【目次】

「全身黒」を暑苦しくさせない、3つのコツ


 

夏のブラックコーディネートは、重くさせず、暑苦しくさせないようにすると着映えが実現します。軽やかかつ爽やかに見せるには、下記の3つのコツを押さえて。

【1】「肌見せ」してヘルシーに

全身黒の装いを手っ取り早く軽やかに見せるなら「肌見せ」術を活用しましょう。すっきりと素肌を露出することで、ヘルシーに誘導。引き締め力のある黒だからこそ、好バランスにまとまるのもポイントに。

【2】「ゆとり」を意識すると窮屈に見えず涼やか

全体的にフィット感のある着こなしだと、窮屈に見えてやや暑苦しくなってしまう場合も。「ゆとり」を意識して通気性の良さを確保すると、涼やかな印象に着地します。

【3】「異素材ミックス」や「柄」を取り入れ軽やかに

のっぺりしていると重たい印象が否めない、夏のブラックコーディネート。サテンやシアーなど「異素材ミックス」にしたり、ドット柄などの「柄」を取り入れて、黒の分量を減らすと軽快さが叶います。

「パンツ」できりっとかっこいい装いへ


夏のブラックコーディネートを、スタイル別に分けてご紹介します。黒でまとめた「パンツ」スタイルで、夏の街中で凛と映えるかっこいい着こなしを楽しみましょう。けっして無難にならず、お洒落心を満たせるコーディネートをピックアップしました。

タックインスリーブTとアンクルパンツで軽やかに

 

プレーンな黒で繋いだ上下は、タックインスリーブTシャツとアンクルパンツを用いて肌見せし、動きをつけながら軽やかさを両立。レザーのロープベルトとやバッグ、ツヤのあるコンフォートサンダルという異なる質感の小物を足し、メリハリを意識。仕上げにゴールドネックレスで飾り気を出して。

クロップドTを選び間延びを防止

 

Tシャツとデニムパンツの王道カジュアルスタイルは、オールブラックでタフに見せるのがケンダル・ジェンナー流。クロップド丈のTシャツを採用し、お腹をちらりと見せるとワンカラーの間延びを解消できます。光沢感のある小物をプラスし、さらなる立体感を獲得。

ブラックパールのような気品を備えたトップスを活用

 

まるでブラックパールのような気品を備えたサテンキャミソールを取り入れ、夏のオールブラックコーディネートを華やかに誘導。キャミソールの裾をパンツにインしつつ、ベルトマークすればフラットサンダル合わせでも脚長効果抜群。Iラインシルエットがスタイルアップ効果を倍増してくれます。

イージーパンツのゆとりでリラックス

 

シンプルなTシャツに、イージーパンツを合わせリラックスムードを醸すと黒の装いが暑苦しい印象になりません。さらにメッシュパンプスやキャップ、かごバッグを投入して涼感を上乗せ。

スパイシーな小物を足し甘辛ミックスに

 

レトロな趣が漂うノースリーブのペプラムトップスとカプリパンツのフェミニンルックも、シックな黒に任せれば甘くなりすぎず好都合。ハトメがアクセントのダブルストラップパンプスや型押しバッグでスパイスを足し、甘辛ミックススタイルを堪能。

花柄ニットを迎え単調にさせない

 

プレーンな黒スラックスが無難にならないよう、デイジー模様のノースリーブニットをプラスしたケンダル・ジェンナー。ショート丈トップスとハイウエストパンツのコンビなら、おのずとスタイルアップに繋がります。

大胆なシアートップスで夏らしさ満載に

 

オーガンジーのティアードワンピースをレイヤードし、シンプルプレーンなスラックスにモード気分とフェミニンムードをプラスして。大胆なアイテムも、慣れ親しんだブラックならチャレンジしやすいです。見本のようにブラトップを合わせても素敵ですが、ややハードルが高い、という場合はキャミソールを忍ばせてもOK。

「スカート」なら辛口フェミニンな着こなしに


フェミニンな印象の「スカート」スタイルは、黒でまとめると辛口ミックスになり、余裕感をアピールすることに成功。甘さのさじ加減がちょうどいい、大人のための着こなしをご紹介します。

センシュアルなスカートを適度にドレスダウン

 

サテン×レースのスリップミニスカートを着用していた、モデルのシャニーナ・シャイク。親近感のあるTシャツで程よくドレスダウンすると、デイリーに引き寄せることができます。ヘアはタイトにまとめ、スタイリッシュさを後押し。

肌見せ面積を調整して重くさせない

 

脚を覆うロングスカートを使った夏のブラックコーディネートが重くならないよう、オフショルダートップスで肌見せ面積を調整。レディな着こなしに、ゴールドのボールチェーンネックレスやアニマル柄パンプスといった辛口小物を足してぐっと大人らしく。

タンクトップ合わせならヘルシー

 

ふんわり風をはらむ通気性のよいティアードスカートが、ブラックコーディネートを涼やかに見せてくれます。そこにアメリカンスリーブタンクトップを合わせ、ヘルシームードを加算。かごバッグで清涼感をアップさせて。

小物が活きるミニマルシックコーディネート

 

黒の魅力が引き立つ、Tシャツとペンシルスカート、パンプスの潔いシンプルスタイル。抜けをつくるために、白のバッグをプラス、ショルダーバッグを肩にかけずラフに持つとこなれ感が漂います。ゴールドのバーイヤリングも好アクセント。

黒に任せてミニスカートにチャレンジ

 

辛口に見えたり、引き締まって見える黒を頼りにしてミニスカートスタイルにチャレンジ。台形型なら甘くなりすぎず、大人もトライしやすいです。そこにアームホールにゆとりがあるサマーニットを足し、ゆとりをつくり抜け感をプラス。タイトなまとめ髪と華奢サンダルでメリハリを宿しました。

楽々絵になるセットアップを採用

 

オールブラックでも涼やかに見えるのは、大胆な総レースのセットアップを取り入れているから。スカートは腰を落として穿いて意図的な脱力感をプラス。レザーバッグ、メッシュパンプスの異素材ミックスが効いて立体的にまとまりました。

大人のフェミニンカジュアルを堪能

 

黒で繋いだタンクトップとデニムタイトスカートを使って、大人のフェミニンカジュアルスタイルをメイク。スカートのフロントスリットが軽やかさを盛り上げてくれます。白のショルダーバッグと靴下、黒ローファーを組み合わせ小気味よくまとめて。

「ワンピース」で軽やかにきめて


一枚でコーディネートが完結する、夏の「ワンピース」スタイル。時短で絵になるだけでなく、軽やかさも演出できるのが高ポイントです。けっして物足りなくならないワンピースの選び方、小物の合わせ方について解説します。

甘いワンピースは足元に抜け感を宿して

 

パフスリーブやギャザー、リボンのディテールがフェミニンなワンピースを着用していたカイア・ガーバー。デコルテや素足が見えるデザインなら、軽やかに整います。気張って見えないバレエシューズで力を抜くと、甘さを程よくセーブすることに成功。

スポーツサンダルでアクティブに誘導

 

ボリュームスリーブやウエストのカットアウトデザインが目を引くワンピースを指名し、一枚で立体感を獲得。スポーツサンダルでアクティブに誘導すると生き生きと見せることができ、夏らしさが引き上がります。

ギンガムチェックで涼しげに見せて

 

白と黒のギンガムチェックワンピースを選ぶと、黒の面積が少し減って、軽やかかつ涼しげに見せることができます。フィット&フレアのグッドガールなワンピースなので、小物もきれいめで統一。オールバックのヘアスタイルでスタイリッシュさを意識し、糖度を中和。

サマーバッグを外し役として投入

 

ノースリーブのフレアワンピースに、白黒のバイカラースリングバックパンプスを合わせ、レディな雰囲気を醸して。コンサバティブに傾きすぎないよう、カジュアルなサマーバッグを外し役としてプラス。

ドット柄なら爽やかに着映える

 

爽やかさを運んできてくれるドット柄ホルターネックワンピースを主役にして、夏のオールブラックスタイルを軽やかに誘導。ふんわり広がるワンピースなので、華奢ストラップのサンダルとミニバッグのように、小物はコンパクトなシルエットのものを選ぶと好バランスです。

ハーフジップのミニワンピースで軽やかさを意識

 

ハーフジップ×ミニ丈のワンピースならスポーティな趣が漂い、黒一択の装いを軽やかに見せることができます。すらっと伸びる脚をヒールパンプスで受け止め、スタイルアップに繋げて。すっきりまとめたヘアスタイルでハツラツと。

リズミカルなボーダー柄を指名

 

白のボーダー柄が施されたポロシャツワンピースを迎え、リズミカルに見せたモデルのマリア・ボルゴ。すらっとしたタイトシルエットを選びつつ、すっと尖ったポインテッドトゥパンプスを合わせればカジュアルに傾きすぎず、大人らしさをキープできます。

「差し色」を足して印象チェンジ!


オールブラックにメリハリを宿すために「差し色」をうまく使いましょう。爽やかなブルー、ぱっと目を引くレッドなど、アクセントカラーを変えることで印象チェンジに繋げて。

黒が夏らしく整う「ブルー」をプラス

 

夏のブラックコーディネートに涼感を呼び込むなら「ブルー」を取り入れるのが簡単。Tシャツとスラックスのシンプルな着こなしに、ターコイズブルーのバッグを添えて爽やかに。さらっと小脇に抱えるとこなれ感が漂います。

「赤」を差してキャッチーに

 

はっと視線を奪う、鮮やかな「赤」を差し色にしてキャッチーさを実現。コンパクトな形のTシャツにワイドパンツを合わせメリハリシルエットを形成したら、真っ赤なバレエシューズを迎えて生き生きと見せて。

「ピンク」も黒合わせならモダンにきまる

 

甘い印象の「ピンク」も、黒と合わせると力強い印象になり、モダンさが引き立ちます。歌手のアシュリー・ロバーツは、黒のカットアウトワンピースに、鮮烈なピンクのバッグとパンプスをプラスして遠くからでも絵になる着こなしを実現しました。

「グリーン」でフレッシュに見せて

 

街路樹の新緑を背景にしたときに絵になる「グリーン」を活用。フレッシュなカラーがブラックコーディネートをヘルシーに見せてくれます。ベアフレアトップスとレザーパンツのモードな組み合わせに、グリーンでリンクしたサングラス、バッグ、パンプスがよく映えて。

「オレンジ」を迎えてポジティブオーラを放つ

 

ビタミンカラーである「オレンジ」を足して、ブラックコーディネートをポジティブに誘導。タンクトップとワイドパンツのミニマルな着こなしも、モコモコとしたオレンジハンドバッグを足せば立体的になり、物足りなさを解消できます。

ひんやり感のある「シルバー」をプラス

 

ひんやり感のある「シルバー」を差し色にすると、黒の着こなしに清涼感をプラスすることができます。さらにスタイリッシュさも両立できるのが嬉しいポイント。オフショルダートップスで肌見せしつつ、フレアスカートを組み合わせ通気性のよさを確保。

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EDIT&WRITING :
阿部芙美香
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