大阪・関西万博2025フランス館で9月よりスタートした、エキシビション「ショーメ、自然美への賛歌-CHAUMET, AN ODE TO LIVING NATURE」。1780年創業の「ショーメ」は、ナポレオン1世やジョゼフィーヌ皇后のジュエラーとしても知られています。

今回は催事の中に、ブランドアイコンであるティアラや、人気ラインの蜂をモチーフに自然美を反映した“ビー ドゥショーメ”コレクションが、 没入感溢れるデジタルサイネージやインスタレーションを施した空間に登場。新たなテクノロジーと融合した空間で魅せる、圧巻の自然美が話題です。

デジタルサイネージ
デジタルサイネージ
「ビー ドゥショーメ」コレクションの展示
「ビー ドゥショーメ」コレクションの展示

ティアラに“ビー ドゥショーメ”…ショーメの精神を体現する展示に想いをのせて

 
チャールズ・レオン氏
「ショーメ」CEO
香港生まれのショーメ最高経営責任者。2006年よりショーメに入社。2012年より2012 年にはショーメのグローバルオペレーションを統括するディストリビューションセールス担当バイス ・ プレジデントに。2018年からはフレッドのCEO としてメゾンの再建に重要な役割を果たしました。2024年1月より現職に。

万博の展示会場に入るとまず目に入るのは貴重なティアラの数々。その多くが植物をモチーフに作られています。また“ビー ドゥショーメ”の着想の祖といえるミツバチのクリエイション。なぜ、今回これらを展示しようと思ったのでしょうか。

「ショーメは創業以来、当時フランス皇帝に即位したナポレオン1世とその妻ジョゼフィーヌによる“御用達ジュエリー”でした。ナポレオンがミツバチを紋章として採用していたように、ハチはショーメにとって創業者マリー=エティエンヌ・ニトーの時代から245年という長い歴史と共に歩んできた重要なモチーフです。時代が変わって今、現代においては洪水であったり異常気象であったり自然が変わってきてしまっていることを憂慮しています。だからこそ、このポピュラーなハチを通じて地球を守り、自然を愛していこうというメッセージにつながるのではないでしょうか」

“ビー ドゥショーメ”の着想の祖、ミツバチのクリエイション
“ビー ドゥショーメ”の着想の祖、ミツバチのクリエイション
植物がモチーフのティアラ
1810年に製作された麦の穂がモチーフのティアラ

今回は、このハチを生かしてハチの巣を思わせるハニカム構造の和紙の灯りで埋め尽くされたインスタレーションも美しかったです。

ハチの巣を思わせるハニカム構造の和紙のランタン
ハチの巣を思わせるハニカム構造の和紙のランタン

「和紙のランタンはハチのヘキサゴンのデザインを生かすために使っています。日本の技術を生かしながら、ミラーなどを使い感覚的に空間のそして時代の広がりを感じていただけるような空間になっているかと思います。“ビー ドゥショーメ”の中に包まれているような体験を、そして文化の調和や長い伝統の歴史の旅路を感じてください」

展示期間も残りわずか…万博ならではの見どころは?

キャプション右

いよいよ関西・大阪万博も10月の終了までカウントダウンとなってきました。

「このフランス館のフィナーレとも言える催事をショーメが務めることをラッキーに思っています。245年もの伝統と歴史、そしてジュエリーのエレガンスを、卓越したクラフツマンシップを万博という場でお見せできるのですから。まずはぜひ訪れていただいて世界観を感じてください」


万博の展示を通じて感じるブランドの伝統とメゾンのスタイル、職人技。自然への限りない賛美を、美しいジュエリーに昇華させる唯一無二の「自然主義のジュエラー」の精神が随所に現れています。

オープニングセレモニーには、「ショーメ」の日本アンバサダーであり女優・モデルの朝比奈 彩さんも来訪、その展示に魅入られていました。ぜひ万博でブランドの伝統と歴史を体感してみてはいかがでしょうか。

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