シャネル「2026年春夏 プレタポルテ コレクション」を発表!
シャネルの「2026年春夏 プレタポルテ コレクション」が発表され、全77のルックが披露されました。新たにアーティスティック ディレクターに就任した、マチュー ブレイジーによるデビューコレクションとなった今回。“ひとつの宇宙、シャネルの宇宙”を表現したという本コレクションは、会場全体が宇宙を彷彿とさせる惑星空間に包まれました。
ショー全体を通して感じられるのは、“自由”という概念。かつてガブリエル シャネルが、動きを制限していたデザインから女性たちを解放し“自由”を与えたように、新しくも普遍的であり、そして境界なく融合するスタイルが披露されました。
それでは早速、発表されたルックを厳選して振り返ります!
■幕開けは、マスキュリンなスタイルから──

ファーストルックを飾ったのは、マスキュリンなスーツジャケットスタイル。メンズウェアの伝統であるシャツやパンツに、切りっぱなしのスーツジャケットを合わせたスタイルが印象的です。

オーバーサイズのメンズライクなシャツに、流れるようなラインを描くスカートを合わせたスタイルには、逆説的な要素となるフェミニンとマスキュリンが奏でる、気高きエレガンスが漂います。メンズウェアに着想を得た服を纏うなど、臆することなく自身のスタイルを貫いていたガブリエルを彷彿とさせるよう…。
■アールデコやメゾンのパッケージを想起させる白×黒のグラフィックなライン

メゾンの建築様式や象徴的なパッケージデザインを想起させる白×黒のルックも目を惹きます。クリーンな白をベースにグラフィカルに描くラインがクラシカル。
エフォートレスなシルエットと相まって、よりモードなムードへと誘います。
■アイコニックな“ツイード”にも新風を。

メゾンの象徴的なコードであるツイードも、過去から未来へのアイデアを宿した姿へと前進。ツイードの格子柄は手編みのニットやシースルー素材へと姿を変え、ツイードジャケットも丸みを帯びたブルゾン風のフォルムへと進化し、よりコンテンポラリーな佇まいに。

卓越したサヴォアフェールが生み出す多彩なツイードや織物は、個性的でありながらも、裏地には対照的なシルクを施すなど、素材へのあくなき探求は今回のコレクションでも随所に息づいています。
■“フラップ開け”スタイルがこなれ感を発揮

ハンドバッグ「2.55」のフラップを開けて持つスタイルも、コレクションを通して目を引いたTIPSのひとつ。使い込まれた風合いが、日常に寄り添い愛用されてきた“こなれ感”を醸します。
以上、シャネルの「2026春夏 プレタポルテ コレクション」より、注目ルックについて厳選してご紹介しました。シャネルのオフィシャルサイトからは、ショーのムービーや披露された全ルックをチェックできるので、ぜひアクセスしてください。
問い合わせ先
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- (C)CHANEL
- WRITING :
- 池尾園子