「質種」ってなんと読む?どういうもの?

明日、7月8日は『質屋の日』です。7(しち)8(や)の語呂合わせで、「安心して利用して」をキャッチフレーズに、質屋の存在を知ってもらいたい、と全国質屋連合会が制定しました。

ところで皆さま、質屋ととリサイクルショップの業態の違い、理解していらっしゃいますか?「質屋」はもともと「物品を担保に金銭の貸し付けを行う業者」のことです。現在では「リユース品の買い取り」が前提となっている業態がポピュラーですが、もとは「質屋にお金を返せば、担保とした物品が手元に戻る」とうシステムが基本でした。というところで、本日1問目のクイズです。

【問題1】「質種」ってなんと読む?

「質種」という日本語のポピュラーな読み方をお答えください。

ヒント:「質(しち)に入れる品物のこと」です。そのまま読んで「しちだね」と言うケースもございますが、基本となるのはもうひとつの読み方です。

<使用例>

「昔は、質屋に質種を預けて、それを担保に一定期間お金を借りたあと、返済して質種を返してもらう…という使い方が基本だったのよ」

正解は↓に‼
正解は↓に‼

さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 質種(しちぐさ) です。

「質草」とも表記します。
「質草」とも表記します。

「種(くさ)」は、「種類」「たぐい」を意味する読み方で、「質種(しちぐさ)」は、「質屋でお金を借りる担保になるような価値を持ったたぐいの品」という構成の言葉です。時代劇などでは「貧困のために親の遺品などの大切な品を質種にしてしまい、返済が間に合わずに質屋から返してもらえない」というようなトラブルも、よく描かれていました。こうした「借金返済できなかったため、質種を質屋から出せず、ほかへ売られる」という一連のサイクルや、その品物のことを「質流(しちなが)れ」と言いました。現代では質屋を利用するそもそもの目的が「貸付」から「買い取り」に変化しているので、「質種」「質流れ」といった言葉は、あまり聞かなくなりましたね。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「セコハン」ってどういう意味?

「中古品」を指す俗語「セコハン」のもともとの意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。

1:誰かのものだった

2:なつかしい時代の

3:循環している

「セコハン」という俗語の意味として正しい船体櫛はどれ?
「セコハン」という俗語の意味として正しい船体櫛はどれ?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 1:誰かのものだった です。

「セコハン」とは「セカンドハンド(second hand)」の略です。

「セコハン」という俗語は、もともと「セカンドハンド」つまり「二番目に手にする」という意味で、「以前誰かの手にあった中古品」という意味です。最近では「リユース品」という言い方が主流で、かつて「中古品」を意味した「セコハン」という俗語の意味がわからない方もいらっしゃるようなので、おさらいしてみました。

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本日は、7月8日『質屋の日』にちなんで、

・質種(しちぐさ)

の読み方や、

・セコハン=中古品

という言葉の豆知識、言葉の背景などをおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/NHKホームページ/東京新聞ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱