「気骨」…構文で読み方・意味が変わります!
明日、5月23日は、『骨密度ケアの日』です。5(こ)2(つ)3(みつ)ど、の語呂合わせで、「骨の健康の中でも意識されにくい骨密度の重要性を意識してもらう」という目的が掲げられ記念日になります。
骨密度とは、骨を構成するミネラルが、骨にどれくらい詰まっているかを算出したもので、骨の強さを表す指標のひとつとされています。高齢女性は特に、骨密度が低下しやすいとされていますので、カルシウムやビタミンK、ビタミンDなど、骨を強くする栄養素の摂取を心掛けましょう。本日は「骨」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「気骨」ってなんと読む?
「気骨が折れる」の「気骨」の正しい読み方をお答えください。
ヒント:この場合の「気骨」は「心遣い。気苦労。心配」という意味です。
<使用例>
「職場に、何かとマウントを取りたがる性質の人がいて、気骨が折れるわ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 気骨(きぼね) です。

「気骨が折れる」は「あれこれ気を使って精神的に疲れる」という意味です。
これを踏まえ、2問目にまいりましょう。
【問題2】「気骨」ってなんと読む?
「気骨がある」の「気骨」の正しい読み方をお答えください。
ヒント:この場合の「気骨」は「自分の信念を守って、どんな障害にも屈しない強い意気」という意味です。
<使用例>
「今年の新人は、なかなか気骨があるみたいね」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 気骨(きこつ) です。

1問目の「気骨(きぼね)」は「気苦労」という意味ですが、ほとんどのケースで「気骨が折れる」と、ひと続きで慣用句的に使います。これに対し「気骨(きこつ)」は、「強い意気」のことですので「気骨がある」のほかにも「気骨を感じる」「気骨を持っている」などの表現があります。「気骨(きこつ)」は、主に他者が「その人の意気を感じる、評価する」ケースで使うことが多い言葉です。
文脈で読み分けが必要になりますので、お気を付けください。
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本日は、5月23日、『骨密度ケアの日』にちなんで、「骨」という字の入った日本語から、
・気骨(きぼね)が折れる
・気骨(きこつ)がある
という「気骨」という表記の読み分けと、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/アサヒグループ食品ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱