「芸者」=京都や金沢にだけいるというイメージをもたれている方もいると思いますが、東京にももちろん、華やかな踊りで客を楽しませる芸者衆が日々、芸を磨いています。中でも「新橋」「浅草」「神楽坂」は、東京を代表する3大花街。
この3つの花街を巡りながら、それぞれの街の芸者衆のお座敷遊びや踊りを1日で楽しめてしまうという、特別でラグジュアリーなイベントが5月に開催されるとの情報をキャッチしました。
浅草では。浅草寺の裏の道を一本越えた花街にある料亭「瓢庵(ひさごあん)」で、お昼をいただきながら浅草芸者とのお座敷遊び。
新橋では。新橋芸者衆の一年に一度の晴れ舞台「東をどり」を、新橋演舞場にて鑑賞。
神楽坂では。情緒ある小道に佇む料亭「幸本(ゆきもと)」にて、神楽坂芸者衆による夜の宴席を堪能。
3大花街を同時に1日で体験できてしまう機会は、そうそうあるものではありません。それぞれの街の芸者衆にも少しずつ違いがあり、浅草は粋で親しみやすく、新橋はシックで 麗しく、神楽坂はしっとりと優しげ。着物の雰囲気や着こなし方、
そのうえ、豊臣秀吉の時代から続く、お座敷遊びのナビゲーター・幇間(ほうかん/太鼓持ち)の悠玄亭玉八師匠が一行に同行し、道中で花柳界のさまざまなエピソードを面白おかしく教えてくれるそう。わからないことは気軽に質問できるから、マナー違反を恐れる心配もありません。また、芸者衆の芸とはまた異なる「幇間芸」をお座敷でお披露目してくれるなど、今や絶滅危惧種となった「本当の太鼓持ち」の妙技まで味わえてしまいます。
大人の女性が、外国のお客様や友人から「日本の伝統的な遊びをしてみたい」と要望されたとき、「芸者」は思い当たる伝統文化の筆頭ですが、まず自分が行ったことがなければ、自信をもって案内はできないですよね。お酌をして、踊りを見せて…にとどまらない、座敷にいる時間を心安らぎつつも、濃密なものに変える芸者衆の「おもてなし」の真髄を味わうのに、またとない機会となりそうです。まだ席に余裕があるそうなので、気になる方は是非。
■「東都の花街巡り」開催概要
日時/2017年5月27日(土)11時00分〜20時30分
会場/浅草「瓢庵」、新橋演舞場、神楽坂「幸本」
内容/11時00分・浅草「瓢庵」集合。受付後、案内人・悠玄亭玉八師匠挨拶~昼食と浅草芸者のお座敷遊び体験~専用車で新橋演舞場へ~新ばし「東をどり」鑑賞。専用車で神楽坂「幸本」へ~幸本での夕食と、玉八師匠の幇間芸・神楽坂芸者との宴席。20時30分ごろ終了、現地解散
定員/20名(変更になる場合もあります)
参加費/1人¥88,000(昼食、夕食、お土産付き)※各料亭でのお飲物代は別
■参加申し込み(電話またはメール)
和塾 TEL:0120-22-4474 メール/inq@wajuku.jp
- TEXT :
- Precious.jp編集部