連載「Tomorrow Will Be Precious!」明日への希望をアクションに変えるPrecious People
明日への希望をアクションに変える方たちの活動に注目し、紹介する「Precious」連載【Tomorrow Will Be Precious!】では今回、ドイツ南西部の都市・カールスルーエにあるメディア芸術センター「カールスルーエ 芸術・メディアセンター」で、「知識、コレクション&アーカイブ部門」のトップとしてご活躍のマーギット・ローゼンさんにインタビュー。
「デジタル文化やAIに興味がある人、美術館を退屈だと感じた人、社会問題やメディアについて考えたい人も、未来の問題を先取りして体験できるのがこの施設です。ぜひ知的好奇心を満たしに足を運んでみてください」と話すマーギットさんに、お仕事の内容やセンターの見どころなどを詳しくうかがいました。
【Karlsruhe】アートとテクノロジーの融合を図るメディアセンターの舞台裏とは?
一般的な美術館を、アートを「鑑賞する」場だとするならば、「参加する、操作する、考える」まで促してくれるのが、この「カールスルーエ 芸術・メディアセンター」。展示の種類は「触れる、遊ぶ」「考える」「体験する」と大きく3タイプあり、ときには社会課題をテーマにしたシンポジウムが行われることも。芸術施設という枠を超えた「現代社会を考えるプラットフォーム」として、さまざまな機能を果たしている。このなかの「知識、コレクション&アーカイブ部門」のトップとして日々奔走しているのがマーギットさんだ。
「センターのモットーは『芸術と現代技術の融合』。コンピューターや人工知能を用いて制作されたアート作品を展示したり、芸術とテクノロジーに関する研究を行ったりなど、国内でもその独自性は群を抜いています。美術館、研究所、修復工房、アーカイブスタジオ、それらがすべて一緒になった施設といえば伝わるでしょうか。ここでの展示やイベントを表舞台とするならば、私たちの部門はその舞台裏を司る中枢です。作品を集め、資料や記録を保存し、研究を行いながらデータの修復を進め、一般に向けて公開する。これらすべてを担っているのです。特に重要なのがデータの修復。1960年以降のビデオ作品をデジタル化して長期保存。放っておけば再生不能になってしまう芸術を救ってもいるのです」
一方、新分野の芸術だからこそ、知られざるアーティストの発掘にも力を注いでいる。ある芸術家とコンタクトを図るため、日本を訪れたこともあるそう。その際は家庭料理をふるまわれ、共に食卓を囲んだという。「そんな思い入れのある作品がドイツに到着したときは、もう感無量なのです」と微笑む。
「デジタル文化やAIに興味がある人、美術館を退屈だと感じた人、社会問題やメディアについて考えたい人も、未来の問題を先取りして体験できるのがこの施設です。ぜひ知的好奇心を満たしに足を運んでみてください」
◇マーギット・ローゼンさんに質問
Q 朝起きていちばんにやることは?
アラームが鳴る前に目覚めたときは、夢を覚えていたら内容を書き留めます。あとから読み直すと客観的に自分を見つめることができるので。アラームで目覚めたときは、ラジオのニュースを聴きます。
Q 人から言われてうれしいほめ言葉は?
「気配りが行き届いていて、温かみがある」
Q 急にお休みがとれたらどう過ごす?
ピアノを弾く。もしくは学生時代を過ごしたパリへ日帰り旅行。
Q 仕事以外で新しく始めたいことは?
興味があって始めた日本語学習を再開させたい。
Q 10年後の自分は何をやっている?
偶然に身を任せている。
Q 自分を動物に例えると?
タコ。記憶力がよく、8本ある足で仕事を同時進行させながら、問題解決の糸口を見つけるところ。
- PHOTO :
- Horst Stange
- EDIT :
- 本庄真穂、喜多容子 ・木村 晶(Precious)
- 取材 :
- Noriko Spitznagel

















