ジェントルマンらしい、潑剌とした風貌を印象づける要素に、くすみのない、明るさのある肌がある。色むらがなく、キメが整っている肌は太陽の日差しや照明をきれいに反射する。すると、肌が明るく見えて、健康的で活力のある印象を与えてくれるからだ。

生命力あふれるポール・ニューマンの肌

白シャツが似合う男になる秘訣は石鹸

アメリカ・オハイオ州出身。俳優。1954年『銀の盃』で映画デビューを果たす。代表作は『ハスラー』、『明日に向って撃て!』、『スティング』など。数多くの作品に出演した後、'85年には長年の功績を称えられアカデミー名誉賞を獲得。日本国内では日産自動車の6代目R30型スカイラインのテレビCMにも出演していた。
アメリカ・オハイオ州出身。俳優。1954年『銀の盃』で映画デビューを果たす。代表作は『ハスラー』、『明日に向って撃て!』、『スティング』など。数多くの作品に出演した後、'85年には長年の功績を称えられアカデミー名誉賞を獲得。日本国内では日産自動車の6代目R30型スカイラインのテレビCMにも出演していた。

ただ、そういうと「それは若い肌だけの特権」と思うかもしれないが、そんなことはない。

たとえば50年以上にわたり、ハリウッドスターとして君臨してきたポール・ニューマンがそう。年齢を重ねても、変わらぬ明るい肌を維持したジェントルマンだ。'60年代の代表作である『ハスラー』や、'70年代の『スティング』では、クールで色気のあるオーラを存分に発揮。続く、'80年代の『評決』、『ハスラー2』では、衰えをしらないなめらかさのある肌に、円熟味が加わったことで、ダンディな魅力に拍車をかけている。

ポール・ニューマンのように、くすみのない、潑剌とした肌を手に入れるには、清潔な肌をつくる洗顔料選びが大切になる。メンズプレシャス世代であれば、シェービングや保湿ケアには注力しているかもしれないが、洗顔料はどうだろうか。洗浄力が強すぎるタイプを使っていないだろうか。実はこれまでの洗顔料は洗いあがりはさっぱりする一方で、洗浄力が強く、肌がつっぱってしまうという場合が多い。20〜30代であれば、そのまま放置してもうるおいが戻るだろう。しかし、40代以降はこれまで浴びてきた紫外線や、度重なるシェービングダメージによって、肌が乾きやすい状態になっている。それにも関わらず、以前と同じような洗顔料を使っていては、肌がかさついて当然。その後は保湿クリームなどをつければ乾燥感は治まるが、やはり洗顔料を使う段階で「うるおいを守りながら洗う」といった高機能タイプを使ったほうがスマートだ。

高機能な高級石鹸

写真上から資生堂 インターナショナル『クレ・ド・ポー ボーテ シナクティフ サボン』●100g ¥10,000(資生堂イ ンターナショナル)ポーラ『B.A MEN ザ ソープ』●100g ¥5,000(ポーラ)シスレー『マイルド フォーミィ クレンジング』●85g ¥9,000(シスレー ジャパン)※参考価格
写真上から資生堂 インターナショナル『クレ・ド・ポー ボーテ シナクティフ サボン』●100g ¥10,000(資生堂イ ンターナショナル)ポーラ『B.A MEN ザ ソープ』●100g ¥5,000(ポーラ)シスレー『マイルド フォーミィ クレンジング』●85g ¥9,000(シスレー ジャパン)※参考価格

そんな視点から今回選んだ洗顔料が写真の3品。いずれも各化粧品ブランドの最高級ラインの製品なだけに、ただ汚れを落とすだけでなく、保湿成分により、洗いあがりをしなやかな肌に整えてくれるエイジングケア仕様だ。また、不器用な男性でも簡単に濃密なボリューム泡がつくれることで、洗顔時の指先による摩擦ストレスも抑えられる。泡が頼りなく、すぐに消えてしまうと、指先で肌を擦ってしまい、くすみや赤みがでてくるが、それを避けるためにも、泡立ちにも一家言をもつ、これらの固形ソープが最適なのだ。

洗顔料といえば、いまはチューブタイプが一般的だが、あえて固形ソープを紹介したのは男性ならこれで全身を洗ってしまえるから。考えてみれば、洗顔料で体を洗うのは贅沢なこと。しかし、手のひらで数回ころころ転がすだけで充実した泡が生まれる固形ソープなら、気兼ねなく、全身にたっぷり使える。

グルーミングケアは洗顔から始まる。余分な皮脂や汚れが落ちた肌であれば、シェービングも肌の上をすべるような、なめらかな剃り心地となり、肌のダメージも軽減するだろう。また、いずれのソープも後から使う化粧品の浸透を促す工夫が施されている。洗顔料とその後に使う化粧品が相乗効果を生み出すことで、くすみがなくまっさらな肌へ整えてくれる。

固形ソープは、ポール・ニューマンのような明るさのある、年齢を忘れた肌を育んでくれるのだ。

※価格はすべて税抜です。※2016年夏号掲載時の情報です。

この記事の執筆者
TEXT :
加藤智一 美容ジャーナリスト
BY :
MEN'S Precious2016年夏号 男の肌の曲がり角は50歳! その前に伊達男のすべきことは…ジェントルマン的・顔と体のエイジング道より
美容ジャーナリスト。男性誌・女性誌をはじめ、美容記事を執筆。著書に、男性のエイジングケアについて執筆した『お洒落以前の身だしなみの常識』(講談社)など。
クレジット :
撮影/小寺浩之(ノーチラス)イラスト/須藤 俊(HUESPACE)スタイリング/石川英治(tablerockstudio)  構成/加藤智一
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