「超俗」ってどういう意味?「超」の使い方を改めて確認!

 明日、7月10日は『日本ヒートアイランド対策協議会の日』です。地球温暖化が進むなか、大きなトピックとなっているヒートアイランド現象に関して、意識を啓蒙したい、という目的で制定された記念日で、7(ヒー)10(ト)の語呂合わせになっています。

ヒートアイランド現象とは、都市部の気温が周辺の郊外に比べて異常に高くなる現象を言い、その主な原因として、地表面の人工化・人工排熱の増加・都市形態の高度気密化が代表的です。

 本日は「暑さ」をキーワードにした日本語クイズをお送りします。

【問題1】「酷い」って「ひどい」意外になんと読む?

「酷い」の「ひどい」以外の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「残酷である」「無慈悲である」などの意味をもつ言葉です。

<使用例>

「都内の暑さのなか、屋外で動物を飼うのは酷いわよ」

「ひど-い」以外の読み方は?
「ひど-い」以外の読み方は?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は…  酷い(むご-い) です。

「酷い」という表記、実は、留意すべき背景が複数ございます。
「酷い」という表記、実は、留意すべき背景が複数ございます。

 本年4月、気象庁が「最高気温が40℃以上の日」の名称を「酷暑日」と決定しました。(※日本気象協会では2022年から「日中最高気温40℃以上の日=酷暑日」という用語が使用されています)…ということで「酷」という字を扱ってみました。

「酷い」の「酷」は「ひど」と読むのが通例になっていますが、実は、漢字辞典にこの読み方は掲載されておらず、表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)ではありますが、今回の解答となった「むご(い)」が掲載されています(国語辞典には「ひど(い)」も掲載されています)。

音読みの「酷(コク)」のみが常用漢字の範疇なので、公用文や新聞などの媒体では「ひどい」も「むごい」も「酷」の漢字は使われず、かなで書かれます。

 さて、気象庁が「酷暑日」という用語を決定するまでにとったアンケートの中で、次点に付いたのが「超猛暑日」だった…ということで、2問目は「超」という字の入ったクイズです。

【問題2】「超俗」ってどういう意味?

「超俗」という日本語の意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。

1:世俗的な様子がはなはだしいこと

2:俗界から抜け出すこと

3:たいへん非常識であること

「超俗(ちょうぞく)」という日本語の意味として正しいのはどれ?
「超俗(ちょうぞく)」という日本語の意味として正しいのはどれ?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 2:俗界から抜け出すこと です。

「俗を超える」という構成の熟語です。

 現代語的な「超(ちょう)」という言葉の使い方として「超楽しい=ものすごく楽しい」など、あとに続く言葉を強める用例がございますね。こうした用例は若者言葉が発祥で「通常の楽しさを超える楽しさ」というようばニュアンスで使われだしたものです。こちらは副詞的な新語の「めっちゃ」と似ていますね。

 対し、古来の「超」の使い方の一系統として「あと続く言葉の状態を脱している」というものがございます。今回の解答の「超俗(ちょうぞく)」がまさにそれで、「世俗的でない(世俗を超えた、世俗を抜け出した)」という意味になります。「超」が「超える」という意味なのはどちらも同じですが、あとに続く言葉を強める例と、反する例…という明確な違いがございますので、ご注意ください。

***

本日は7月10日『日本ヒートアイランド対策協議会の日』にちなんで、

・酷暑日(こくしょび)…最高気温40℃以上の日

・酷い(ひど-い/むご-い)

・超俗(ちょうぞく)…俗界から抜け出すこと

というの言葉をとりあげ、読み方や意味、言葉の背景などをおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/日本ヒートアイランド対策協議会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱