麻布台ヒルズの中心に佇む「ジャヌ東京」では、2026年1月15日(木)まで、盆栽アーティスト集団「TRADMAN’S BONSAI」とのフェスティブシーズン限定コラボレーションを実施しています。

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5階レセプション前に飾られた、クリスマスツリーを思わせる盆栽

館内を彩る盆栽ディスプレイをはじめ、コース料理やカクテルなど、多彩な形で盆栽の世界観を体感できる内容。まず館内には、クリスマスツリーに見立てたダイナミックな作品を含む15鉢の盆栽が配され、和の美意識と現代性が響き合う特別な空間が広がります。

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「フェスティブディナーコース」¥20,400(税・サービス料込み)

4階「ジャヌ グリル」では、盆栽の世界観や日本文化から着想を得たコース料理が、5階「ジャヌ バー」では「TRADMAN ’S BONSAI」のオリジナル「松葉ジン」を使った印象的なグリーンのカクテルが登場しています。

先日行われたメディア向けレセプションでは、「TRADMAN’S BONSAI」が東京タワーをイメージした創作盆栽をその場で仕立てる圧巻のパフォーマンスを披露。その後は、Precious.jpライターが、ディナーとカクテルをひと足早く体験させていただきました。

今回は、そのレセプションで味わった内容を中心に、コラボレーションメニューの魅力をご紹介します。

盆栽が彩る「ジャヌ東京」のフェスティブシーズン

■1: 季節をつなぐ、盆栽ディスプレイ

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インフォメーションデスクに飾られた盆栽
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「ジャヌ グリル」入口に佇む盆栽

ジャヌ東京では、これまでも「TRADMAN’S BONSAI」の盆栽が館内を彩り、継続的な交流が育まれてきました。今回のフェスティブシーズンでは、その世界観をさらに広げるかたちでコラボレーションが実現。クリスマスツリーに見立てた作品をはじめ、期間中は15鉢の盆栽が館内各所に並びます。

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盆栽の歴史や魅力を語る「TRADMAN’S BONSAI」代表・小島鉄平氏

「TRADMAN’S BONSAI」代表の小島鉄平氏は、「盆栽は、何百年ものあいだ人の手を受け継ぎながら生き続け、つながりそのものが宿っています。その精神がジャヌ東京の価値観とも共鳴し、この場所で盆栽を紹介できることを光栄に思います」と語り、伝統に新しい感性を重ねる今回の取り組みへの思いを明かします。

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「TRADMAN’S BONSAI」によるライブパフォーマンス

先日行われたメディア向けレセプションでは、「TRADMAN’S BONSAI」によるライブパフォーマンスも披露されました。テーマは「もしも東京タワーに盆栽が生えたら」。

石づきのベースに土を重ね、小さな枝葉をひとつずつ植え付けていくと、無垢の素材から緑が立ち上がり、造形が形づくられていく様子が目の前に。繊細かつ力強い手さばきが美しく、その過程から目が離せません。

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パフォーマンス前の盆栽ディスプレイ
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ライブパフォーマンスで仕立てられた創作盆栽

完成した作品は、窓外にそびえる東京タワーと呼応するような佇まいに。都会の夜景と盆栽の生命力が重なり合う、印象的な光景でした。

展示される盆栽は週ごとに入れ替わり、会期中はのべ100種類以上が登場予定とのこと。訪れるたびに異なる表情の盆栽に出会えるのも、このコラボレーションの楽しみのひとつです。

■2:盆栽の世界観や日本文化を皿に映した「ジャヌ グリル」の特別コース

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前菜

「ジャヌ グリル」では、盆栽の世界観や日本文化を料理で表現した5品のコースが提供されます。和の素材を丁寧に取り入れながら、季節の移ろいを感じさせる構成です。

前菜は、オマール海老や平目、サーモン、アボカドを重ねたガトー仕立て。3種のキャビアや九条葱、三つ葉が添えられ、重なり合う色のレイヤーが自然の景色のよう。和のハーブが加わることで味わいに落ち着きが生まれ、キャビアのコクがより引き立ちます。

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スープ

続くスープは、蕪のやさしい甘みと鴨の旨みが重なるひと品。柚子と木の芽がふんわりと香り、ほっとするような温かさが広がります。蕪の風味がしっかり感じられ、後口は軽やかでした。

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席でソースを注いで仕上げる瞬間
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魚料理

魚料理は、本日の魚を包んだパイ包み。焼き上がったパイの立体感が盆栽の枝張りを思わせ、牛蒡やビーツ、紫芋のチップ、銀杏などが秋の景色を連想させます。中にはトマトやほうれん草も忍ばせてあり、断面の美しさも印象的でした。

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メインの肉料理

メインは、まつなが牛テンダーロインのグリル。皿の中央に添えられたマッシュポテトは、盆栽の中でも象徴的な樹「真柏」をイメージした造形に。

白みがかった幹と深い緑の葉を表すかのような、そのコントラストが印象的で、力強さと繊細さが共存する盛り付けです。マッシュポテトは、しっとり火入れされたお肉とも相性抜群でした。

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デザート

デザートは遊び心あふれる二段構成。上段には苔玉のようなフォルムのバニラアイスクリームを、ピスタチオと米粉のクランブルで包み込んだもの。下段には黒胡麻のパンナコッタとピスタチオのビスキュイが並びます。

別々でもおいしいのですが、混ぜ合わせると黒胡麻の香ばしさとバニラの甘さがふわりと溶け合い、やさしい余韻が広がりました。

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「ジャヌ グリル」店内に飾られている盆栽

店内に飾られた盆栽を眺めながら味わうディナーは、このコラボレーションならではの趣があり、忘れがたい時間となるはずです。

■3:伝統と革新が交わる、ジャヌ バーのオリジナルカクテル

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カクテル「Re: Balance」¥3,000(税・サービス料込み)

ジャヌ バーで提供されるのは、「TRADMAN’S BONSAI」が監修したオリジナルの松葉ジンを使ったカクテル「Re: Balance」。深みのあるグリーンが、まず目を引きます。

クラシックなネグローニをベースに、国産ベルモットやジャヌ東京オリジナルの煎茶を合わせ、ふわりと和の香りをまとわせたドリンクに仕上げています。バーテンダーの丁寧な所作が、そのまま味わいに映し出されているようでした。

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カクテルパーティーで並んだフィンガーフード
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「Re: Balance」とフィンガーフード

レセプション当日は、ディナー前のカクテルパーティーでフィンガーフードとともに体験。煎茶の香りがすっと立ち上がり、ネグローニの持つほろ苦さと心地よく重なります。重厚さの中に爽やかさがのぞく、和と洋のバランスが絶妙なカクテルで、期間中に訪れたならぜひ味わっていただきたい一杯です。


さらに、宿泊者限定で「TRADMAN’S BONSAI」が運営するシークレットギャラリーを訪れ、盆栽の哲学に触れられるプライベートツアーや、植え替え・剪定を体験できる都内でのワークショップなども用意されています。

伝統と新しい感性が自然に寄り合う「ジャヌ東京」。そこに「TRADMAN’S BONSAI」とのコラボレーションが加わることで、ホテル全体に新たな魅力が広がっています。この冬だけの特別な空間で、心が動くフェスティブシーズンを過ごしてみてはいかがでしょうか。

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WRITING :
篠原亜由美
EDIT :
小林麻美