「生下戸」ってなんと読む?「まなしたと」ではないですよ!
明日、10月30日は『たまごかけごはんの日』です。「たまごかけごはん」をキーワードに、日本の古きよき食文化や故郷、家族愛などを考えるきっかけとなる日に、というコンセプトの記念日です。日付は『第1回日本たまごかけごはんシンポジウム』が開催された2005(平成17)年の同日にちなんでいます。
この時期の卵は品質がよいそうで、新米が出回る時期でもあるので、たまごかけごはん、特においしく頂けそうですね。シンプルでおいしいメニューですが、実は、卵を安全に生食できる品質管理の行き届いた日本ならではの食文化でもあります。ということで、本日は「生卵」の「生」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「生酢」ってなんと読む?
「生酢」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「ほかの調味料を混ぜたり、薄めたりしていない酢」という意味です。
<使用例>
「このメーカーの米酢は、生酢のままでも、とてもまろやかでおいしいの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 生酢(きず) です。
「生」という字は、読み方のバリエーションが大変多い字ですが、「生酢(きず)」、正しく読めましたか? ちなみに、「魚介類や野菜などを刻んで、生のまま調味酢であえた料理=なます」の漢字表記は「膾」「鱠」です。例文に出てきた「米酢(よねず)」も、「こめす」などという誤読の無いようお気を付けくださいね。
では、二問目にまいりましょう。
【問題2】「生下戸」ってなんと読む?
「生下戸」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「酒のまったく飲めない人」という意味の言葉です。
<使用例>
「最近のレストランではノンアルコールのカクテルを扱うから、生下戸の私でもいろいろ楽しめて嬉しいわ」
さて、正解は?
※画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 生下戸(きげこ) です。
こちらも「生っ粋の下戸」という構成で「生下戸(きげこ)」です。「お酒を飲めない人」を「下戸(げこ)」と呼ぶ理由ですが、昔の律令制に由来するといわれております。世帯を「上戸」「中戸」「下戸」と分け、婚礼の際に飲むことができると決められたお酒の量について「下戸」が最も少なかったから…という歴史から来ているようです。
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本日は、10月30日『たまごかけごはんの日』にちなんで、「生」という字の入った日本語から、
・生酢(きず)
・生下戸(きげこ)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱

















