外出先で突然の大雨! 不意打ちの雨に、お気に入りの靴が濡れてしまった。「本革の靴で高かったのにどうしよう……」という経験のある方、多いのではないでしょうか?

イギリス発祥の世界最高峰のシューズメーカー「JOHN LOBB(ジョンロブ)」に教わる、梅雨時の本革靴のケア

革靴は濡れたまま放置しておくと、雨染みやカビが発生する可能性も。今回は、1866年の創業以来、約150年近く高級靴をつくり続けている、イギリス発祥の世界最高峰のシューズメーカー「JOHN LOBB(ジョンロブ)」に、知っておきたい「梅雨時の本革靴のケア」について教えていただきました。

■Q1:外出先で靴が濡れてしまったら? その場でできる応急処置

Travel Shoe Care Case(トラベルシューケアケース)¥140,400。小さなハードブラシやワックスが入っている、持ち運びに便利なシューケアセット。旅先でも革靴をピカピカに!

天気の変わりやすいこの季節は、「アプリの天気予報では、雨が降るなんて言っていなかったのに……」ということもしばしば。急な雨に対処できず、お気に入りの靴が濡れてしまったときは、どうしたらいいのでしょうか?

革表面の水分をタオル等で拭き取って、自宅でしっかりとケアを

「まず、その場の応急処置として、革表面の水分をタオル等で拭き取ってください。その後、自宅でしっかりとケアをしましょう」。濡れた靴をそのままにしておくと、型崩れや、濡れた箇所が水ぶくれや染みになってしまう“雨染み”を引き起こす原因に。砂利などの小石が入り込んで、外側のソール(靴底)を傷めてしまうこともあるといいます。

「これらのダメージを繰り返すと、革にひびが入る “革割れ”が起こったりして、靴の寿命を縮めます」

靴の上から履くラバー素材「オーバーシュー」を持ち歩くのもオススメ

でも、濡れないようにするのが一番。万一に備えて、靴の上から履くラバー素材「オーバーシュー」を持ち歩くのもいいですね。天気予報で雨が降るとわかっている日はお気に入りの靴はお休みさせて、雨の日用の靴を履いて出かけましょう。

■Q2:濡れた革靴。帰ったらまずすべきケアは?

Shoe Cream(シュークリーム)¥3,996。革に栄養を与えるシュークリーム。8カラーを展開。

靴を斜めに立てかけて新聞紙やタオルを靴の中に入れると、水分が抜けやすくなる

雨でびっしょり濡れてしまった本革靴。家についたらすぐに、まず革表面の水分をしっかりと拭き取り、丸めた新聞紙やタオルを靴の中に入れて、染みこんだ水分を吸わせます。この際、靴を斜めに立てかけて、ソールに染みこんだ水分が抜けやすくするのがポイント! 水分を吸って濡れた新聞紙やタオルは、その都度取り出して、乾いたものに入れ替えましょう。

「シューツリー」と「シュークリーム」で、靴の型崩れと皮のひび割れを予防

風通しの良い日陰で乾かしたら、靴の形を維持する器具「シューツリー」を中に入れ、保湿効果を与えるクリーム「シュークリーム」を塗ります。「保湿をしないと、革が乾燥してひび割れてしまいます」。シュークリームは、靴に近い色を選びましょう。

「シュークリームは、油分や水分など、革に必要な成分を補給してくれるアイテムなので、普段のお手入れにも必須です。艶出し効果もあるんですよ」。

■Q3:梅雨時の保管はどこで?

Buffing Glove(バッフィンググローブ)¥16,200。外側にカーフレザー、内側に柔らかい天然のウールを用いたバッフィンググローブ。丸めてボタンで留められるので、気軽に持ち歩けます。

じめじめした梅雨時は、カビが生えたり、雑菌が繁殖したりと、本革靴の保管に一段と気を遣う時季。靴のコンディションを保つためにも、ベストな保管場所を探しましょう!

靴箱には入れず、 通気性のよい場所で保管しよう

「家の中であれば、湿度が高くなく、通気性の良い場所で保管するようにしましょう。保管をする際には、型崩れを防ぐためにシューツリーを必ず入れてくださいね。可能であれば、通気性をよくするために、ボックス等に入れずに保管するのが望ましいです。保管場所の状況に応じて、除湿剤を使うのもよいですね」。

■Q4:お気に入りの革靴にカビが……。元通りにするには?

Selvyt Cloth(セルヴィットクロス)¥3,996。様々な用途で使える、コットン素材のポリッシングクロス。起毛した表面が粒子を持ち上げるため、美しい仕上がりに。クリームやワックスを塗る際にも使えます。

久々に靴箱から出してみたら、カビだらけだった……なんて時はどうすればいいの?

しっかり水気を切ったやわらかい布で、カビの生えた箇所などを拭く

まずカビの生えた箇所と、靴の甲の部分「アッパー」、中敷き部分「インソール」をそれぞれよく拭きます。このとき、しっかり水気を切った柔らかい布で拭くのがポイント! 仕上げに靴をしっかり磨いて、艶出しをしたら完了です。

ケアの後に普段通り履き続けることで、靴からカビが抜けていく

「その後は、いつも通り履き続けていくことで、自然とカビが革から抜けていきます。それでも改善されないようでしたら、専門家にケアをお願いすることをおすすめします。

なお、クレンジングやカビ除去のケアをしても、完全にカビは取れず、時間が経つと再び表面に出るケースもあります。毎日、こまめにお手入れすることが大切ですね」。

白い粉が浮き出る「塩吹き」も磨いてケアしよう

アッパー部分に白い粉が浮き出る「塩吹き」も磨いてケア。塩吹きは、革に含まれる塩分や脂分が雨水で溶け、乾燥することで発生します。

「塩が浮いた部分を湿った布でよく拭き取り、アッパーとインソールもピカピカにしたら、仕上げに全体をよく磨いて艶出しします。風通しのよい日陰で乾かしてください」。

■Q5:濡れてしまったスエード靴は、どうすべき?

Suede Brush ¥7,128。メタルやナイロンの毛で作られた、スエードのお手入れ用ブラシ。持ち手は手になじみやすいブナ素材です。

スエード靴も革靴の一種。革の内側を起毛させることで、ふわふわとした可愛らしいデザインになります。

付着した水分を拭き取り、スエードの状態に応じてブラシでブラッシングを

スエード靴のケアも、本革同様にまずは付着した水分を拭き取ります。その後、本革はシュークリームを塗りますが、スエード靴の場合は素材を悪化させてしまうため、ケアはブラッシングで行い、スエードの状態に応じてブラシを使い分けます。

スエードのクレンジングや汚れ落とし、補色などは、専門家にお願いしよう

「軽い汚れや毛羽のむれを整えるときはクレープブラシ、強い汚れや、少し傷がついてしまったときのお手入れはワイヤータイプのブラシを使います。泥などで汚れたときには、スエード用の消しゴムを使うと良いですよ。ただ、スエードのクレンジングや汚れ落とし、補色等については自分でやるのが難しいため、専門家にお願いした方が良いです」。

乾燥方法も本革と同じで、新聞紙やタオルを丸めたものを詰め、風通しの良い日陰で乾かします。しっかり乾いたら、ブラシで仕上げのお手入れを。


この夏に履きたい!JOHN LOBBおすすめの最旬レディースシューズ4足

2018年夏の「JOHN LOBB」レディース靴を4足、ご紹介します

洗練されたデザインとクオリティの高さから、世界各国にファンを持つ「JOHN LOBB」。今夏デザインのレディース靴は、アーティスティック・ディレクターであるパウラ・ジェルバーゼ氏によるもの。

美しい海辺の景色からインスピレーションを受け、ネイビーやカーキなどの靴のトーンは、創業者の生まれ故郷であるイギリス・コーンウォールの海岸線を思わせます。ここでは、2018年夏の「JOHN LOBB」レディース靴を4足、ご紹介します。

■1:ダブルバックルが特徴的なショートブーツ「Falcon(ファルコン)」

Falcon(ファルコン)¥232,200

後ろが大きく開いたデザインの、ダブルバックルブーツ。バックルは、軽くて丈夫な金属「パラジウム」で仕上げた「JOHN LOBB」オリジナルのデザイン。靴底は、軽くてしなやかな指定外繊維を用いたレザーソールを採用し、地面と接する靴底部分「アウトソール」のラインは、なめらかで流麗なデザインとなっています。ヒール部分の高さは25㎜、ヒールを底に向かって斜めに削る意匠「ピッチドヒール」になっています。

■2:パテントレザーのフラットシューズ「Bracken(ブラッケン)」

Bracken(ブラッケン)¥190,080

エナメル加工を施した「パテントレザー」でつくったギリー(※)サンダル。側面の一部がシースルーとなっており、複数のレザーを織り合わせた、独特なデザインとなっています。こだわりは、シューレース(靴ひも)にも! レースの先端を留めるレースエンドにメタル素材を用いることで、スタイリッシュで高級感のある一足に仕上げられています。

※ギリー:舌革がなく、靴の甲の部分がくり抜かれたスコットランドの伝統的な靴

■3:シンプルなバックルタイプの「Meadow(メドウ)」

Meadow(メドウ)¥190,080

Falcon同様、後ろが開いた形のブーツ。こちらのバックルはシングルタイプで、靴の美しさが際立つシンプルなデザインに。バックルはパラジウム仕上げのオリジナルのもので、こちらも靴底にテンシルレザーソールを使用しています。ヒールは意匠なしで、高さは15㎜。歩きやすさや、ヒールの高さが気になるかたにぴったりです。

■4:異素材MIXのローファー「Rowan(ローワン)」

Rowan(ローワン)¥172,800

1994 年に発表された、人気のレディスコレクションを復刻! スエードとクシュベルカーフの2つの異素材が、上品なかわいらしさを醸し出す一足です。カラーもブラックとネイビーの組み合わせなので、様々なコーデとの相性が◎。クラシックな15㎜のヒールにはブラックのネイルが施され、アウトソールには履くと消えていくドットラインがデザインされているなど、過去のビスポークシューズのコレクションから、ディテールを取り入れています。


革靴のプロ「JOHN LOBB」のシューケアサービスが受けられる!

「JOHN LOBB」ではシューケアサービスを各国で実施している。

「JOHN LOBB」では、お気に入りの革靴を美しくするシューケアサービスを各国で実施。日本では都内のハイエンドなホテルや、JAL国際線のファーストクラスラウンジなどで行われています。

専門の教育を受けたスタッフが、素材によって道具を使い分け、最高のクオリティで靴を磨き上げる。

羽田空港のJAL国際線ファーストクラスラウンジでは、2014年8月からサービスを実施。専門の教育を受けたスタッフが、大切なシューズを1足1足丁寧に磨き上げてくれます。ピカピカの靴でフライトを迎えれば、旅の気分も一層高まりそう!

「お客様の靴の素材によって道具を使い分け、最高のクオリティで磨き上げています」。

サービスの提供場所は、羽田空港国際線JALファーストクラスラウンジRED SUITE内ライブラリールーム。7:00~11:30 (最終受付は11:15)、17:30~23:30 (最終受付は23:15)の時間帯で行われています。成田空港国際線ターミナルのJALファーストクラスラウンジでも、同様のサービスを実施しています。

じめじめとした梅雨時は、人だけでなく、革靴もコンディションが下がりやすい季節。大切な1足と長く寄り添っていくために、毎日きちんとお手入れをしましょう!

※価格はすべて税込です

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