圧倒的な華とエレガンスでカリスマ的人気のロイヤルメンバーといえば、イギリス「キャサリン皇太子妃」。昨年がん治療の終了を発表、2025年に入ると以前と変わらぬペースで精力的に公務を務め、完全復帰とその類稀な存在感をあらためて示しています。今回は着回し上手な皇太子妃のスマートなスタイリングや、イギリス連邦として恒例のイベントで魅せたロイヤルらしいワントーンをプレイバックします。

■1:18年前のツイードジャケットをリピート!英国らしいタータンチェックスカートに合わせて

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ウィリアム皇太子とともに。

2025年2月26日、昨年12月に深刻な洪水に見舞われたウェールズのポンティプリッドを訪問。地元の人たちに会い、直後の様子や受けたインパクトについて話を聞きました。

この日に纏(まと)ったジャケットは、18年前の2007年に英国最大の競馬の祭典、チェルトナム・フェスティバルで着用したのと同じ「ラルフ・ローレン」のもの。その際はお揃いのスカートを合わせ、セットアップとしていましたが、今回は「グッチ」のタータンチェックのスカートと「ジャンヴィト・ロッシ」のブーツに合わせて英国調に。コンパクトなシルエットにショート丈の軽やかなシルエットが、ロング丈のチェックスカートをバランスよく見せています。

■2:由緒正しきパールに気品あふれる!足元まで赤のワントーンコーデ

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56の加盟国の統一と多様性を祝うコモンウェルスデー。

2025年3月10日、ロンドン・ウエストミンスター寺院で行われたコモンウェルスデー(連邦記念日)の礼拝に出席。ずべてリピートアイテムで組まれたスタイリングを披露しました。視線を奪う赤のコートドレスは「カレン・ウォーカー」のもの。エレガントなボウが特徴で、フィット&フレアなシルエットがフェミニンな雰囲気。

2021年のクリスマスキャロルコンサートや、2023年の韓国大統領の公式訪問の際にも着用しています。今回のスタイリングはピルボックスハットにクラッチバッグ、パンプスまで全て赤で統一。ジュエリーはイヤリングもネックレスもパールをチョイス。イヤリングはダイアナ元妃、ネックレスはエリザベス2世から譲り受けたヒストリカルなピースを纏っています。

■3:アップヘアに品格漂う!アイルランドカラーのグリーンを纏って

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アイルランドの国花、シャムロックを左胸に。

2025年3月17日、ウェリントンバラックで行われた2025アイルランド衛兵のセントパトリックデーのパレードに出席。グリーンの「マックイーン」のコートドレスは2022年のボストン訪問で初めて披露したもので、同じものをブルーも所有しているお気に入りです。ロング丈にダブルブレスト、カフスの印象的なディテールなど、カチッとシャープな雰囲気でミリタリーな香りもするデザイン。マフラーとブーツを合わせて防寒とフォーマル感を両立するコーディネートに。キキ・マクドノーのグリーントルマリンとダイヤモンドのイヤリングで顔まわりに洗練と華やかさをアップ。


今回はイギリス「キャサリン皇太子妃」が2月末から3月の公務で披露した装いを振り返りました。サステナブルファッションが得意な皇太子妃らしく、リピートアイテムを上手にスタイリング。ベーシックなジャケットからフォーマルウエアまで、エレガントな着回しテクニックをぜひ参考にしてくださいね。

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PHOTO :
Getty Images
WRITING :
神田朝子