1917年に登場したカルティエの腕時計「タンク」。その名の通り、第一次世界大戦で登場した戦車の形状から着想されたといわれるそのケースデザインは、今日も変わらず継承され、同ブランドを代表する人気モデルであり続けている。
希少で、独特なカルティエのヴィンテージ「タンク」が大集合!
「タンク ノーマル」
ルイ=フランソワ・カルティエによりジュエラーとして創業したカルティエは、1905年、ルイ=フランソワの孫であるルイ・カルティエがブラジル出身の飛行家アルベルト・サントス・デュモンのために製作した「サントス・デュモン」を機に、紳士向けの腕時計を本格的に手がけるようになる。それはまた懐中時計から腕時計への大きな時代の変化を象徴してもいた。
「タンク サントレ」
そして、「サントス」に続きルイ・カルティエが1919年に世に送り出したのが、この「タンク(ノーマル)」だった。アール・デコの影響も感じられるラグとケースが一体化したスクエアスタイルは、懐中時計にストラップをつけたような形状とは一線を画した、まさに腕時計のためのデザインといえる。タンクはその後、ケースが腕に沿うようカーブした「タンク サントレ」、中国の寺院の門から着想された意匠の「タンク シノワ」など、さまざまな派生モデルが発表された。それは現行の「タンク フランセーズ」や「タンク アングレーズ」などへと繋がっている。
「タンク シノワ」
1978年にハリー・フェン(Harry Fane)氏によってロンドンに設立された「Obsidian(黒曜石の意)」は、ヴィンテージのカルティエのジュエリーや各種のオブジェ、そしてウォッチを扱うギャラリー。この5月20日より、コムデギャルソン青山店では「Cartier Vintage TANK Watchの特別展」として、同ギャラリーが集めたヴィンテージの「タンク」を展示・販売する。
「タンク LC」
100万円〜1000万円クラスの希少なヴィンテージのみを集めたセレクションは、ウォッチマニアならずとも心惹かれる、独特なオーラを放っている。ぜひ直近でその魅力を味わってみたい。
■Cartier Vintage TANK Watch特別展
期間:2018年5月20日(日)~2018年6月10日(日)
場所:コムデギャルソン 青山店
〒107-0062 東京都港区南青山5-2-1
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- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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