔感が失われていく……それは、人としてのひとつの宿命。かつてはそういいきるしかなかったが、今やそれは、克服できる宿命になったと私は考えている。なぜなら、清潔感こそ美の大前提であることに皆が気付き、それを保とう、取り戻そうという気概が一気に高まってきたから。またそれを叶える美容がみるみる進化してきたからなのだ。

若さが清潔感の申し子ならば、それを失うのが老化。放っておけば、消えていく。でも実は心掛けひとつで、いくつになっても宿せるものであるのを、まず知っておくべきなのだ。 それどころか清潔感をいかに増やしていけるか? がエイジングケアの生命線。特に大人が人を魅了する鍵は、あくまで “ハッとするほどの強烈な清潔感” にある。でないと見落とされてしまうほど、ある種当たり前のもの。だからこそ一線を越えてほしいのである。

例えば肌、色ムラや肌質ノイズがないことは、清らかなることの大前提。できれば、ホワイトニングにおいても白さや透明感どまりで満足せず、その先にある圧倒的な清潔感を目指してほしい。窓を開け放したとき、まぶしい光と澄みきった空気に、文字どおり目を見張り、小さな感動を覚えたりする、そうしたまぶしさと透き通るような気配までを狙ってほしいのだ。

そう、だからお手本は、見る人が立ち尽くすような美しい景色。自然界の清らかさを真似るような意識をもってみる。感覚だけでいい。きっとそれだけで、口元や目元にも、指先にも、髪にも、声にまで、まさしく全身の末端にまで清潔がいき渡り、気がつけば、立ち居振舞いや言葉遣いにまで、清らかさが備わっていく。たちまち、心まで洗われる手応えを覚えるはずなのだ。

美容に、精神まで美しくする力があるとすれば、それこそが「クリーン・ビューティ」。身も心も、肌までも、洗い浄める浄化こそ、人を内面から美しくする最強の美容、そういっていいのではないか?

PHOTO :
鈴木 宏
STYLIST :
角田かおる
HAIR MAKE :
尾花ケイコ
MODEL :
大塚まゆか
EDIT&WRITING :
五十嵐享子・佐藤友貴絵(Precious)