【目次】
【「みんなで考えるSDGsの日」とは?】
■「何をする」「何が目的」の日?
毎年3月17日は「みんなで考えるSDGsの日」です。この記念日は、国際社会が目指す「持続可能な開発目標(SDGs)」を、より身近なものとして捉え、議論を盛んにすることで具体的なアクションにつなげるきっかけをつくるために制定されました。
■「誰が」決めた?
総合PR会社 共同ピーアール株式会社のシンクタンクである共同ピーアール株式会社総合研究所(PR総研)が制定し、一般社団法人 日本記念日協会によって認定・登録された記念日です。
■なぜ3月17日?「由来」と「背景」
PR総研は、2020年1月より「持続可能な開発目標(SDGs)を踏まえた、経済的・社会的な共通価値の創造(CSV)を推進するシンクタンク」へ体制を刷新し、SDGsの推進活動を実施しています。3月17日を記念日とした理由は、「み(3)んなでSDGsの『17』の目標を考えよう」という提言からです。
【そもそもSDGsとは?17の目標を簡単に解説】
■「SDGs」とは?
2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットにおいて、150を超える加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴールと169のターゲットから構成されています。
■SDGsの正式名称と基本理念
正式名称: Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)
基本理念: 「地球上の誰一人取り残さない(leave no one behind)」
SDGsは発展途上国だけでなく、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)な目標です。環境問題以外にも、貧困や飢餓、教育、ジェンダー、経済成長など、現代社会が直面する多様な課題を解決するための道標となっています。
■17の目標[ The 17 Goals]
目標1:[貧困] あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
目標2:[飢餓] 飢餓を終わらせ、食料安全保障と栄養改善を実現する
目標3:[保健] 全ての人に健康と福祉を
目標4:[教育] 全ての人に質の高い教育を
目標5:[ジェンダー] ジェンダー平等を実現しよう
目標6:[水・衛生] 安全な水とトイレを世界中に
目標7:[エネルギー] 手頃な価格でクリーンなエネルギーをみんなに
目標8:[経済成長・労働] 働きがいも経済成長も実現
目標9:[産業・技術] 産業と技術革新の基盤をつくろう
目標10:[不平等] 人や国の不平等をなくそう
目標11:[都市] 住み続けられるまちづくりを
目標12:[生産・消費]責任ある消費と生産を
目標13:[気候変動] 気候変動に具体的な対策を
目標14:[海洋資源] 海の豊かさを守ろう
目標15:[陸域資源] 陸の豊かさも守ろう
目標16:[平和・公正] 平和と公正をすべての人に
目標17:[実施手段] パートナーシップで目標を達成しよう
【日本のSDGs達成状況【最新データ】】
■「Sustainable Development Report 2025」
世界各国のSDGs達成状況を分析した最新の報告書「Sustainable Development Report 2025」によれば、日本の達成スコアは80.66、世界ランキングは167カ国中19位となっています。ランキングは2017(平成29)年の11位をピークに下降傾向にありましたが、2024(令和6)年に18位へと盛り返し、現在は再び一歩後退したかたちです。
167カ国による国別ランキングの1位はフィンランド。全体においてSDGsの達成度の高い先進国が、貿易や消費を通して、他国の環境や社会経済への負の影響を生み出している側面も大きいと指摘されています。
■日本の「強み」と「課題」
「Sustainable Development Report 2025」では、「17の目標」は達成度に応じて4段階(緑・黄・橙・赤)で評価されています。
日本のインフラや教育水準は世界的に高く評価されています。「緑(達成)」の評価を得たのは、目標3の[保健]。目標1の[貧困]、目標4[質の高い教育]、目標6の[水・衛生]、目標8の[経済成長・労働]、目標16の[平和・公正]については、黄(課題は残る)との評価でした。
反対に、「赤(深刻な課題)」と指摘を受けたのは、課題2の[飢餓](日本では飢餓そのものではなく、食品ロスや栄養の偏りなどが課題として指摘されています)、課題5の[ジェンダー]、課題12の[生産・消費]、課題13の[気候変動]、課題14の[海洋資源]、課題15の[陸域資源]でした。原因としては…
・目標5[ジェンダー平等]: 国会議員の女性比率の低さや、男女間の賃金格差が主な要因です。女性初の総理大臣が誕生したことで、次回、この評価に変化はあるでしょうか? 注目です!
・目標12[生産・消費]: 1人あたりのプラスチックごみ排出量や、電子廃棄物の管理が課題視されています。
・目標13[気候変動]: 化石燃料への依存度や、脱炭素への進捗スピードが国際基準に追いついていないと指摘されています。
・目標14・15[海の資源・陸の資源]: 漁獲資源の管理や、生物多様性の保護に関する取り組みが不十分とされています。
日本は国内の利便性を追求する一方で、輸入を通じて他国の環境負荷を高めている側面があり、これをどう改善していくかも、今後の焦点となります。
【今日からできるSDGsアクション】
SDGsは大きな国際目標ですが、その達成には私たち一人ひとりの「賢い選択」が不可欠です。国際連合広報センターでは、「持続可能な社会のために ナマケモノにもできるアクション・ガイド」というユニークな提案をまとめています。わたしたちが、日々の生活の質を保ちながら無理なく取り組めるアクションを4つのレベルにわけてご紹介しましょう。
■レベル1:ソファに寝ころんだままでできること
・まずは節電。使ってない器機の電源は切りましょう。PCも忘れずに
・女性の権利や気候変動についてソーシャルメディアで興味深い投稿を見つけたら、「いいね!」だけじゃなく、シェアしてみては?
・ちょっと勇気がいるけれど…あなたが住んでいる町や国に、人と地球にやさしい取り組みに参加するよう呼びかけたいですね
・オンライン検索すると、持続可能で環境にやさしい取り組みをしている企業が見つかります。こうした企業の製品を買って、応援しましょう。
■レベル2:家にいてもできること
・衣服を洗う場合には、回数を少なく、洗濯機の容量をフルにして使いましょう!
・短時間のシャワーを活用。ちなみに、バスタブ入浴は5~10分のシャワーに比べて、水が何十リットルも余計に必要になります
・生鮮品や残り物、食べ切れないものは早めに冷凍
・できるだけ簡易包装の品物を買おう!
・窓やドアの隙間をふさぎ、エネルギー効率を高めて
・エアコンの温度を、冬は低め、夏は高めに設定
■レベル3: 家の外でできること
・買い物は地元で! 地域の企業を支援すれば、雇用が守られるし、長距離トラックの運転も必要なくなります
・詰め替え可能なボトルやコーヒーカップを使いましょう。無駄がなくなるし、経済的!
・ 買い物にはマイバッグ、エコバッグを持参。
・使わないもの、いらなくなったものは、積極的に寄付を。あなたが大事に使っていた衣服や本、家具に新たな命を吹き込みます。
■レベル4: 職場でできること
・職場のみんなが医療サービスを受けられているでしょうか? 労働者としての自分の権利を知っておくことも大切です
・社内の冷暖房装置は省エネ型に!
・職場で差別があったら、可能な範囲で声を上げたいもの。性別や人種、性的指向、社会的背景、身体的能力に関係なく、人はみんな平等です
・労働にまつわる権利について学びましょう
■消費行動を変える「エシカル・バイイング(倫理的調達)」を意識して
私たちが何にお金を使うかは、社会に対する一種の「投票」とも言えます。海の資源を守る「MSC認証」や、森林保護につながる「FSC認証」、公正な取引を支える「国際フェアトレード認証」がついた商品を選んでみましょう。私たちが得意としている「長く使える上質なものを選ぶこと」も、目標12[責任ある生産と消費]への貢献につながりますよ!
***
日本のSDGs達成状況には依然として課題が残りますが、裏を返せば、「伸び代がある」ということ。特にビジネスや日常生活において、中心的な役割を担う私たち世代にとっては、エシカルな選択や多様性の尊重は、もはやスタンダードな価値観といえるでしょう。自分自身のライフスタイルをアップデートし、次世代へより良い社会を繋いでいく。そんなポジティブな循環を、この『みんなで考えるSDGsの日』から広げていけたらいいですね。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- 参考資料:『日本国語大辞典』(小学館) /『デジタル大辞泉』(小学館) /『日本大百科全書 ニッポニカ』(小学館) /『世界大百科事典』(平凡社) /国際連合広報センター「2030アジェンダ」 /国際連合広報センター「ナマケモノにもできるアクション・ガイド」 /外務省「JAPAN SDGs Action Platform」 /一般社団法人 日本記念日協会HP /KyodoPR「『みんなで考えるSDGsの日(3月17日)』を記念日制定」 /Take Action for the Sustainable Development Goals/日本ユニセフ協会:SDGs17の目標 /科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」 /SB「先進国が他地域に悪影響、5目標10年進捗なし――2025年版世界SDGs報告書」 /Sustainable Development Report 2025「JAPAN」 :

















