四字熟語「九分九厘」…なんと読む?

明日、7月13日は『日本標準時制定記念日』です。1886(明治19)年のこの日、「東経135度を日本標準時とする」と、日本の標準時に関して初めて制定した法令が公布されました。以前の日本では、国内に時差がありましたが、これ以降、日本の標準時が決まり、全国統一で使われるようになりました。日本の標準時は、世界の標準時に対して「+9時間」ですので、本日は「九」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「九分九厘」ってなんと読む?

「九分九厘」という四字熟語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「ほとんど完全に近いこと。九分どおり」「そうなるとほぼ確実であること。ほとんど」などの意味で使

われます。

<使用例>

「九分九厘できている、と言われても、完成していないことに変わりないわ」

かな5文字です。
かな5文字です。

さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 九分九厘(くぶくりん) です。

直接的には「99%」を意味する表現です。
直接的には「99%」を意味する表現です。

「分(ぶ)」は「十分率での十分の一」の単位、「厘(りん)」は「分(ぶ)」の「十分の一」の単位です。

※百分率ですと、「割(わり)」が「十分の一の単位」として使われ、「分(ぶ)は割(わり)の十分の一」という単位になります。

「九分九厘(くぶくりん)」は十分率での「99%」で、熟語としては「数値ではなく、ほとんどできている、というイメージを言う語」として使われます。

熟語としてでなく、割合を表現する意味で使うときは、「きゅうぶきゅうりん」と言っても間違いではありません。しかし誤読を疑われる可能性もあるので「九分九厘(くぶくりん)」に統一したほうが無難でしょう。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「九十路」ってなんと読む?

「九十路」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「90。または九十歳」を言う言葉です。

<使用例>

「祖母の年齢は九十路にかかりましたが、いまも現役で仕事をしております」

かな5文字です。
かな5文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 九十路(ここのそじ) です。

「三十路(みそじ)」「四十路(よそじ)」の「90」のバージョンです。

現在はご長寿の方が増えていますので、「九十路(ここのそじ)」という読み方も覚えておきたいですね。

***

本日は、7月13日『日本標準時制定記念日』にちなんで、「九」という字の入った日本語から、

・九分九厘(くぶくりん)

・九十路(ここのそじ)

の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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小出 真朱