クリエイターらを中心に本格的なカフェ文化が近年根付きはじめたブルックリンには、地元の人々が通う新店がたくさんあります。今回は、ブルックリン在住歴10年であり、『NYのクリエイティブ地区ブルックリンへ(旅のヒントBOOK)』の著者である、ライターの安部かすみさんに、「ブルックリンのおすすめのカフェは?」と聞かれたときに真っ先に思いつく名店(カフェ)を5つ推薦していただきました。

女性のひとり旅でも入りやすい居心地の良い雰囲気のカフェは、訪れるだけで癒されそう。次回の旅の行き先として参考にしてください。

旅の途中で立ち寄りたいブルックリンの「癒されカフェ」5選

■1:インダストリアルなインテリアが特徴【Brooklyn Roasting Company】

廃材などを利用したブルックリンスタイルのインテリア

ブルックリンのみならずニューヨーク市内の「私の好きなコーヒー」で5本の指に入るのが、このBrooklyn Roasting Company(ブルックリン・ロースティング・カンパニー)です。

クリエイター風の人々や学生の利用も多い。市内には全9ロケーションある

鉄製の柱にむき出しの天井、古い木の床、そして廃材を寄せ集めてつくったインテリアは不思議と統一感があって、いかにも「ブルックリンスタイル」を体現しています。

焙煎所と豆のホールセール(卸し)からスタートしたオーナーのマイケルは「コーヒーを飲みながらコーヒーの話しかしない」というほど、大のコーヒー好き。世界46か国のコーヒー農園と提携し、自社でブレンドしています。

どんなコーヒー好きを連れて行っても「おいしい!」と言ってもらえる、自慢のカフェです。

これからの季節に人気のアイスコーヒー、Nitro Cold Brew ($4)

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■2:映画のシーンにも登場したカフェ【Toby’s Estate Coffee】

スタッフが1杯ずつ丁寧に淹れてくれる

主にアフリカと南米のコーヒー農園から仕入れた、厳選コーヒーを提供しているカフェ。店内で小ロットで焙煎し、オリジナルでブレンドしています。

ニューヨーク市内に5店舗あり、200か所以上のカフェや店舗にコーヒーを卸している人気店です。店内にはカッピングルームを設け、自宅での焙煎法、カッピング、ラテアート、エスプレッソの上級者向けクラスなども設けるなど、コーヒーを楽しむための啓蒙活動にも力を入れています。

おしゃれなインテリアも人気。映画『マイ・インターン』でロバート・デ・ニーロ演じるシニア・インターンがここでコーヒーを買うシーンが撮影されたことでも話題になりました。

これからの季節に人気なのは、フレッシュなミント入りのコーヒー、夏季限定のMint Julep($4.50)

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■3:新鮮なコロンビア産コーヒーの店【Devocion】

右は焙煎工場。この廊下を通ってカフェに行く

倉庫の名残がある外観。その重いドアを開けるとまず見えるのは、全面窓ガラスの焙煎工場です。南米コロンビアから届いたばかりのコーヒー豆を、職人が焙煎している様子がうかがえます。そしてレンガ壁の廊下を歩いていくと、中に広がるのは観葉植物が生い茂り、天窓から自然光が射し込む気持ちのよい空間です。

ウィリアムズバーグ店(今年ダウンタウン地区にも新店がオープン)

コロンビアの400ものコーヒー農園と直接取り引きし、精製後に発送準備が整ったらなんと約10日後にはここに到着し焙煎されるのです(通常は倉庫での保管期間も含めて、豆が農園からカフェに届くまで4〜12か月かかることが多い)。

あまり日本ではお目にかかれないような、深みとフルーティーな酸味が絶妙にブレンドしたコロンビアコーヒーの味わいが楽しめるお店です。

フルーティーな酸味がブレンドした、深みのある味わいのLatte ($4.75)

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  • Devocion TEL:(718) 285-6180
  • 69 Grand St, Brooklyn, NY 11249

■4:花屋を併設したファームトゥテーブル店【Stonefruit Espresso + Kitchen】

花屋のスペースでも、コーヒーが飲める

オーナーのローラが建築家の彼に手伝ってもらって、たった3人で始めたカフェは、手づくりの木の温もりが伝わるインテリアが特徴です。カフェの奥はなんとお花屋さんになっていて、コーヒーをそこで飲むことももちろん可。

このカフェでは、サードウェーブコーヒー・ブームの牽引役と言われているカウンターカルチャー社(ノースキャロライナ州)のコーヒー豆を使ったコーヒーが楽しめます。

この店はフードもおすすめ。地元農家から仕入れた季節の野菜を使ったメニューや、グルテンフリーの自家製パンなど、健康に気づかったメニューも、ぜひコーヒーと一緒に楽しんでください。

新鮮なアボカドと天然酵母トーストのAvocado Smash($8.50)。ラベンダーがほのかに香るLavender Latte($4.75)

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■5:NY発アパレルや雑貨の混合店【Upstate Stock】

カフェスペースには、長いコミューナルテーブルがある

もともと、Upstate Stock(アップステート・ストック)はアパレルブランドで、お店はキルティング倉庫をリノベートしてつくられたものです。2016年に手前のカフェスペースもオープンしました。

むき出しの天井には天窓が並び、木の温もりが感じられる明るい雰囲気です。このカフェの人気ドリンクは、Campfire Latte。アップステート・ニューヨーク(ニューヨーク州北部)産のスモーク・メープルシロップやスモークシーソルトがアクセントで入っています。

アメリカのクラフトマンシップにこだわっていて、ここで販売されているものはすべて、ブルックリン産かアップステート・ニューヨーク産です。アパレルのみならず、手づくりソープやフレグランスなどもあるので、おみやげ選びにもぜひ立ち寄って欲しいお店です。

このカフェの看板ドリンク、Campfire Latte($4.75)

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以上、ブルックリンの「癒されカフェ5選」でした。この街には洗練されたおしゃれなカフェが星の数ほどあります。地元の人々の憩いの場としての役割に加え、クリエイターらのワークプレースとしても活用されているカフェ。旅の途中でちょっと休憩したいときに、ぜひ利用してみてください!

【関連記事:地元民に愛される「ブルックリン行きつけ名店」5選】

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この記事の執筆者
ニューヨーク・ブルックリン在住。日本の出版社で音楽編集者、2冊のガイドブックの編集長を経て、2002年ニューヨークに移住。2007年より在ニューヨーク新聞社に勤務しシニアエディター職を経て、2014年に退職し独立。現在は雑誌やニュースサイトで、ライフスタイル、トレンド、グルメ、文化や習慣、テック&IT業界など、ニューヨークの最新情報を執筆。2018年初の著書『NYのクリエイティブ地区ブルックリンへ(旅のヒントBOOK)』を刊行。ロンドンベースのプロジェクトで翻訳家としても活動中。在外ジャーナリスト協会「Global Press」会員。
公式サイト:A.Kasumi
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PHOTO :
©Kasumi Abe
WRITING :
安部かすみ
EDIT :
石原あや乃