「扶ける」ってなんと読む?「ふける」ではありません!
本日は、いきないクイズにまいりますよ。
【問題1】共通で、なんと読む?
以下の3つの言葉に共通する読み方をお答えください。
1:佑ける
2:幇ける
3:輔ける
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… たす-ける です。
「佑ける」の「佑」は、「人を言葉で導く」という意味をもつ構成の字で「天佑(てんゆう)…天の助け」などの熟語に使われる字です。
一方、「幇ける」の「幇」は、「仲間。手伝う」を意味する字で、「幇助(ほうじょ)…力を添えて助けること」などの熟語に使われる字です。そして「輔ける」の「輔」は「力を添える」ことを意味する字で、「輔佐(ほさ)…人を助けて、その役目を果たさせること。また、その役目にある人」などの熟語に使われる字です。
続けて2問目にまいりましょう。
【問題2】共通で、なんと読む?
以下の3つの言葉に共通する読み方をお答えください。
1:扶ける
2:丞ける
3:援ける
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… たす-ける です。
「扶ける」の「扶」は「世話をする。力を添える」を意味する字で、「扶養(ふよう)…生活上の世話をし、養うこと」などの熟語に使われる字です。そして「丞ける」の「丞」は「補佐する」を意味する字で「丞相(じょうしょう)…古代中国で天子を助けて国政を行った最高位の官。また、日本で、律令制における大臣の別称」などの熟語に使われる字です。
最後の「援ける」の「援」は「力を貸す。救う」「引き寄せる、引き上げる」を意味する字で、「援護…困っている人を助けること。また、敵の攻撃から身を護ること」などの熟語に使われる字です。
さて、本日は「たす-ける」と読む字をたくさん見てまいりましたが、実は明日・5月8日は『世界赤十字デー』なのです。日付は赤十字の創始者であるアンリー・デュナンの生誕日に由来しています。アンリー・デュナンはスイス人の実業家でしたが、1859年のイタリア統一戦争の際、激戦地・ソルフェリーノで「傷ついた兵士はもはや兵士ではない、人間である。人間同士としてその尊い生命は救われなければならない」という信念のもと、町の人々と協力して放置されていた負傷者の救護活動をしました。
更にこの経験を著書『ソルフェリーノの思い出』にしたため、戦争犠牲者の悲惨な状況や、救護団体・国際的な取り決めの必要性を訴えました。その反響から1964年のジュネーブ条約(通称・赤十字条約…武力紛争時における人道的保護を目的とした国際条約の総称)が調印され、赤十字が誕生することとなったのです。
『世界赤十字デー』は、「人道主義の精神と、地域に変化をもたらすことのできるひとりひとりを記念する日」とされています。ひとりひとりにできること、ぜひ、改めて考えてみたいですね。ちなみに、日本に存在する「たす-ける」とも読む字のうち、本日のクイズで列挙したものはほんの一部です。実にいろいろな方向性の「たす-ける」があるのです。
***
本日は、5月8日、『世界赤十字デー』にちなんで、
・佑ける(たす-ける)
・幇ける(たす-ける)
・輔ける(たす-ける)
・扶ける(たす-ける)
・丞ける(たす-ける)
・援ける(たす-ける)
という「たす-ける」と読む字のバリエーションと、それぞれの字の背景をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本赤十字社ホームページ/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱

















