スナックならカラオケも抵抗なく歌える

 日々の疲れを癒やしに行くスナック。お酒やママとのおしゃべりを楽しみ、ほどよく酔いがまわったら、カラオケでストレス発散が王道の過ごし方ではないだろうか。

 今宵をともにしている市川さんがよく歌うのは、荒井由実の『翳りゆく部屋』や松田聖子の『風立ちぬ』、『スイートメモリーズ』といった70〜80年代の楽曲。

「キャラ的にキャピキャピした曲は歌えません(笑)。姉がいたり、仕事関係も年上の方が多いこともあって若者文化に疎いのもあるかも」

 悩みながらも、この日選曲したのは『翳りゆく部屋』。

常連を巻き込んでカラオケで盛り上がるのは、アットホームなスナックならでは。その雰囲気も手伝って、ぐっと美女との距離も近づく。

「アルコールが入っていないと恥ずかしくて歌えないタイプ。その点、スナックならお酒を飲んでいるから抵抗なく歌えます。周囲のお客さんも温かく盛り上げてくれるのがうれしいですね」

男性に身につけてほしいのは、カジュアルだけど品のあるアイテム

 カラオケで心がほぐれたところで、アパレル女子の市川さんにスナックへ一緒に行く男性に身に着けてほしいアイテムも聞いてみた。

「スナックはリラックスするために行く場所。だからカジュアルさが残るアイテムがいい。でも品は大切にしてほしいですね」

 やはり、まずチェックしてしまうのは足元だという。

¥49,000(ジャーナル スタンダード 表参道〈サンダース×ジャーナル スタンダード〉)
¥49,000(ジャーナル スタンダード 表参道〈サンダース×ジャーナル スタンダード〉)

 端正なフォルムとウィングチップで正統派の佇まいはありながらも、カジュアルに履けるメリージェーン。耐久性に優れたビブラムソールも、普段使いに相応しい。

「ビジネスとカジュアルの中間くらいのテンションがちょうどいい。もちろん汚れているのはNGです」

 小物にも目が光る。

「手ぶらでもいいですが、カジュアルだけど洒落て見えるバッグを持っているとポイント高いですね」

バッグ¥18,000〈ビリンガム〉・ハット¥13,800〈サンフランシスコ ハット×ジャーナル スタンダード〉/ともにジャーナル スタンダード 表参道
バッグ¥18,000〈ビリンガム〉・ハット¥13,800〈サンフランシスコ ハット×ジャーナル スタンダード〉/ともにジャーナル スタンダード 表参道

 学生鞄を彷彿とさせるキャンバス地のショルダーバッグ。ネイビーのため、カジュアルファッションに落ち着いた雰囲気をもたらす。

 ハットはストロー素材にタイダイ染めを施した、ひねりの効いたデザイン。さらっと被るだけでもスタイリングの洒脱さを高める。

「帽子を嫌味なく取り入れている人も素敵。ラフなスタイルでも帽子があるだけでこなれて見えます」

センスのいいスナックに連れて行ってもらえるとうれしい

 そろそろ店を出る時間だ。最後に聞きたい。市川さんにとってのスナックとは、どういう存在だろうか。

「地元の友人の実家がスナックで、昔からママさんとのやりとりに興味がある場所です。スナックって、こじんまりとしてわかりづらい場所にあることも多いじゃないですか。そういう知る人ぞ知る、みたいな店に連れて行ってくれたらうれしいですよね」

 持ち札にスナックを1軒でも多く持っていることこそが、美女と親密さを増す切り札になるかもしれない。『せくめとII』は終業時間が遅いアパレル関係者に合わせて22時からのオープン。満席になるのは、てっぺん超えの0時すぎ。美女との2軒目を目論む男性には最適なのではないだろうか。

【せくめとII】

問い合わせ先

  • 住所:東京都渋谷区渋谷2-3-2 シグマAGビル3階
    営業時間:22:00〜
    定休日:不定休
    席料:500円
    メニュー:瓶ビール・ワイン700円、焼酎・カクテル800円、ウイスキー800円〜
    ※紹介制ですが、席に余裕がある場合は入店できます。

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この記事の執筆者
フリーランスのライター・エディターとして10年以上に渡って女性誌を中心に活躍。MEN'S Preciousでは女性ならではの視点で現代紳士に必要なライフスタイルや、アイテムを提案する。