「与太者」ってなんと読む?「よだしゃ」ではないですよ!
明日、6月10日は『ところてんの日』です。とこ6(ろ)10(テン)の語呂合わせで、ところてんのおいしさ、食文化としての伝統を広めていく、という目的が掲げられています。「心太(ところてん)」は難読熟語としても有名ですが、これは、海藻の煮こごりを天付きで突いてつくる…という製法から来た呼び名に、当て字されたものではないか?という説が有力です。
ということで本日は「心」「太」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「心心算」ってなんと読む?
「心心算」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「心の中であらかじめ考えておくこと。心中の予定・計画」という意味です。
<使用例>
「旅行の日程、来月の第二土曜、日曜あたりで、心心算しておいてね」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 心心算(こころづもり) です。

「心積もり」とも表記します。「心算(つもり)」は当て字ですが、比較的ポピュラーな塾字訓(熟語単位の読み方)ですので、覚えておきましょう。
さて、2問目は「太」という字の入ったクイズです。
【問題2】「与太者」ってなんと読む?
「与太者」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「正業をもたないならず者」「役に立たない愚か者」などの意味です。
<使用例>
「あの地域には与太者がたむろしていて、治安が悪いそうよ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 与太者(よたもの) です。

古来、落語の登場人物で、架空の愚か者の名前として定番的に使われているのが「与太郎」です。この略の「与太(よた)」を用いた日本語が、「与太者(よたもの)」のほかにも、「与太話(よたばなし)」「与る(よた)る」など、いろいろございます。「与太(よた)=愚か者の代名詞」として覚えておきましょう。
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本日は、6月10日『ところてんの日』にちなんで、「心」「太」という字の入った日本語から、
・心心算(こころづもり)
・与太者(よたもの)
の読み方や、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱