日本全国に温泉宿は数多あれど、情報の海のなかから本当に満足度の高い一軒を見つけ出すのは至難の業。そこで、本連載では、国内外の温泉を巡りその神髄を知り尽くした温泉ジャーナリスト・植竹深雪さんに、自ら足を運び五感で確かめた上質な宿をピックアップしてもらいました。
極上の湯に癒されるのはもちろん、その土地ならではの美食やホスピタリティで心ゆくまでリフレッシュしたい! そんな大人の女性のニーズに応える至福の旅をナビゲートします。今回ご紹介するのは長野県・湯田中温泉にある「あぶらや燈千」です。

公式サイト
温泉街を見下ろす展望風呂でしっとりマイルドな名湯を満喫
長野県・北信州を代表する温泉地、湯田中温泉。開湯約1350年の歴史を誇り、古くから多くの湯治客や文人に親しまれてきた名湯です。その温泉街の中心部に佇むのが、今回ご紹介する「あぶらや燈千」。伝統ある温泉旅館でありながら、展望風呂やルーフトップバーなど現代の旅のニーズにも応える施設を備え、幅広い世代を魅了しています。
館内の多彩な施設のなかでも人気を集めているのが、最上階・7階に設けられた2つの大浴場「夢路の湯」と「夢見の湯」。開放感溢れる浴室からは、湯田中温泉街を一望でき、朝夕で異なる表情を見せる雄大な景色と共に湯浴みを楽しめます。貸切露天風呂やサウナ、個室岩盤浴も備え、その日の気分に合わせて思い思いの温泉時間を過ごせるのも魅力です。
「こちらの泉質はナトリウム-塩化物温泉。しっとりと肌になじむマイルドな浴感で、体の芯からぽかぽか温まります。湯上り後も塩のヴェールに包まれ湯冷めしにくく、塩化物泉ならではの保温効果も感じられました」(植竹さん)
また、「あぶらや燈千」では、温泉だけでなく館内のサービスが充実しているのも魅力的。
「出色なのは、屋上に設けられたルーフトップバー。日中は北信五岳の山々や湯田中の街並み、日暮れ後は満天の星空や温泉街の夜景を一望できる空間で、湯上り後に涼やかな風を感じながらクラフトビールやおつまみをいただけるのが格別です。また、夏場には野点傘の下、畳で寛ぐこともでき、 日本の伝統的な夏の情緒が感じられました」(植竹さん)
名物「あぶらやフォンデュ」から発酵文化まで信州の美食を満喫
夕食は、信州の豊かな食文化を取り入れた和会席。なかでも名物は、宿の歴史や屋号にちなんだ「あぶらやフォンデュ」です。卓上にセットされたフォンデュ鍋でゲストが自分で串を揚げるというスタイルで、熱々サクサクの串揚げを楽しめます。具材も信州の伝統野菜やブランド肉など地元産にこだわり、信州の豊かな実りを揚げたての状態でいただけるのが醍醐味です。
また、2026年6月からは「発酵と熟成」をテーマにリニューアルされ、味噌や醤油、麹といった信州ならではの発酵文化を生かした献立へと進化しました。熟成によって魚の旨みを引き出すなど、素材の持ち味を丁寧に引き立てる工夫も随所に凝らされています。
朝食は、個室料亭またはビュッフェから選択可能。個室の朝食は、削りたての鰹節から抽出した一番出汁をいただくところからスタートするのがユニークで、体に優しいメニューが並びます。また、料理人が食事処を訪れて目の前でだし巻き玉子を焼いてくれる客前料理のサービスも。ビュッフェのメニューはバラエティ豊富で、郷土料理「笹寿司」の体験コーナーがあるなど、朝から信州の食文化を満喫できます。
以上、湯田中温泉「あぶらや燈千」をご紹介しました。名湯に癒やされ、信州ならではの美食に舌鼓を打ち、開放的なルーフトップバーで一日の余韻に浸る。そんな心も体も解きほぐす休日を過ごしたい人は次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- あぶらや燈千
- 住所/ 長野県下高井郡山ノ内町大字佐野2586-5
客室数/全32室
料金/朝夕2食付き 2名1室1名 ¥24,200~(税込) - TEL:0269-33-3333
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 中田綾美
- EDIT :
- 谷 花生(Precious.jp)

















