「スミス」という姓は“職人”を意味するそうだが、パリで活躍するイギリス人デザイナー、ヴィンセント・スミスもまさにクリエーターにして熟練の職人。 彼が手がける「ミスター・スミス」のアイテムはどれもディテールにまで神経が行き届いた、着やすくて独創的なアイテムの数々。ミリタリーの影響を受けており、実に機能的なのだ。

その「ミスター・スミス」がパリ2区にあるテキスタイルやボタンなど服飾用付属小物の問屋、LSDでポップアップストアを開催した。

人気が高かったアイテムをいくつかご紹介しよう。

まずは、カジュアルなライディング・ジャケット、ベースボール・ジャケット。

クラシックなスタイルと機能性のマリアージュ

レスキュー・オレンジ色のこの2型は、第二次世界大戦中に軍隊向けに開発された高級コットン、ベンタイル使用! 撥水性が高いテキスタイル。
裏側に、裾をアジャストできる細工が! これにより、裾をシュッとつぼませることができる。

得意のコートには、ごく軽量の素材を使用。

ペーパー・フィニッシュのリップストップ・コットン使用のミリタリー・コート。すごく軽い!
フライングポケットいう名のアウトポケットに手を入れるヴィンセントとサマー・コート。エレガントだけど、ポケットはカジュアルっぽいというミクスチャー。テキスタイルはFox社製で光が透ける程に薄手なのだ。
コットン・シルクの軽いミリタリー・コート。一見普通のコートに見えて……。
何と、内側にバッグ付き! コートをしまえて、さらに他にものを入れられるポケットもついている。
夏のウールを使った、しなやかなスーツ。パンツの後ろはと言うと……。
パンツの背中側の部分がジャージみたいな作りで着やすそう。
乾いた手触りのペーパー・リネン製のセットアップ。藍色が綺麗!

ミリタリーとテーラードが融合しているのが、「ミスター・スミス」の面白いところ。ディテールやテキスタイルの面白さは、洋服好きのオタク心を大いにくすぐるではありませんか!

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この記事の執筆者
某女性誌編集者を経て2003年に渡仏。東京とパリを行き来しながら、食、旅、デザイン、モード、ビューティなどの広い分野を手掛ける。趣味は料理と健康とワイン。2013年南仏プロヴァンスのシャンブル・ドットのインテリアと暮らし方を取り上げた『憧れのプロヴァンス流インテリアスタイル』(講談社刊)の著者として、2016年から年1回、英語版東京シティガイドブック『Tokyo Now』(igrecca inc.刊)を主幹として上梓。
公式サイト:Tokyo Now