「パーク ハイアット 京都」は、京都・東山の高台寺のほど近く、京都の街と八坂の塔を望む絶好のロケーションに佇むラグジュアリーホテル。世界的建築家・隈研吾氏と、パーク ハイアット ブランドが培ってきた美学の融合により生まれた空間は、日本建築の伝統的な意匠を活かしつつ、現代的な機能美を兼ね備えています。

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「パーク ハイアット 京都」外観

そんな「パーク ハイアット 京都」には、シグネチャーレストラン「八坂」、カジュアルダイニング「KYOTO BISTRO」、ラウンジスペース「ザ リビングルーム」、バー「琥珀」と、さまざまなシーンに対応できるダイニング施設があります。

今回、「KYOTO BISTRO」でのお食事と「ザ リビングルーム」の季節のアフタヌーンティーをPrecious.jpライターが体験。施設の魅力と共に、パーク ハイアット 京都で現在いただける初夏のグルメについてご紹介します。

「パーク ハイアット 京都」で味わう夏のグルメ

■1:「KYOTO BISTRO」を訪れたら味わいたい!シグネチャーメニュー「京都フィッシュ&チップス」&「真蛸の炭火焼き 野菜のサラダ」

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1F「KYOTO BISTRO」

パーク ハイアット 京都のダイニングの中でも、特に気軽に利用できるのが「KYOTO BISTRO」。その名の通り、京都の食材をカジュアルかつ洗練されたスタイルで味わえるビストロです。

石畳の小路に面した店舗は、観光の合間にも立ち寄りやすく、木と石を基調としたモダンなインテリアが印象的。朝食からディナーまで幅広い時間帯に対応しており、シェフの遊び心あふれるメニューは、どれも記憶に残る味わいです。

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手前「京都フィッシュ&チップス」、奥左「真蛸の炭火焼き 野菜のサラダ」、奥右「抹茶ソーダ」

この日いただいたのは、「真蛸の炭火焼き 野菜のサラダ」と「京都フィッシュ&チップス」の2品。

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「京都フィッシュ&チップス」
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「真蛸の炭火焼きサラダシグネチャードレッシング」

まず「真蛸の炭火焼き 野菜のサラダ」は、オープン当初から提供している人気の一品。日本の焼き鳥にインスパイアを受けて作られたのだとか。

真蛸は、ブイヨンで煮込んでから炭火焼きにしているそうで、柔らかさもありながらしっかりとした噛みごたえがあり香ばしさが際立ちます。シャキシャキとした歯ごたえも心地よい季節の野菜には、爽やかな酸味のドレッシングが絡み、箸が進むおいしさでした。

蛸がたっぷり入っていることもあり比較的ボリュームがあるので、ほかのお料理も頼みたい場合にはシェアしていただくのがいいかもしれません。

「京都フィッシュ&チップス」は、英国伝統料理を京都流に昇華させた逸品です。鱈を味噌につけてから揚げているため、ふっくらとした白身とカリッとした衣の対比が美味。添えられた自家製の柚子の香るアイオリソースをつけていただきます。

その場でカットして揚げているという自家製のフレンチフライポテトは濃いめの味付けで、つい手が止まらなくなるおいしさでした。

ほかにも「KYOTO BISTRO」には個性豊かなたくさんのメニュ-があり、アラカルトで楽しめるので、大人数でシェアするのもよさそうです。ランチセットもありますよ。

■2:お茶とペアリングで楽しむアフタヌーンティー

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ザ リビングルーム

パーク ハイアット 京都でのもうひとつの楽しみは、「ザ リビングルーム」で過ごすアフタヌーンティータイム。その名の通り、まるで自宅のリビングのようにくつろげる静かで落ち着いた空間です。

こちらで2025年6月30日(月)まで提供されている、旬の食材と和ハーブを用いた「初夏のアフタヌーンティー」(¥6,600)をいただきました。

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ウェルカムティー「二ホンのキレイ」

まずはウェルカムティー。日本ハッカとアマチャなど6種のハーブを使用した「二ホンのキレイ」です。すっきりした風味とほのかな甘みを感じる一杯は初夏らしい清涼感があり、これから運ばれてくるセイボリーやスイーツへの期待を高めてくれます。

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セイボリー4種。奥から時計まわりに「ホワイトアスパラガス トマトジュレ」「ツナサンドウィッチ」「初夏野菜のタルト」「甲烏賊 キャビア リコッタチーズ」

続いては、セイボリー4種が登場。

特に、パリパリのタルト生地に季節の野菜や山菜を重ねてマイクロハーブを散らした「初夏野菜のタルト」は、セロリのような香りが特徴的な大和当帰とイブキジャコソウの和ハーブティーと絶妙な相性。

どのセイボリーも、素材の旨味を和ハーブティーのペアリングによって引き立てられていました。

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「はもんみなかみ トマトとモッツアレラのチーズフリット」
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中にはトマトと、ボッコンチーニという一口サイズのモッツァレラチーズが

群馬県産のプロシュート「はもんみなかみ」で包んで揚げたトマトとモッツァレラチーズのフリットには、ナギナタコウジュとクロモジの爽やかなブレンドティーに炭酸を加えた一杯をあわせて。清涼感と香りの余韻を楽しませてくれるペアリングです。

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「宮崎マンゴー ローズゼラニウムのグラニテ」

中盤には宮崎県産のマンゴーと沖縄県産のパッションフルーツがのせられた「宮崎マンゴーとローズゼラニウムのグラニテ」が登場。芳醇な果実の香りに加えて薔薇を思わせるローズゼラニウムの優雅な香りが鼻に抜け、リフレッシュ感をもたらします。

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スイーツ5種。手前から時計まわりに「さくらんぼタルト 」「バナナとトフィーのオペラ」「ラズベリーマカロン「アプリコットムース 生姜」「マスクメロンエクレア」

その後、アソートスイーツ5種がミラースタンドに艶やかに並びます。みずみずしい佐藤錦を使った「さくらんぼタルト」、メロンの芳醇な香りが楽しめる「マスクメロンエクレア」、生姜ジュレが効いた「アプリコットムース 生姜」、愛らしい「ラズベリーマカロン」、濃厚な「バナナとトフィーのオペラ」。だんだんと味わいが濃くなっていくこの順番でいただくのがおすすめだそう。

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幻想的なミラースタンドでのプレゼンテーションが映える

ペアリングには、生姜のようなピリッとしたスパイシーな香りのある月桃と、リラックス効果のあるヨモギを使ったホットティー。一口いただくと凛とした和の香りが柔らかく広がり、スイーツと調和します。

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チョコレート3種
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桑茶といただく「ピスタチオとブラッドオレンジのスフレ」

ラストを飾るのは、「ピスタチオとブラッドオレンジのスフレ」。好きな個数いただける3種のチョコレートと共に提供されます。

スフレは自家製マーマレードがほろ苦いアクセントとなり、香ばしい桑茶とのペアリングが深みある落ち着きを与え、澄んだ余韻でコースを締めくくります。

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「夏のアフタヌーンティー」¥6,600

提供中のアフタヌーンティーが終わると、7月1日(火)からは「夏のアフタヌーンティー」が始まります。

京の伝統野菜・賀茂茄子や、旬のとうもろこしなど、夏の食材で作るセイボリーと、マンゴーやパイナップルといった色彩豊かなフルーツ類を取り入れた魅力的なスイーツなど、コース仕立てかつ日本茶とのペアリングスタイルで提供。

季節を変えて何度でも楽しみたいアフタヌーンティーを、ぜひチェックしてくださいね。

京都らしい和の趣が感じられる「パーク ハイアット 京都」の客室を拝見

洗練された静寂と眺望を堪能する「ガーデンテラス キング」

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ガーデンテラス キング

9室のスイートを含む全70室のゲストルームは、どのお部屋も東山の景観と静寂を最大限に活かした設計。大きな窓から差し込む柔らかな光、天然木と石材の質感、そして最新の設備が共存し、滞在する人の感性を豊かに刺激します。

「ガーデンテラス キング」は、専用の日本庭園を有した人気の高い客室のひとつ。

キングサイズベッド1台、ワーキングエリアとデイベッドを備えています。お部屋は約45平方メートルですが、より広く見せるため、ベッドスペースから浴室スペースへと回遊できるようなつくりになっています。

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日本庭園が付いた客室

訪れたときはちょうど新緑が美しい季節。庭園にも鮮やかな緑が生い茂り、なんとも癒やされる景色が広がっていました。2019年のオープン当初より、年月をかけて少しずつ緑豊かになってきているそう。季節によっても景色は変わりますが、訪れるたびに緑が育っていく様子も楽しめそうですね。

日本庭園の奥には隣接する「山荘 京大和」の茶室が見えます。保存建造物に指定された茶室は明治維新の頃からあり、かつて桂小五郎や坂本龍馬が密談をした場所ともいわれています。歴史に思いを馳せながら、緑と静けさに包まれた特別な時間を過ごすことができるお部屋です。

京町家の趣を現代に昇華した特別室「二寧坂ハウス キング」

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「二寧坂ハウス キング」ベッドルーム

清水寺に至る二寧坂に面する約68平方メートルの「二寧坂ハウス キング」。二寧坂に面した側は全面窓になっており、開放感あふれるお部屋です。

観光客でにぎわう二寧坂のほど近くとは思えない、穏やかな時間が流れる空間。窓からは八坂の塔などの寺院や民家の瓦屋根が連なる京都らしい街並みを一望できます。

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リビングルーム

ベッドルームとリビングルームが独立した作りで、こちらもベッドルームからバスルームへと回遊できます。

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バスルームと洗面台

バスルームと洗面台には、全体的に黒いマーブル模様が魅力的な石が使用されています。独特の模様が水をイメージさせるこちらの石は、インドから取り寄せた御影石だそう。京都の伝統とモダンラグジュアリーが共存するお部屋ともマッチし、静謐な空間を演出しています。

なお、こちらのお部屋に宿泊すると、1F「ザ リビングルーム」にてシャンパンを思う存分楽しめるシャンパンアワーを利用することができます。

「パーク ハイアット 京都」ホテルツアー

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エントランスから入ると庭園が

高台寺に隣接し、二寧坂を目前にした「パーク ハイアット 京都」。最後に、館内の様子をご紹介いたします。

観光地の賑わいをすぐそばに感じながらエントランスから足を踏み入れると、そこには無造作に石が置かれた庭園がありました。石の数は31。推定3億年前の石を、アメリカ・コロラド州にあるハイアットグループの創業者であるプリッツカー家の私邸の庭から取り寄せたもので、「プリッツカーガーデン」と呼ばれています。

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ゲストを迎えるエリア“アライバルハウス”は、「お客様同士が響き合いますように」と願いを込めて声が響く設計に

施設内に入ると、庭園から続くように大胆に活けられた緑がお出迎え。これから進む道の先を示して奥に向かって活けられています。

これは施設内のフロントエリアも同様。

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フロントエリアやラウンジスペースにある椅子がさまざまな向きで置かれているのは、まさに自宅の椅子がきっちり並んでいるとは限らないことから。居心地のいい邸宅をイメージしているそう

フロントエリアのテーブルに活けられた花も、すべて奥へと続く導線を示すように同じ方向を向いています。そのまま進むと、ラウンジスペース「ザ リビングルーム」へと続きます。

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宿泊者専用のラウンジ

フロントから客室へと進む道の途中にある宿泊者専用のティーラウンジでは、目の前に450年以上の歴史を誇る料亭「山荘 京大和」の静謐な京都らしい景色を眺めながらゆったりと過ごすことができます。

景色もよくとても静かな空間なので、心を無にしたいときや読書をしたいとき、考えごとをしたいときに利用するといいかもしれません。

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料亭「山荘 京大和」と共存するパーク ハイアット 京都

パーク ハイアット 京都はこの「山荘 京大和」と共存しているホテルのため、ラウンジ以外でもさまざまな場所から見ることができます。「山荘 京大和」は回遊式の庭園を有していますが、こちらの庭園を囲うようにホテルが建っており、二重式で回遊できるような面白い造りなのだそう。

存在感を放つ「山荘 京大和」は、それぞれ独立したかたちながらも共存し、調和しています。ホテルのコンシェルジュを通して料亭の予約も可能なので、こちらで食事をとるのもおすすめです。

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ライブラリーエリアも

こちらも客室に向かう途中にあるライブラリーエリア。選りすぐりの書籍がずらりと並びます。

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八坂の塔が見える

パーク ハイアット 京都は山に向かって4棟の建物が並ぶ造り。客室やレストラン、バーなどに向かうまでに建物を渡りさまざまな場所を通っていきますが、空間を贅沢に使ってより奥行きを感じられる造りになっています。

さまざまな場所から京都の街の景色を楽しめますので、ホテル内を散策する際には、途中途中で立ち止まったり、振り返ったりしながら窓からの景色を楽しむのもいいですね。

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4階からの眺め

シグネチャーレストラン「八坂」とバー「琥珀」がある4階からは、京都の街と八坂の塔が何にもさえぎられることなく見渡せます。夕方にはサンセットも見えるので、密かに人気のスポットなのだそう。

眼下に広がる観光地の喧騒が嘘のような静けさ。清水寺や高台寺、八坂神社や祇園といった人気スポットがすべて徒歩圏内にあるため観光の拠点としても便利ですが、ずっと出かけていてはもったいない、優雅にくつろげる滞在が叶うホテルだと感じました。


京都の四季と伝統美を感じながら、洗練された空間と食体験を通じて心満たされる滞在が叶う「パーク ハイアット 京都」。京都旅行の拠点に、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

※掲載商品の価格は、すべて税込み・サービス料別です。

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この記事の執筆者
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WRITING :
小林麻美