連載「Tomorrow Will Be Precious!」明日への希望をアクションに変えるPrecious People

明日への希望をアクションに変える方たちの活動に注目し、紹介する「Precious」連載【Tomorrow Will Be Precious!】では今回、眠りに不調を抱える人々に寄り添い、具体的なアプローチを伝えることで人気を博す睡眠コンサルタント・友野なおさんにインタビュー! 

友野さんがこの仕事を目指したきっかけとは?また、さまざまな場所での講演会をはじめ、企業との商品開発や睡眠に関する書籍の執筆など、多忙な日々を送る友野さんに、今後の展望についてもお話しをうかがいました。

友野 なおさん
睡眠コンサルタント
(ともの なお)株式会社「SEA Trinity」代表取締役。千葉大学大学院医学薬学府 先進予防医学 医学博士課程。睡眠を改善したことで15kgのダイエットと重度のパニック障害克服に成功。その経験から睡眠を専門的に研究。行動療法からの睡眠改善、快眠を促す寝室空間づくりを得意とし、講演活動、企業の商品開発やコンサルテーション、執筆活動などを行う。

【Tokyo】眠りで重度のパニック障害を克服した睡眠コンサルタントの次なる挑戦

睡眠コンサルタントの友野なおさん

眠りの不調を抱える人々に親身に寄り添い、具体的なアプローチを伝えることで人気を博している友野さん。さまざまな場所での講演会をはじめ、企業との商品開発や睡眠に関する書籍の執筆など、多忙な日々を送っている。今でこそ心身健やかに過ごしているが、実は長く暗闇の中をさまよった期間があった。

「自分の意志で中学を中退し、イギリスへ単身留学。慣れない環境で勉強漬けの日々を送ったのち、帰国後も精力的に動いていました。そんなある日、カフェで倒れて救急車で運ばれ、突然起き上がれなくなったのです。重度のパニック障害でした。10代から気力体力ですべてを乗り切り、これからもそれでいけると鼻高々でいた自分に、神様が『考え直しなさい』とメッセージをくれたのだと思います」

何もかもがままならない自分に戸惑い、もがき苦しむなか、母親の「とりあえず寝なさい」という言葉を信じて実践。すると「ひと筋の光が見えてきた」のだとか。寝具から室内温度まで睡眠環境を徹底的に整えることで少しずつ回復し、奇跡的に寛解にいたる。今の活躍ぶりは当時の辛い経験を生かしたもので、「“睡眠” に恩返しをしている感覚」と語る。

「私の強みは、『うまくいかない人の気持ちがわかる』ということ。呼吸するだけで精一杯なのに『怠けている』と言われるのは本当に辛かった。でもいちばん辛いのは、自分の可能性を信じられなくなってしまうこと。正しい休息をすれば心身は必ず回復します。一度つまずいてしまった人こそ『無理はできない』と諦めるのではなく、もう一度限界を突破してほしい。アメリカの実業家、アール・ナイチンゲールはこう言っています。『心配事の92%は実際には起こらない』と。この言葉をお守りに、飛躍をためらわないでほしいんです」

先進予防医学について知識を深めたこの10年を経て、向こう10年は精神医学を体系立てて学んでいくそう。辛い日々から見事によみがえった女性の、新たなる挑戦が始まる。

◇友野なおさんに質問

Q 朝起きていちばんにやることは?
朝日を浴びて次の睡眠のために体内時計をリセットする。その後、睡眠で失われた水分を補給するために白湯を飲む。
Q 人から言われてうれしいほめ言葉は?
「変わってるね」。変とか普通じゃないという意味合いでそう言われると、私の本質を理解してくれた気がしてうれしくなります。私、本当に変わっているので(笑)。
Q 急にお休みがとれたらどう過ごす?
家族でキャンプに行く。
Q 仕事以外で新しく始めたいことは?
海外移住。マレーシアを考えています。
Q 10年後の自分は何をやっている?
精神医学の世界を追求している。また子供の手が離れていると思うので、夫とデート三昧!
Q 自分を動物に例えると?
猪突猛進なのでイノシシ。それもよく眠るイノシシ。

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PHOTO :
望月みちか
取材・文 :
本庄真穂