白髪を月1回のペースで染めていると髪のダメージが気になるし、時間もなかなか取れないし、そもそも白髪を見るたびに精神的にストレスが…などと感じたことはありませんか? 「染める回数をなるべく減らしたい」、「いわゆる白髪染めはペタ~っとして黒々とした髪になるからイヤ」という声もよく耳にします。

そんな40代・50代の髪悩みを知り尽くしたトップスタイリストたちが、白髪にまつわる対策方法を教えてくれました。

■美容師19名の結論:生え際を見せないスタイルにして、白髪の根元を隠す!

お手本スタイル1:前髪をつくって根元の白髪をカバー

二階堂 雪さん
Rougy ヘアデザイナー
「白髪が目立つのは生え際。前髪で覆ってしまえば白髪が目立たなくなります。カラーリングするときもハイライトを入れてなじませるのも手ですね」
前髪も短すぎると若づくりになり、長すぎると重たくなるので、眉ラインあたりにするのがポイント。
前髪も短すぎると若づくりになり、長すぎると重たくなるので、眉ラインあたりにするのがポイント。

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お手本スタイル2:ハイライトを繊細に入れると白髪が目立たなくなる効果が!

小林卓也さん
kakimoto arms JIYUGAOKA スタイリスト ディレクター
ハイライトを繊細に入れると、生え際から白髪が伸びてきてもそんなに目立ちません。また、白髪はパサつきやすいのでツヤのある色味を選ぶといいでしょう
前髪を下ろすと重たくなりがちなので、毛先を遊ばせて軽さのあるスタイルに。
前髪を下ろすと重たくなりがちなので、毛先を遊ばせて軽さのあるスタイルに。

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お手本スタイル3:白髪の分量が多ければ、明るい髪色に染めるのがおすすめ!

生井貴行さん
enfleurage青山 マネージャー
白髪の量が60~70%であれば、隠そうとするのではなくカモフラージュする発想で、明るい髪色に染めると目立たなくなります。フェイスラインや分け目だけ目立つケースなら、ポイント染めできるコンシーラーを使うと便利です。
分け目をはっきりさせないことも白髪を目立たせないポイント。
分け目をはっきりさせないことも白髪を目立たせないポイント。

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ほかのスタイリストもこう証言!

白髪をカバーするには生え際を見せない…というのが共通の見解のよう。おすすめのスタイル、色を選ぶときに注意したいことなど、スタイリストそれぞれのコツをご紹介します。オーダーする際やスタイリングをする際のヒントになるはず!

臼木 茜さん
kakimoto arms JIYUGAOKA スタイリスト
「白髪を染めるとき、黒く暗くしないこと。白髪とのコントラストがはっきりし過ぎて、伸びてきたときに目立ってしまいます。顔色がくすまないように、ご自身の肌色に合わせて色を選んでみてくださいね」
杵淵雅也さん
natuta副店長
「顔周りに白髪が多い場合、前髪をつくるのがおすすめです。カラーリングの進化で白髪染めでも色を楽しめる時代になったので、美容室でカラーリングも合わせて楽しんでいただければ」
長谷部しのぶさん
enfleurage青山 ディレクター
「白髪を目立たせないためには、分け目をつくらない、前髪をつくるなどして地肌を見えにくくすること。真っ黒に染めると白髪との差が出てしまうので、白髪の量と肌色とのバランスで決めるといいですね」
辰巳 彩さん
六本木美容室 西麻布店 副店長
「白髪をしっかり染めつつ、ハイライトを入れて動きを出すと、おしゃれ感も楽しめます」
湯浅星悟さん
ZACC raffine 副店長
「ご自宅で白髪染めをすると、どうしても色の選択が狭まってしまいます。ホームカラーではなく、サロンで染めていただきたいですね」
瀬川史弥さん
kakimoto arms GINZA 2 chome スタイリスト
「顔周りに白髪があるときは、前髪をつくることですね。トップの分け目をふんわりさせて目立たなくするのもいいでしょう。耳周りに白髪がある場合は動き(レイヤー)を入れると、気にならなくなります」
坂 政尚さん
Double スタイリスト
「分け目を付けないスタイルすると根元が見えにくくなるので、白髪が目立ちません。また、表面を深めに、内側を浅めにカラーリングすると退色が目立たなくなります」
木倉義宗さん
MINX銀座店 代表
「白髪を定期的に染め続けると、毛先が暗くにごってきます。染める際に数回に1回の割合で細かくハイライトを入れておくと、暗くなりすぎるのを防げます」
柿澤つかささん
六本木美容室 白金店 スタイリスト
「1色で染めずにハイライトを入れると、伸びたときに目立ちません。また、黒く染めると白髪が目立ってしまうので、全体的に明るくなるように染めるといいですね」
西本 悠さん
XELHA店長
「暗い色ではなく、明るい色に染めると白髪が目立ちにくくなります。赤味を嫌う方が多いので、濃い青や緑味のある色をお薦めしています」
内藤新士さん
naturaクリエイティブディレクター
「白髪染めをすると髪が暗い色になる、と思っていらっしゃる方がまだ多いようです。明るいカラーで染めると次に生えてくる白髪も少しごまかせるので、カラーリングの回数を減らせます」
宇賀治 智さん
FIX-UP 店長
「白髪が目立つところにハイライトを入れてなじませると、目立たなくなりますよ。根元を暗く、毛先に向けて明るく染めると、白髪が伸びてきてもそんなに気にならなくなります」
伊藤和明さん
ACQUA aoyama ディレクター
「白髪が目立つ部位と言えば、生え際と分け目ですよね。分け目のないスタイルにすれば、白髪が気にならなくなるはずです」
佐野みずほさん
ZACC raffineスタイリスト
「髪を染めるときに細めのハイライトを入れておくと、次に生えてくる白髪が目立たなくなります」

まとめ

「前髪をつくって、分け目を作らないことで根元を隠す」
「染めるときはハイライトを入れて白髪を目立たなくする」
「色を選ぶときは明るめの色で染める」

スタイリストたちの証言から、この3つのポイントが、白髪を目立たせないベストアンサーだということがわかりました。自分の肌色と雰囲気に合ったカラー剤で、髪にダメージを与えずに染めるには、やはりサロンで染めるのが正解のようです。

大人のヘアカタログ

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
古谷利幸〈F-REXon〉
WRITING :
中島祐美
DIRECTION :
青木 笑