【目次】
- 「ハンバーグの日」が生まれた理由|記念日の由来と8月9日の意味
- ハンバーグはどこで生まれた? ドイツから日本へ伝わった歴史
- 日本でハンバーグが国民食になった理由|洋食文化とともに歩んだ歴史
- 「ハンバーグの日」に知っておきたい豆知識|世界のハンバーグ料理も紹介
【「ハンバーグの日」が生まれた理由|記念日の由来と8月9日の意味】
■子どもも大人も大好き!「ハンバーグの日」
冷凍食品を中心とした食品メーカー、株式会社味のちぬやが8月9日に制定した「ハンバーグの日」。子どもから大人まで幅広く愛されているハンバーグを、夏休みの期間中でもあるこの日に、さらに食べてもらいたいとの願いが込められているのだとか。
■語呂合わせで8月9日に
「ハ(=8)ンバーグ(=9)」と読ませる語呂合わせで、この日に決まりました。
【ハンバーグはどこで生まれた? ドイツから日本へ伝わった歴史】
■ハンバーグはアジア生まれ!ルーツと誕生エピソード
ハンバーグはドイツ生まれ? アメリカ生まれ? いいえ、実はハンバーグのルーツはアジアにあるのです。野馬を飼い慣らしていたタタール人(蒙古系民族)は、硬い馬肉を細かく刻み、玉ねぎや香辛料を加えて柔らかくして食べていたという説があり、この生肉料理がルーツとされる説があります。これが13世紀ごろのことです。
■アジア、ヨーロッパ、アメリカへ
モンゴル帝国の東欧侵攻に伴い、このタタール人の食文化がヨーロッパへ伝来します。馬ではなく牛肉の赤身を包丁で叩き、細かくしたものに味付けをして卵黄をのせて食べる「タルタルステーキ」の誕生です。
ヨーロッパでは生肉を食べる習慣がありましたが、ドイツのハンブルクでタルタルステーキにパン粉や香辛料を混ぜ、成形して焼き上げる調理法が考案されました。これが安価で栄養が取れる料理として労働者の間で大流行! 都市の名から「ハンブルク風ステーキ(Hamburg Steak)」と呼ばれるようになります。
19世紀後半になり、多くのドイツ系移民がアメリカへ渡りましたが、ハンブルグ風ステーキもアメリカへ持ち込まれ、「ハンバーグステーキ」として労働者階級を中心に定着します。さらに20世紀初頭、万国博覧会の会場や屋台などで手軽に食べられるよう、ハンバーグステーキをパンに挟んだサンドイッチ「ハンバーガー(Hamburger)」が登場。ハンバーガーはハンバーグステーキとは別の料理として、アメリカを代表するファストフードへと発展したというわけです。
【日本でハンバーグが国民食になった理由|洋食文化とともに歩んだ歴史】
■明治時代に日本上陸、独自に発展
ハンバーグが日本に伝わったのは、人々の暮らしが急速に西洋化された明治時代。西洋料理店で「ジャーマンステーキ」や「ハンブルグステーキ」という名称で提供され始めたのが最初といわれています。当時はまだ一部の人が食べるハイカラな高級料理でした。
昭和30年代(1955~1964年)になると、冷蔵技術の発展によって、それまで傷みやすく扱いが難しかったひき肉が精肉店でも販売され、塊肉やスライスよりも安価で手に入るようになると、ハンバーグは次第に家庭料理として浸透していきます。また、ひき肉が安く手に入るさらに、冷めても柔らかくジューシーに仕上げるため、パン粉や卵、牛乳といった繋ぎを多く入れる日本独自のレシピへと発展していきます。主食のご飯と合うよう、デミグラスソース、和風おろし、照り焼きなど、さまざまなソースもつくられていました。牛肉だけでなく、牛と豚の合い挽きや鶏肉のハンバーグなども生まれ、ハンバーグは日本の国民食と言っても過言ではない地位を築いたのです。
■日本ではなぜ「ハンバーグ」と呼ばれる?
アメリカ式の名称「ハンバーグステーキ」を略して、日本では「ハンバーグ」という名称が一般化しました。
【「ハンバーグの日」に知っておきたい豆知識|世界のハンバーグ料理も紹介】
■日本初の料理学校でお披露目
日本において、「ハンバーグ(ハンブルグステーキ)」という名称と、その調理法が合致する料理が公の場で披露されたのは明治15(1882)年。日本初の料理学校「赤堀割烹教場」(現・赤堀料理学園)の開校披露の席上といわれています。
当時のレシピは「牛の挽肉百匁(もんめ)、小なる玉葱一個、玉子一個、バター少々、食塩少々、胡椒粉少々、パン粉少々」。牛肉100%でひき肉ではなく叩いたものを使用し、繋ぎは使わず塩の結着力のみで成形、焼き崩れないよう成形してからパン粉を付けて揚げ焼きにしています。ハンバーグというよりメンチカツに近い仕上がりだったかもしれませんね。トマトソースが添えられていました。
■こんなハンバーグ料理も
ハンバーグを広く「挽き肉を成形してつくる料理」とすると、世界各国にさまざまな“ハンバーグの親戚”が存在します。いくつかご紹介しましょう。
・キョフテ(トルコ共和国):ラムかマトン、または牛肉を使ったトルコ風の肉団子やハンバーグのこと。トルコには挽き肉料理が数百種類あるといわれますが、そのなかで家庭でもよくつくられるのがキョフテ。地域ごとにさまざまなキョフテがあり、種類によって材料も調理法も異なりますが、一般的にクミン、コリアンダー、ミント、オールスパイス、洋風唐辛子などをたっぷり効かせるのが特徴です。トマト煮込みにしたり、パンに挟んで食べることも。
・アルボンディガス(スペイン・中南米):「スペインのおふくろの味」といわれる一品で、居酒屋「バル」の定番メニューでもあります。牛と豚の合い挽き肉が一般的で、炒めた玉ねぎの代わりにフライドオニオンを使ったり、松の実を加えることで食感にアクセントをプラス。白ワインやトマトの水煮などで軽く煮込みます。
・ショットブッラー(スウェーデン):牛と豚の合い挽き肉に繋ぎやスパイス類を合わせ、小さなボール状に成形してからオーブンで焼いたもの。たっぷりのブラウンソースやクリームソースとともに、こけもものジャムを添えるのが特徴です。北欧の厳しい冬に備え、秋に収穫して塩漬けや砂糖漬けにして保存したこけももを、肉の臭み消しやビタミンCを補う知恵として定着。肉料理にこけもものジャムやソースを合わせるのは、北欧の知恵のひとつなのです。北欧家具や雑貨の「IKEA」でおなじみの…と言ったらわかる人もいるでしょうか。
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今回はハンバーグについて、誕生物語や日本に伝わった歴史などをさくっとご紹介しました。2026年の「ハンバーグの日」は日曜日。この記念日の食事は、やっぱりハンバーグで決まりですね!
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- Precious.jp編集部
- 三井住友銀行 (か)クレディセゾン ひまわり支店 2019125 やなばくみこ 456185参考資料:『デジタル大辞泉プラス』(小学館)/『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)/日本ハンバーグ協会( https://j-hamburg.org/ )/株式会社明治( https://www.meiji.co.jp )/ユウキ食品株式会社( https://world.youki.co.jp ) :

















