「発起」ってなんと読む?「はつき」ではありませんよ!
明日、6月27日は、国連の定めた『零細・中小企業デー』であり、日本でも『起業を応援する日』という記念日に制定されています。インターネットの普及により、新たな業態のビジネスが増えました。現代のキャリア形成では特に「起業」という選択肢が、ぐっと身近になっているかもしれません。本日は「起」「業」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「発起」ってなんと読む?
「発起」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「思い立ってことを始めること」という意味で、2通りの読み方がございます。
<使用例>
「新たな仕事を発起したからには、成果が出るまで頑張ろうと思います」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 発起(ほっき/はっき) です。

「発起(ほっき)」と読むと、「思い立ってことを始めること」以外に「菩薩の心を起こすこと。仏門に入ること」という仏教用語の意味や「我を折ること。諦めること」という意味でも使います。「一念発起」という四字熟語は、仏教用語としての「発起(ほっき)」が入っており、読み方は「一念発起(いちねんほっき)」のみです。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「仕業(○○○)」ってなんと読む?
「仕業」という日本語の、かな3文字の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「あることを行うこと。また、その行為」「常のこと。ならわし」「もっぱらそのことを行うこと。職業」などの意味で使う言葉です。
<使用例>
「このいたずらは、誰の仕業(○○○)?」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 仕業(しわざ) です。

「仕業(しわざ)」という言葉、よく耳にしますね。「業(わざ)」という読み方、難しいようにも思えますが、中学校で学習する程度の常用漢字の読み方です。「仕業(しぎょう)」と読むと「現場での機械操作や運転・運行の仕事をすること」という意味の、別の言葉になります。
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本日は、6月27日、『零細・中小企業デー』『起業を応援する日』にちなんで、「起」「業」という字の入った日本語から、
・発起(ほっき/はっき)
・仕業(しわざ)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/国連広報センターホームページ/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱