集う日の一本は、その日のテーマや料理に合うもの、誰もが楽しめるものを選びたい。けれど、どんな人が来るのか、好みがわからないことがあると悩ましいもの。だからといって、定番の一本を選ぶと、代わり映えがしない…という皆様に。

雑誌「Precious」1月号では【会話が弾む!「集う日の一本」】と題し、美酒美食に詳しい11名に、選ぶ人の知的センスが感じられて、ホスピタリティもあって、その一本を巡って会話が盛り上がる、そんな気のきいたセレクトを教えてもらいました。今回は、4名がセレクトした日本酒をご紹介します。

自然派、サステイナビリティ、イギリス、南アフリカ、低アルコール…。多様化を極めるお酒界隈。あの人が選ぶポイントをセレクトの参考に。

秋山 都さん
編集者/ライター
『Harper’s BAZAAR日本版』『東京カレンダー』などの編集長を歴任。食、酒、旅をテーマに国内外を旅する。
菅原秀子さん
「OPEN DOOR」エグゼクティブ ディレクター
長年、世界的ファッションブランドのPR等に勤しむ。無類のシャツ好きで、コーディネートセンスも素敵。
杉山明日香さん
ソムリエ/唎酒師
ワインバー「Cave de ASUKA」なども手掛ける。コルシカ島の地場品種・シャカレッロの赤ワインにも注目。
松田亜子
本企画担当エディター
食、旅、エンタメ界隈で活動。好きな言葉は糖質摂取。都市伝説系動画を観るときは赤ワインを選びがち。

日本酒|食前、食中、食後にも。至福の時間にずっと寄り添う。

テーブルに並んだ4種の日本酒
1.宝酒造(TAKARA SHUZO)松竹梅白壁蔵「然土(ねんど)」720ml ¥11,000(宝酒造)、2.仁井田本家(NIIDAHONKE)百年貴醸酒2025 720ml ¥4,400(仁井田本家)、3.菊の里酒造(KIKUNOSATO SHUZO)大那 低アルコール純米酒 13 720ml ¥1,650(菊の里酒造)、4.白岩(SHIRAIWA)IWA 5 アッサンブラージュ6 720ml ¥15,730(白岩)

■1:秋山都さんセレクト|宝酒造(TAKARA SHUZO)松竹梅白壁蔵「然土(ねんど)」

ナショナルブランドの知る人ぞ知る理想の酒

華やかで、米のうま味を感じる逸品。食通が集う名店で採用され、春と秋の年2回、オンラインで数量限定発売。

「超人気で入手困難な日本酒が増える昨今、『大手こそ最良のものをつくるべき』という理念に共感。好みの日本酒との出合いは、まずは信頼できる酒屋さんを見つけることから。『はせがわ酒店 麻布十番店』『IMADEYA GINZA SIX』などはセレクトもスタッフも素晴らしく、そんな情報を共有しながら飲む時間も有意義です」 

■2:松田亜子セレクト|仁井田本家(NIIDAHONKE)百年貴醸酒2025

100年続けて完成する未来志向の自然酒

無農薬・無化学肥料の自然米と蔵付き酵母で自然酒を醸す。仕込み水の代わりに酒を使う貴醸酒はとろりと濃厚で、上品な蜜のような甘さ。2011年から100年のリレーを刻むデザインは縁起のいい贈り物にも。

「前年の貴醸酒でその年の貴醸酒を仕込むという贅沢さ。これを創業400年まで100年続ける壮大な企みに飲みながら参加している気分。去年はどうしてた? 100年後の世界はどんな? そんな未来のたられば話を肴に」

■3:杉山明日香さんセレクト|菊の里酒造(KIKUNOSATO SHUZO)大那 低アルコール純米酒 13

低アルコール日本酒でも香りや味わいはしっかり!

山田錦を使用し、加水なしの原酒なのにアルコール度数13度。口当たりは軽快、味わいは濃密。

「優しい飲み心地で、料理を選ばない万能選手。スターターとしても優秀で、泡のあとにも続けて楽しめます。日本酒が苦手な方とも盛り上がれそう。酒器選びも集う時間をデザインする大切な要素。手の温度で味わいの変化を楽しめる『酒碗』で飲むと香りが柔らかく広がり、米のうま味がしっとり溶け込むように感じられます」

■4:菅原秀子さんセレクト|白岩(SHIRAIWA)IWA 5 アッサンブラージュ6

世界の酒愛好家が注目。伝統と革新の洗練酒

シャンパーニュのアッサンブラージュ技法で複数の原酒を組み合わせ、香りは芳醇、口当たりはまろやか。

「ドン ペリニヨンの醸造最高責任者だったリシャール・ジョフロワが手掛け、ボトルデザインはマーク・ニューソン、酒蔵は隈研吾、世界のミシュランシェフも推す…と、酒、建築、デザイン、レストランなど会話が広がり、海外からのゲストにも喜ばれます。和食以外にも幅広い料理に合うのでワイングラスでサーブしています」

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
※販売店や販売期間は公式サイト等をご確認ください。

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PHOTO :
神林 環
STYLIST :
西﨑弥沙
EDIT&WRITING :
松田亜子、佐藤友貴絵(Precious)
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