目黒 蓮さん
アイドル・俳優
(めぐろ・れん)1997年生まれ、東京都出身。2020年にSnow Manの一員としてCDデビュー。俳優としての主な出演作は、NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』、ドラマ『消えた初恋』『silent』『トリリオンゲーム』『海のはじまり』『ザ・ロイヤルファミリー』、映画『おそ松さん』『月の満ち欠け』『わたしの幸せな結婚』、劇場版『トリリオンゲーム』。最新出演映画『ほどなく、お別れです』(2月6日公開/浜辺美波・目黒 蓮のW主演)では葬祭プランナー・漆原礼二を演じる。“フェンディ”“ブルガリ”のブランドアンバサダーも務める。

※本記事は発売中の3月号の転載記事です。本誌では全8ページで目黒蓮さんの撮りおろしポートレートも掲載しています。ぜひ大きな誌面でもチェックしてみてください。

本番に向かう集中力は、ものすごいと思います

インタビュー_1
ジャケット¥473,000・タンクトップ/参考商品・パンツ¥173,800(フェンディ ジャパン)、ネックレス¥1,056,000・リング¥841,500・ブレスレット¥2,750,000(ブルガリ・ジャパン)

もっと器用に生きられたら、成功への近道があったのかもしれないけれど

一本、また一本。出演作品を重ねるほどに、言葉・表情・仕草に深みを増していく目黒さん。その陰には、独自の役づくりがあるという。

「表面的にどう見せるかよりも、演じる人物のバックボーンを知って、想像することから始めます。作品ごとに伝えたい思いを自分なりに咀嚼すること、自分と共鳴する部分を考えることも大事な準備です。

本番前には、その場に身を置き、改めて頭の中に蓄えたことを巡らせ、整理して、どうアウトプットするかを計算する。目の前の状況を、どうしたらよい結果に導くことができるか。そのときの集中力は、ものすごいと自分でも思います。人から声をかけられても、気づかないこともよくあります。ひとつのことに夢中になると、ほかが見えなくなるのは昔からなんです。子供のころ、好きなテレビ番組を観ていると、ご飯を食べるのも忘れてしまう、みたいな(笑)。

いまだにその延長だなんて、どうなんだろうと思うし、不器用さを短所だと捉えていた時期もありました。もっと器用に、同時にいろんなことができたら、これほど苦労せず、成功への近道があったかもしれません。でも、僕にはやっぱりこの方法しかなかった。それなら、これを長所だと受け入れよう。今はそう考えられるようになりました」

遠回りしたから見えた景色、得られた自信…。それを、気負うことなく一歩引いて語る目黒さん。これこそ、人を惹きつける最大の魅力であり武器である。

内から湧き出るものを“背中で”見せる

深い思考と卓越した集中力によって導かれる“静けさ”と“熱さ”をあわせもつ人物描写。最新主演映画『ほどなく、お別れです』では、目黒さんの真骨頂でもあるこの演技が、存分に発揮されている。

「僕が演じた葬祭プランナー・漆原礼二は、クールだけれど、とても愛のある人物です。自身の過去の出来事、仕事への思い入れなど、さまざまな愛が仕事ににじみ出ている。こうした彼の背景に思いを馳せながら、自分の内から湧き出るものを〝背中で”見せる。雰囲気は出すものでなく、出てくるもの。それが僕の意識したことです。

漆原の思いは、遺族の方と接するときにも表れています。仕事を“作業”にせず、ひとつひとつの動作に心を込める。それは、この映画のもつメッセージであり、僕自身の決意――一瞬一瞬を悔いのないように生きる。そして人と接するときは気持ちを込める――にも通じるものだと思います。

 この映画に携わる前、ちょうど考えていたんです。自分がこの世から去ったあと、どんな世界が広がっているんだろう。きっとそこには希望があるはずだ。それなら今やるべきことは――やっぱり“一日一日を全力でやりきること”しかないのだと」

自分で立てた目標、自分から挑んだことは、忙しさを言い訳に逃げたくない

2026年は、世界的大ヒットドラマシリーズ『SHOGUN 将軍』シーズン2の撮影のため、海外へ向かうことが決まっている。自ら出演を志願しオーディションに参加したこと、その陰で語学を習得する努力を続けていたことは、強い決意の表れだ。

また、“フェンディ”のブランドアンバサダーは3年目に入り、2025年は“ブルガリ”のアンバサダーにも就任。日本のアイドルとして誰も成し遂げなかった領域に踏み出し、自分を更新し続けている。

「語学の勉強、体のケア…やらなければいけないことを考えると、時間がいくらあっても足りなくて。撮影ですべての集中力を出しきって、家に帰れば抜け殻のようになってしまうこともあります。それでも、少しでも勉強しておきたいし、次の準備にも手を抜きたくない。もちろん、翌日に持ち越して寝てしまいたくなるときも、あります。でも、自分で立てた目標に対して、忙しさを言い訳にしてしまったら、それこそ後悔してしまう。やると決めたことは、必ずやらないと気がすまないんです。融通の利かない人間かもしれません」

目標は高く、行動は気高く、自己評価はどこまでもフラットに。

「そしていい仕事には、リラックスする時間も大事です。好きなものに囲まれた居心地のいい空間で、次の仕事のために気持ちを整える。それが仕事と仕事の間の短い時間だとしても、気持ちは全然変わります。本当は、瞬間移動でもできて、時間を効率よく使えたらいいけど…(笑)。これから住む場所が変わっても、居心地のよさを求めて“自分だけの空間”をつくることは、変わらないと思います」

穏やかに語りながらも、強くしなやかな自分の芯を貫く目黒さん。それは、舞台が世界に移っても変わらないだろう。そのためにも、いちばん大事にしたいのは――。

「やっぱり健康です。僕にとっての生命力であり、集中力にも大きく影響するもの。健康な体なしでは挑戦も成功もありえません。僕だけじゃないですよ。みなさんも、ね」

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『Precious3月号』小学館、2026年
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