kemioさん、エリーローズさん、キム・ギュテさん…総勢12名による『国際女性デー トークセッション』
女性の権利向上やジェンダー平等を推進する象徴的な日として国連が定めた3月8日の「国際女性デー」にあたり、ラグジュアリーライフスタイルホテル「東京エディション」にて、トークセッションが開催されました。
このトークセッションは、社会における多様性や公平性、そして包括性を企業文化の根幹に掲げ、インスピレーションを届けることにコミットする「東京エディション」ならではの取り組みです。
参加したゲストは総勢12名。エディション カルチャー&エンターテイメント ディレクターの白川麻美さんと同マネージャーのローズ麻里子さん、そして国際協力NGO ジョイセフ・PGディレクターを務める小野美智代さんの声がけのもと、さまざまな分野の第一線で活躍するゲスト陣が集いました。
【参加者は以下、12名(※敬称略)】
kemio(デジタルクリエイター / モデル)、エリーローズ(モデル / DJ / コラムニスト)、キム・ギュテ(ビューティークリエイター)、緒形龍 (俳優 / モデル)、沙羅・ジューストー(プロデューサー)、Niina(アーティスト)、植野有砂(コンテンツクリエーター / DJ)、ミエ・アントン(ブランドディレクター)、アンジェラ・レイノルズ(ギャラリーディレクター / モデル)小野美智代(国際協力NGO ジョイセフ・PGディレクター)、白川麻美 (エディション カルチャー&エンターテイメント ディレクター)、ローズ麻里子(エディション カルチャー&エンターテイメント マネージャー)
トークセッションのテーマは「Give to Gainー与えてこそ得られる」
それぞれのフィールドでどのようにジェンダー観を更新してきたのか、カルチャーが社会規範に与える影響力、その変革の可能性について、示唆に富んだディスカッションが繰り広げられました。
■カルチャーが変える社会の常識
セッションのはじまりは、ファッション、音楽、アートといったカルチャーが社会のジェンダー意識にどのような変化をもたらしてきたのかについて。
参加者たちは、それぞれのフィールドで既存の価値観に問いを投げかけてきたよう。カルチャーが、単なる表現ではなく、人々の価値観や社会の常識を更新していく力を持っていることが改めて共有されました。
kemioさんは、「僕はゲイで、21歳のときに本でカミングアウトしました。祖母に育てられて、周りも女性が多い環境だったんですが、当時は性について知るための教育や情報がほとんどなかった。保健体育の授業でもそういう話はなかったので、自分が何者なのかを知る手がかりがなかったんです。でもアメリカのカルチャーが好きで、マライア・キャリーやレディー・ガガの存在を知る中で『自分ってなんなんだろう』と考えるようになった。音楽やカルチャーに触れることで、自分の道標になるものを見つけられた気がします。教育では得られなかったものを、カルチャーが教えてくれたと思っています」と話します。
■声を上げる勇気
「可視化する勇気」や「声を上げること」がキャリアや社会にもたらす影響についても議論が広がりました。
Niinaさんは、「私は声を上げることがあまり得意ではありません。過去に強い批判を受けた経験があって、発信することが怖くなってしまった時期がありました。でも自分で調べて知識を増やしていくうちに、少しずつ自信がついてきた。今は再び発信することにも挑戦していきたいと思っています。その一つとしてトレーニングを続けていて、数年で14キロ体重を増やしました。舐められたくないという気持ちが強かったんです。体を鍛えることでメンタルもタフになってきたと感じています」。
批判や不安を抱えながらも言葉にし続けること。その言葉がやがて誰かの勇気となって、次の世代の選択肢を広げることにつながっていくはずです。
■見た目とアイデンティティの偏見
セッションの中盤には、外見やスタイルによって生まれる社会の偏見や期待についての議論も。
エリーローズさんは、「モデルをしながらDJをしていると、“ただのモデルでしょ”と言われたりして下に見られていると感じることがよくありました。だからこそDJのときは絶対にミスをしないようにしていたし、常に最大限のパフォーマンスを出さなければいけないという意識が強かったと思います。ストリーミングの現場ではネイルを外したり、あえて大きめのTシャツを着たりして、“ギャルっぽい”イメージで見られないようにしてました。男性中心の環境の中で舐められないように、話し方を少し男性的に変えていた時期もあります。そういう経験を通して、自分の立ち方を探してきた時期は辛かったですね」と、当時を振り返りました。
■自己表現が生むコミュニティと、政治とのギャップ
つづく話題は、個人の表現がどのように共感を生み、人と人をつなぐコミュニティへと広がっていくのかについて。キム・ギュテさんは、発信やカルチャーが人々に与える影響について自身の経験を語ってくれました。
「僕は14歳からメイクを始めました。コンプレックスがたくさんあったので、それを解決したいと思ったのがきっかけです。当時は東方神起がすごく好きで、ジュンスさんがソロデビューしたときのビジュアルに衝撃を受けたんです。もともと親しみのあるメイクだったのに、白髪で白いコンタクトレンズ、ブラックのアイメイクで、誰だか分からないくらい変わっていて。“男性でもこんなに変われるんだ”と思いました。大きく変わったのは、広島のSPINNSで働き始めた頃です。きゃりーぱみゅぱみゅさんが全盛期で、顔中にピアスをつけたり真っ白なメイクをしたりしている人たちがたくさんいて。そこから自分の個性が爆発しました(笑)。当時は欲求を最大限に誇張したメイクをしていて大変なことになっていたんですが、母から“どうせメイクするなら綺麗にして”と言われて、今のスタイルにたどり着きました。
母子家庭で育ったこともあって、昔から女性へのリスペクトが強かったんです。今の僕の活動も、国籍や性別に関係なく、男性にも女性にもなれるようなメイクの楽しさを発信していて。この小さな世界はすごく平和だなと感じています。僕はノンバイナリーなんですが、それをカミングアウトしたとき、ファンが減るかなと思ったんです。でも逆に増えたんです。“そんなギュテくんも大好きだよ”と言ってくれて。すごく寛容なコミュニティだなと思いました」
■女性のロールモデル不足と、想像力を育てる教育
セッションの終盤には、女性のロールモデルが不足している現状や、想像力を育む教育の重要性について熱い議論が交わされました。
「今は平等だから何でもできると言われますが、実際に女性大統領や女性経営者は少ない。なりたいものになろうとしても、ロールモデルが少なく、想像力が働かないから、摩擦が生じやすいのが現実です。だからこそ、多様な女性のロールモデルを増やすことが、結果的に教育に繋がっていく思っています」と話すのは、沙羅・ジューストーさん。
アンジェラ・レイノルズさんは、「それは私がモデルとして活動し続けている理由の大きな一つで、より多くの女性が独自の思想や生き方を発信していくことで、次世代への影響も生まれていくと信じています。その人の存在そのものがロールモデルになり、次のジェネレーションの想像力になっていくのだと思います」と強い想いを語りました。
ジェンダーの枠を越えて率直な意見が交えられた今回のトークセッション。
“Give to Gain“のテーマが示す通り、参加者たちの経験や想いの発信が、次世代へのインスピレーションへとつながっていきます──。
■「東京エディション虎ノ門」
TEL:03-5422-1600
住所:東京都港区虎ノ門4-1-1
■「東京エディション銀座」
TEL:03-6228-7400
住所:東京都中央区銀座2-8-13
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 池尾園子

















