2025年に発表された渾身のタイムピースがすべての “物語” の扉を開く…時を装い、時をまとう歓び【心を揺さぶる「新作ウォッチ」】
光を遊ばせる装飾、感情を揺らす色、意志を刻む技巧が手元に華やぎを添え、仕草に凛とした気配を重ねていく──。そんな魅力を携えた姿で現れた、今年の新作ウォッチ。
ジュエリーのように装うもの、変貌を遂げたアイコン、クラシックの刷新、詩情を紡ぐもの、スモールサイズ…etc.。今という時代を照らす、美しきシグネチャーがここに。
【VAN CLEEF & ARPELS(ヴァン クリーフ&アーペル)】星空の下で最高潮を迎えるふたりの恋物語を描いた詩的なオートマタウォッチ

星明かりの夜を舞台に、恋の物語を描いた逸品。文字盤上では、ダブルレトログラード機構で時と分を示し、オンデマンドアニメーションの作動により、ふたりが自然な動きで近づき、口づけを交わす演出が。背景にはエナメルによる伝統技法が用いられ、雲や建物、ランタンの灯りが柔らかなブルーやイエローで浮かび上がる。恋人たちや石畳の細密な彫刻にも注目。

アニメーション作動時、恋人たちは歩み寄り、腕を下げ、そっと口づけを交わす。ふたりの動きが連動し、瞬間が優しく重なり合う。
その文字盤は、ひとつの恋の物語を表しています。舞台はパリ郊外にある屋外のダンスカフェ、ギャンゲット。星明かりの夜空のもと、正午と真夜中に石畳の上で恋人たちが近づき、頬を寄せる瞬間を詩情豊かなオートマタが描き出す。ふたりの動きは独自開発のモジュールで連動し、寄り添う仕草のなかに、しなやかな機構の緻密さが表れています。
ケースのボタンを押すと、いつでもその情景を再生できるのも、この時計ならではの魔法。背景にはグリザイユ エナメルとカラーグリザイユによる幻想的な風景。街角に灯るランタンや奥行きある石畳まで、すべてが手作業で施されています。
時分表示は星を象ったふたつのレトログラードで構成され、天体の動きを思わせます。詩的な情景と精緻な機構。ふたつを結びつけることで、この美しい時計は時間に夢という価値を添えている。そしてそれは、心へ届く確かな力をもっているのです。
※掲載商品の価格は、税込みです。
※文中の表記は、WG=ホワイトゴールド、DIA=ダイヤモンドを表します。
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- 池田 敦(CASK)
- STYLIST :
- 関口真実
- EDIT&WRITING :
- 安部 毅、安村 徹(Precious)