新しい年の始まりは、清々しい気持ちで迎えたいもの。古来より日本人が大切にしてきた“参拝”で願いをかけ、温泉の力で心身を癒し清める、そんな特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。そこで、短期集中企画として、有名神社へのアクセスがよく、初詣や年始の参拝も叶う“新年におすすめの名宿”を、温泉ジャーナリストの植竹深雪さんにピックアップしてもらいました。
今回ご紹介するのは、埼玉県秩父市にある「新木鉱泉」です。

公式サイト
温冷交互浴に好適!冷泉「卵水」は浸かればやみつきになる心地よさ
埼玉・秩父多摩甲斐国立公園内の深山、標高約1,100mに鎮座する三峯神社は、関東最強クラスのパワースポット。
創始は約1,900年前、日本武尊が伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)を祀ったことに始まるとされ、特に強い「氣」が集まる場所として信仰を集めています。社殿を囲むように配置された神の使いである狼(お犬様)は、古くから盗難除けや火難除けなどの厄除けの守り神として崇敬されてきました。
社殿は江戸時代末期に建立された絢爛豪華なもので、極彩色の彫刻が施されており、その荘厳な雰囲気は深い森の中に佇む異空間のよう。また、境内の敷石には、特定の場所が濡れると竜の姿が浮かび上がるとされる神秘的なスポットもあります。
その三峯神社と同じく埼玉県秩父市にある温泉宿のなかで、今回、植竹さんがおすすめするのが「新木鉱泉」です。開湯から約400年という長い歴史をもち、秩父七湯の一つに数えられる静かな一軒宿では、冷泉を生かしたユニークな湯浴み体験ができると植竹さんは話します。
「こちらで堪能できるのは、古くから『卵水(たまごみず)』という愛称で親しまれている冷泉。つるっとした卵の白身を連想させる肌ざわりと、硫黄泉の卵のような香りに由来します。泉質は、単純硫黄冷鉱泉。源泉の温度が15度のところ浴槽では40度ほどに加温されており、優しい浴感の湯に癒されます」(植竹さん)
「そして、こちらの宿でぜひ試していただきたいのが、源泉をそのまま利用した水風呂。昨今、サウナを併設する温泉施設は増えていますが、実は新木鉱泉ではブームのはるか以前から、冷泉を生かすためにサウナを導入したという経緯があります。
つまり、サウナのための水風呂ではなく、水風呂のためのサウナ。水風呂といっても浴槽を満たすのは白湯ではなく、さまざまな成分を含む冷泉なので、浸かってみると肌を刺すような冷たさはなく、不思議と冷泉にくるまれるような感覚が得られます。温泉やサウナで体を温めた後、この水風呂に浸かるという温冷交互浴が実に気持ちよく、ついつい無限ループしてしまいたくなるほどです」(植竹さん)
こちらの宿では、内湯、露天風呂、サウナ、水風呂を備えた男女別の大浴場のほかに、貸切風呂がひとつ。さらに、全13室中4室は、露天風呂付きです。露天風呂付き客室は全て1階にあり、露天風呂は秩父の自然を間近に感じられる造り。木々が織りなす四季折々の景色を眺めつつ、長い歴史を経て受け継がれてきた「卵水」をプライベートな空間でじっくり堪能すれば、心がゆるりとほどけていくのを実感できることでしょう。
これぞ理想の「ふるさとの味」!おもてなし会席で新年の志を育む
夕食は、秩父の旬を散りばめた滋味深い和食会席。派手さよりも、地元の素材を丁寧に活かした温かみのある料理が魅力です。
「秩父で古くから伝わる郷土料理にひと手間加えた創作料理は五臓六腑に染み入るよう。盛り付けなども工夫が凝らされ、女将さんをはじめ宿のスタッフの方々のおもてなしの心がうかがえます。新木鉱泉は予約が困難なほどリピーターが多い宿ですが、その人気の背景にはお料理もあるのかもしれません。
心や体が疲れたときに、ふと『卵水』や宿の味覚を思い出してまた足を運びたくなる…。そんな心のふるさとのような新木鉱泉は、一年の始まりに心身を整え、真っ新な気持ちで一歩を踏み出すのにも好適のように思います」(植竹さん)
以上、秩父市の「新木鉱泉」をご紹介しました。三峯神社を参拝すると共に、江戸時代から大切に受け継がれてきた「卵水」に包まれて心身を整えたい人は次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか?
問い合わせ先
- 新木鉱泉
- 住所/ 埼玉県秩父市山田1538
客室数/全13室
料金/朝夕2食付き 2名1室1名 ¥21,100~(税込) - TEL:0494-23-2641
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 中田綾美
- EDIT :
- 谷 花生(Precious.jp)

















