【目次】
【「ゴーヤーの日」とは?「意味」「由来」「なぜ」この日?制定の背景】
■「いつ」?
「ゴーヤーの日」は5月8日です。
■「由来」
「ゴーヤーの日」を制定したのは、JA沖縄経済連(現:JAおきなわ)と沖縄県。1997(平成9)年のことでした。日付は「ゴー(5)ヤー(8)」と読む語呂合わせと、5月からゴーヤーの出荷が本格化する時期もあることにちなみます。夏本番を前に「ゴーヤーを食べて元気に過ごそう」というメッセージが込められているのですね!
■「意味」
沖縄名物のゴーヤーの消費拡大が目的です。実は語呂合わせの数字を逆にした8月5日はいわゆる「裏ゴーヤーの日」とも呼ばれ。この5月8日から8月5日までの期間には、美味しいゴーヤーを県内外に幅広くPRするためのキャンペーンやイベントが実施されています。
■制定の背景
1997年の制定当時、沖縄県外では「ゴーヤー」のことを「ニガウリ」と呼ぶのが一般的でした。この記念日の提唱は、その後の「沖縄ブーム」とも相まって、全国的に「ゴーヤー」という呼称が定着するきっかけとなりました。
【「ゴーヤー」の「栄養」とは?健康にうれしい特徴】
■そもそも「ゴーヤー」って?
ビタミンCとカリウムが多く含まれているゴーヤーは、別名「にがうり」や「ツルレイシ」とも呼ばれます。沖縄県の伝統的農産物(島野菜)のひとつですね。
■あの「苦味」成分が夏バテ予防に効果あり!
ゴーヤーは「苦い」というイメージが強い人も多いのですが、それはモモルデシンという苦味成分のため。一般にモモルデシンは胃腸の粘膜を保護し、食欲を増進させるはたらききがあるとされており、食欲が落ちやすい夏場の体調管理に非常に有効です。
■多彩なミネラルと食物繊維
カリウムや鉄分、食物繊維などもバランスよく含まれています。特にカリウムは、体内の余分な塩分の排出を促し、むくみの解消を助けるはたらきが期待できるということで、日々の食事バランスを整える一助となる野菜です。
【「ゴーヤー」を日常に取り入れたい食習慣】
健康効果の高いゴーヤーですが、その強い苦味から敬遠してしまう方も少なくありません。日常的に無理なく、おいしく取り入れるための工夫をご紹介します。
■「苦味」が苦手な人は…
どうしてもゴーヤーの苦味が苦手な人は…
・特に苦味が強い種やわたの部分を取り除く
・薄くスライスして断面積を広げ、調味料を馴染みやすくする
・塩を振り、数分置いてから水洗いして絞ると、苦味成分が程よく抜ける
・熱湯に数秒くぐらせることで、さらにマイルドな味わいに
■「油」と一緒に調理して吸収率アップ
ゴーヤーに含まれるビタミンCは加熱調理をしても壊れにくいとされているので、炒め物にして食べるのもおすすめです。また、ゴーヤーに含まれるβ-カロテンなどの栄養素は、油と一緒に摂取することで吸収率が高まります。定番の「ゴーヤーチャンプルー」は、豆腐のタンパク質、卵のビタミン、豚肉のビタミンB1も同時に摂取できる、非常に理にかなったメニューです。スライスしてチップスにすると、おやつ感覚で食べられますよ。最近は、苦みの少ない白いゴーヤも出てきています。
【ビジネス雑談に役立つ「ゴーヤー」の雑学】
■ゴーヤーの歴史
ゴーヤの原産地は熱帯アジアだといわれています。いつ頃に誕生したのかは不明ですが、中国やインドでは古くから薬用植物として重宝されていた程、栄養価の高い野菜として知られていました。日本へは16世紀から17世紀ごろに中国から伝来したとされています。琉球王国時代の書物『琉球国由来記』(1713年)に、"苦瓜"の名称が記載されていることから、その頃にはすでに琉球国に存在していたようです。かつては沖縄県や九州の南の地域で食べられていましたが、2000年の沖縄サミット、翌年のNHKドラマ「ちゅらさん」の放映などをきっかけに知名度が一気に上がり、今では全国どこでも手に入る野菜となりました。
■かつては「鑑賞用」だった?
ゴーヤーが日本に伝わったのは江戸時代初期の1600年代だとされているのは前述の通り。当時はその独特の形や、熟すと黄色くなって弾ける様子が珍しがられ、観賞用としても扱われていたとされます。明治以降、本格的に沖縄などで栽培され始め、現在の食文化へと繋がっています。
■「ゴーヤー」と「ゴーヤ」、どちらが正解?
実はどちらも間違いではありません。ただし、沖縄の言葉(ウチナーグチ)では語尾を伸ばすことが多いので、「ゴーヤー」が沖縄本来の発音に近いとされています。一方で、関東などの市場やスーパーでは「ゴーヤ」と表記されているのをよく見かけますね。1997年に「ゴーヤーの日」が制定された際、沖縄県が公式に「ゴーヤー」という呼称を全国へ広める後押しをしたという経緯があります。
■「緑のカーテン」の活用
夏の節電対策としておなじみの「緑のカーテン」ですが、ゴーヤーはその主役として選ばれることが多い野菜です。その理由は…
・成長スピードが速く葉が密集して日光を遮る効果が高い
・まきひげによって他のものによくつかまり、上に伸びていく
・「収穫したら食べられる」という実益を兼ね備えている
ここ数年、家庭や学校では、窓の外にネットを張ってゴーヤを育てる取り組みが広がっていますが、より葉が大きく育つように品種改良された「カーテン専用」の苗も登場しています。
■ゴーヤーの保存方法
ゴーヤーはビニール袋に入れて保存できますが、種とワタをとり、キッチンペーパーなどに包んでから野菜室で保存すると、より長持ちします。冷凍する場合は、サッと塩茹でするか、軽く炒めてから保存します。
■選び方
ゴーヤーは熟す前の未熟果を食べます。スーパーなどでは、全体的に鮮やかな緑色で変色しておらず、重みのあるものを選びましょう。ハリがあってイボがしっかりしているもの、みずみずしいことも、選ぶ目安です。白色の品種なら、丸いイボが均一に出ているものがいいですよ。
■熟したら食べられないの?
ゴーヤーは、熟すとオレンジ色になり、中には赤い果肉に包まれた種があります。この果肉は甘く、昔は水菓子の代わりに食べられていました。種は洗って乾かし、炒って食べると、強壮効果が期待できるそうです。
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かつては沖縄の希少な野菜だったゴーヤーも、今では夏の訪れを告げる風物詩的な存在です。そして、5月8日の「ゴーヤーの日」は、本格的な夏を目前に、体調を整えるきっかけをくれる日。あの「苦味」成分こそが「夏バテ予防に効果あり!」とわかれば、よりおいしくいただけるのではないでしょうか。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- 参考資料:琉球新報「5月8日はゴーヤーの日「安心して食べて」 8月まで旬 害虫被害でも対策 沖縄」(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-4214260.html) /沖縄観光情報WEBサイト おきなわ物語「【5月8日】はゴーヤーの日♪」(https://www.okinawastory.jp/news/tourism/4399) /農林水産省「食品詳細」(https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=6_06205_7) /JAグループ「春・夏の旬野菜ゴーヤー(にがうり)」(https://life.ja-group.jp/food/shun/detail?id=45) /丸果石川中央青果「野菜の知識」http://www.maruka-ishikawa.co.jp/vegetables/items003/goya.htm /独立行政法人 農畜産業復興機構「野菜」(https://www.alic.go.jp/vegetable/index.html) :

















