「滴る」ってなんと読む?「てきる」ではないですよ!
明日、10月22日は『ドリップコーヒーの日』です。秋が深まり、よりドリップコーヒーが美味しくなる時期に、「10(ド)リップコーヒーを22(ふぅ~ふぅ~)しながら飲んで、心も体も温まってもらいたい」というコンセプトで、関連業者が制定しました。ドリップコーヒーは、お湯を注いで1滴、2滴…と、コーヒーが落ちていく間にも、よい香りが立って、味わいへの期待感がふくらみますよね。
ということで、本日は「滴」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「滴る」ってなんと読む?
「滴る」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「液体がしずくになって垂れ落ちる」「美しさや鮮やかさが溢れるばかりに満ちている」などを意味する言葉です。
<使用例>
「ドリップしたコーヒーが、滴り始める瞬間を見るのが好き」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 滴る(したた-る) です。

「滴」の訓読みは、常用漢字の範疇で「滴(しずく)」「滴(したた)る」、さらに表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)であとひとつございます。
これを踏まえて二問目にまいりましょう。
【問題2】「一滴し」ってなんと読む?
「一滴し」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「液体を、それが入った容器を傾け、一回たらすこと」です。
<使用例>
「爽やかな味が好きな方は、このお料理にワインビネガーを一滴ししても美味しいですよ」

さて、正解は?
※画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 一滴し(ひとたら-し) です。

「一滴し」は、お料理のつくり方を説明するときなどに、よく登場する言い回しですね。この言葉が指し示す容量は「油などの容器を1秒ほど傾けて出る量」で、だいたい5cc程度です。
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本日は、10月22日、『ドリップコーヒーの日』にちなんで、「滴」という字の入った日本語から、
・滴る(したた-る)
・一滴し(ひとたら-し)
などの読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱