展覧会『富士をいろどる陶芸家たち展 吉田直嗣 渡辺愛子 内田鋼一』

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左から/吉田直嗣「窯変黒茶盌」、渡辺愛子「Mountain」

2025年7月、富士麓に開業した「GORA KADAN FUJI」は、箱根の名旅館「強羅花壇」が手掛ける宿泊施設です。真正面に霊峰富士を仰ぎ見る絶好のロケーションに、オールスイートの客室棟と浴室棟を備え、なかでも数寄屋造りの離れ(ヴィラスイート)は足を踏み入れた瞬間から、非日常を体験することができます。

開業以来、「GORA KADAN FUJI」の館内では、各所にアーティストや陶芸家の作品が飾られ、また使用されてきました。そうした作品を提供してきた3人の陶芸家の展覧会が、施設内のギャラリーショップにて現在開催中です。

本展覧会において作家たちは、「床の間」を飾る“生花の花器”を制作しました。日本の伝統的な建築において大きな特徴のひとつである「床の間」は、お客様をもてなすために生け花や掛け軸、置物などを飾る特別な場所です。芸術品を置くのにふさわしいこの場所を彼らはどのように解釈し、新たな作品を生み出したのでしょうか。

現代を映す3人の作家がつくる、床の間を彩る「花器」

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吉田直嗣「オブジェ」

吉田直嗣さんの作品は、主に黒や白というクールでシンプルな色調でありながら普遍的な温かみを感じます。客室の『カップ&ソーサー』、レストランフロアで壺や置物を鑑賞できます。また本展では、特別に『カップ&ソーサー』を数量限定で販売しています。

渡辺愛子「伊賀徳利と伊賀ぐい呑」
渡辺愛子「伊賀徳利と伊賀ぐい呑」

渡辺愛子さんは古代から伝わる「穴窯」で焼成を行っており、炎と一体となった景色のある作品を制作しています。自然の優美さを備えた器は、名だたる寿司店や日本料理店が愛好しています。館内では割烹の角皿や抹茶碗を楽しむことができます。

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内田鋼一「金彩茶盌」

20 代から世界を旅し、各国の窯元で焼物をつくってきた体験をもつ内田鋼一さんは、おおらかでいながら繊細な作品を生み出します。今回は、花器のほかに、土そのものの自然を感じる抹茶碗も制作しました。

<作家プロフィール>

吉田直嗣さん
1976年静岡県沼津市生まれ。 東京造形大学卒業後、陶芸家・黒田泰蔵氏に師事。 2003年、富士山麓に築窯、現在では海外にも活躍の場を広げており、潔い黒と白の器を中心に、日常使いや茶道具などのデザインが人気を博している。

渡辺愛子さん
1971年大阪府堺市生まれ。嵯峨美術短大絵画科卒業後、信楽焼に惹かれて焼き物を始める。2001年、三重県伊賀市に穴窯を構え、壺から茶器、造形作品など、すべて薪で焼く。力強さと繊細さの共存するものを目指してい
る。アリアナミュージアム(スイス・ジュネーヴ)収蔵。

内田鋼一さん
1969年愛知県名古屋市生まれ。愛知県立瀬戸窯業高等学校陶芸専攻科修了後、東南アジアや欧米、アフリカ、南米などの世界各国の窯場やアトリエに住み込み、現地で作業をしながら技術を身につけたのち、1992年に三重県四日市市にアトリエと窯場を構え独立。国内外の美術館やギャラリーにて個展を中心に活動。


以上、箱根の「GORA KADAN FUJI」ギャラリーショップで開催中の展覧会「富士をいろどる陶芸家たち展 吉田直嗣 渡辺愛子 内田鋼一」をご紹介しました。国内外で活躍中の3人の陶芸家の作品に出合いに、春の富士にお出かけしてみてはいかがでしょうか。

<展覧会概要>


  • 展覧会名:「富士をいろどる陶芸家たち展 吉田直嗣 渡辺愛子 内田鋼一」
    会 期:〜6月30日(火)
    会 場:GORA KADAN FUJI ギャラリーショップ
    営業時間:8:00~20:00
    TEL: 0550 -75-5551(代表電話)
    住所:静岡県駿東郡小山町須走110番地1
    ※宿泊ご利用でない方もご観覧・ご購入いただけます

問い合わせ先

GORA KADAN FUJI

TEL:0550-75-5551

この記事の執筆者
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