上品な着こなしで大人気のキャサリン皇太子妃。装いのなかでさりげなく、今は亡きダイアナ元妃へのオマージュを捧げることもあり、その思慮深くスマートなスタイリングでも人々を唸らせています。

ロイヤルらしいワントーンやコートドレスなど、共通点も多い2人の着こなし。エッジー過ぎずクラシカルな装いを好むキャサリン皇太子妃に対して、ダイアナ元妃は高揚感あるトレンドも楽しんでいる印象です。

そんな2人のファッションにフォーカス。今回は華やかながら清楚さも漂う「ドットワンピース」の装いをピックアップしました。一枚でサマになるワンピースは小物使いがコーディネートの決め手。2人が共通して取り入れていた、タイムレスなスタイリングにご注目ください。

そっくりと話題!白ベースのミディワンピーススタイル

■1:キャサリン皇太子妃は…イヤリングとワンピースでダイアナ元妃にオマージュを捧げて

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パールのティアドロップ型イヤリングは、ダイアナ元妃が有名な「リベンジドレス」と共に着用していたことで有名です。

2025年5月8日、イギリス・ロンドンのウェストミンスター寺院で行われたVEデー(ヨーロッパ戦勝記念日)80周年記念の感謝祭に出席。「アレッサンドラ・リッチ」の白いミディ丈は、ハイネック、ふんわりボリュームのある袖、そして柔らかく絞られたウエストが特徴です。このシルエットやプリントがダイアナ元妃のアイコニックなスタイルを彷彿とさせる、とイギリスのファッションメディアで話題に。小物はヌードカラーでまろやかに馴染ませて落ち着いたムードにまとめて。パンプスは「ラルフ・ローレン」のカーフスキン製、トップハンドルバッグは「デメリエ」のものです。耳元のジュエリーは「コリングウッド・パール・ドロップイヤリング」。ダイアナ元妃がかつて所有していた特別なアイテムで、小さな3列のダイヤモンドがあしらわれたティアドロップ型のホワイトパールがダイヤモンドのスタッドピアスにあしらわれたデザインす。

■2:ダイアナ元妃は…白小物のスタイリングでドリーミーに仕上げて

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同じくティアドロップタイプのパールイヤリングをコーディネート。

1986年6月5日、イギリスのサリー州にあるエプソム競馬場で行われたダービーデーでのスナップです。ウエストを絞ったシルエット、特徴的な肩のライン、そして白ベースのドット模様やミディの丈感など、1のキャサリン皇太子妃と類似するディテールが目を引きます。足元は白と黒のバイカラーシューズを選び、シアー感ある白ストッキングを合わせたことで、よりスペシャルなムードに。ハットやクラッチバッグも白で揃えてクラシカルなルックを完成。

好感度抜群なネイビー×ホワイトで清涼なムードに

■3:キャサリン皇太子妃は…リピートで愛用!1980年代風デザイン

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ドットに白のバッグやバイカラーシューズ、パールを合わせるコーディネートはダイアナ元妃と共通するスタイル。

2023年6月27日、イギリスのサウサンプトンで「ホープ・ストリート」のオープニングに出席。「アレッサンドラ・リッチ」のネイビーのミディ丈ワンピースは、シルククレープ生地を使用し、さらっと清々しい質感です。ペプラムのあしらわれたウエストやクリスタルボタン、そしてチェルシーカラーとリボンが特徴。同ブランドのバイカラーのスリングバックシューズと「マルベリー」のバッグを合わせ、白を効かせてメリハリを添えてまとめています。耳元は大粒バロックパール大人の華やぎを添えて。

■4:ダイアナ元妃は…ベーシックな黒小物でオンタイムな装いに

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ネックレスはなくても、大ぶりなパールで品のいい華やぎ感を纏って。

1993年6月30日、カーディフのバージェス・ハウス養護施設を訪問。オープンカラーのミディワンピースにシングルブレストのジャケットを合わせています。ジャケットは白を選んだことで明るく爽やかな印象に。小物はブラックのチェーンバッグやパンプス、一粒パールで控えめにまとめ、きちんと感と程よい華やかさもあるコーディネートに仕上げています。

視線を奪う!華麗な美カラーのドットプリント

■5:キャサリン皇太子妃は…白バッグ&バイカラーシューズの最愛スタイリングで登場

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耳元はバロックパールを選んでモダンなムードを演出。

2022年7月5日、ロンドンのオール・イングランド・ローンテニス&クロッケー・クラブで、ウィンブルドン・テニス選手権の9日目に出席。「アレッサンドラ・リッチ」によるブルーのドットワンピースを着用しています。こちらもリピートで愛用しているもの。シルククレープで作られており、身頃のプリーツのディテール、ふんわり袖、、共布ベルトが特徴です。小物は3と同じセットを合わせて。ダイアナ元妃も実践していた白バッグとバイカラーシューズをドットワンピースに合わせるスタイリング。品よくエレガントなムードにワンピースを仕上げたいときに真似したい、あるときっと重宝するセットですね。

■6:ダイアナ元妃は…ドットなら品よくエレガント!目を引くローズピンクのワンピース

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皇太子時代のチャールズ国王と。

17日間のイタリア訪問中、1985年4月29日にバチカンのサン・ピエトロ大聖堂の階段にて。「ドナルド・キャンベル」による、華やかなピンクと白のドットワンピースを纏っています。ドレープの寄ったハイネックやふんわりしたショルダー、絞られたウエストなど1と酷似したディテールで、キャサリン皇太子妃が今着用しても違和感がないほどタイムレスなデザイン。小物はワンピースと揃いのピンクで統一しジュエリーはパール、とロイヤルファッションらしいスタイルです。


キャサリン皇太子妃とダイアナ元妃の「ドットワンピース」の装いをご紹介しました。ソリッドなデザインよりも可憐なムードが加わり、上品かつ爽やかさも演出するプリントを、初夏の今こそぜひお楽しみください。

この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
WRITING :
神田朝子