上品な着こなしで大人気のキャサリン皇太子妃。装いのなかでさりげなく、今は亡きダイアナ元妃へのオマージュを捧げることもあり、その思慮深くスマートなスタイリングでも人々を唸らせています。

ロイヤルらしいワントーンやコートドレスなど、共通点も多い2人の着こなし。エッジー過ぎずクラシカルな装いを好むキャサリン皇太子妃に対して、ダイアナ元妃は高揚感あるトレンドも楽しんでいる印象です。

そんな2人のファッションにフォーカス。今回は端正さが魅力のマリン配色「ネイビー×ホワイト」の装いをピックアップしました。落ち着いた色合わせだからこそディテールにこだわってモダンな印象に。目を引く華やかさも叶えた着こなしにご注目ください。

凛と効いた白に風格とエレガンス漂うマリンな装い

■1:キャサリン皇太子妃は…国旗と海軍の雰囲気に調和したクリーンなワンピース

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足元はヌーディカラーのスエードで馴染ませて。

2025年5月22日、スコットランドのグラスゴーにあるBAEシステムズ造船所で、英国海軍の空母「グラスゴー」の命名式に出席。細身のシルエットのワンピースは「スザンナ・ロンドン」のもの。ほんのりヴィンテージクチュールなムードがタイムレスでクラシックなスタイルです。ネイビーにあしらわれたホワイトのパイピングが縦のラインを強調し、すっきり見えを叶えます。「フィリップ・トレイシー」のハット、ダイアナ元妃から受け継いだカボションカットのサファイアとダイヤモンドのイヤリングも揃いのカラーを選んで統一感のある装いに。

■2:ダイアナ元妃は…大ぶりなゴールドボタンで華麗な輝きをプラス

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シアーな黒ストッキングを合わせてフェミニンに。

1993年5月30日、イギリスにあるリバプール聖公会大聖堂で行われた第二次世界大戦の50周年を記念する礼拝に出席。「キャサリン・ウォーカー」のセットアップを着用しています。フロントと袖口にあしらわれたゴールドボタンが華やかなアクセントを添えるとともに、時代の空気感も感じさせるルック。ローウエストにプリーツスカートのディテールが、凛とした配色に甘さを添えています。

ネイビー×ホワイトで気品を宿したフォルミックデザイン

■3:キャサリン皇太子妃は…端正配色が優美さを授ける!フィット&フレアなシルエット

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バッグのチェーンやジュエリーはゴールドで統一して洗練をひと匙。

2022年5月10日、マンチェスター・アリーナで行われた「グレイド・オブ・ライト・メモリアル」の公式オープニングに出席。ネイビー×ホワイトのツイードを用いた「マイケル・コース」のコートドレスを纏っています。ふんわりとしたスカートが特徴的なフィット&フレアのシルエットや、ほのかに膨らんだ肩が、凛としたカラーにエレガンスをプラス。「ポレーヌ」のトップハンドルバッグや、パンプスはネイビーを選んでキリッと引き締めて、オケージョンスタイルな仕上がりに。

■4:ダイアナ元妃は…白ジャケットで迫力を添えて。遊び心溢れるバルーンスカート

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カンヌらしいグラマラスなルック。

1987年5月15日、フランスでカンヌ映画祭に出席。「キャサリン・ウォーカー」によるストライプのワンピースはふんわりと膨らんだバルーンスカートが視線を奪います。プレイフルなデザインも知的なネイビー×ホワイトなら派手過ぎることなくさりげない華やかさに。さらにパワーショルダー、ゴールドボタン、そしてダブルブレストといったボールドなディテールのジャケットがワンピースをキリッと引き締め。マスキュリンな要素がパワフルな美しさを盛り上げます。

優美なホワイトにグラフィカルなプリントで切れ味をプラス

■5:キャサリン皇太子妃は…モダン柄をクラシカルなブラウスでクラスアップ

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ウォッチやジュエリーで品格ある輝きを添えて。

2016年5月16日、ロンドンのオリンピック・パークで行われたキャンペーンの立ち上げ式に出席。グラフィックプリントが視線を奪うスカートは「バナナ・リパブリック」のもの。抽象的で現代的なプリントもラウンドネックに袖口のギャザーがフェミニンなシルクブラウスを合わせることで、エレガントなスタイルにまとめています。

■6:ダイアナ元妃は…太さをミックスして立体的に。好感度の高い爽やかストライプ

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バイカラーパンプスをセレクト。

1988年1月25日にオーストラリアのシドニー空港に到着した際の装いです。こちらも「キャサリン・ウォーカー」のデザイン。七分袖のシフトドレスを、ネックラインのストライプ柄がスタイリッシュに演出。それとともに、襟元に視線を集中させてバランスアップも叶えています。ストローハットもストライプを選んで柄を堪能。


キャサリン皇太子妃とダイアナ元妃の「ネイビー×ホワイト」の装いをご紹介しました。夏にマストな清潔感や、大人が欲しい信頼感も漂う配色。2人のエレガントな着こなしを参考にぜひお楽しみください。

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PHOTO :
Getty Images
WRITING :
神田朝子