Tokyo art plan【芸術の秋、さあ、アートの刺激を求めてTOKYOの街へ】

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代官山の「日本基督教団本多記念教会」を訪れたリカさん。八角形の木組の美しい屋根と、ハイサイドの窓から注ぐ柔らかな光に包まれて。あえて低い場所まで抑えたタイル造りのアーチなど、細部にこだわりが詰まっている。ジャケット¥385,000・パンツ¥242,000(ミカコ ナカムラ 南青山サロン〈MIKAKO NAKAMURA〉)、靴/私物

私たちが愛する街・TOKYOには、今、多様なアートが溢れています。そこで提案したいのが「いざ、街へ出よう!」という芸術体感プランニング。名画鑑賞からギャラリーホッピングまで、4つの知的刺激案を揃えました。トップバッターは立野リカさんによる建築巡り。代官山の美しき教会からスタートです!

【立野リカさん(Precious専属モデル)が巡るTOKYO建築クルージング】都内の最新スポットを厳選!建物から見えてくる心地よさの原点

監修してくれたのは… 近藤以久恵さん
一級建築士。近藤以久恵建築事務所主宰
’18年より建築倉庫ミュージアム副館長、’20年よりWHAT MUSEUM 建築倉庫ディレクター。さまざまな展覧会の企画キュレーションを行っている。

◇WHAT MUSEUM 建築倉庫

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建築家や設計事務所から預かった800点以上の建築模型を保管、その一部を公開している。模型を用いた展示やワークショップも。

<DATA> 
住所:東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫G号 
what.warehouseofart.org


世界的な大都市である東京は、時代を代表する建造物はもちろん、ふとした場所に良質な名建築が点在しているのが魅力。リカさんは「落ち着いて巡ってみたかった」と語ります。今回、おすすめの建築を教えてくれたのは、自身も建築家である近藤以久恵さん。’20 年代に完成した “最新建築” を指南してくれました。

「素材とスケールの丁寧な積み重ねが光と静けさに満ちた空気感を生み出す『本多記念教会』。代官山の小道の先、街になじむように佇んでいます。『土浦亀城邸』は戦前モダニズム住宅が外苑前に移築・復原されたもの。『上野東照宮神符授与所/静心所』は、屋根、床、壁という基本的な建築要素により、周囲の風景が取り込まれるのが魅力です。柔らかな光とモザイクタイルから時代の重なりも楽しめる『黄金湯 新宿店』もぜひ。さらに世界が注目する建築家・石上純也氏による厚木の『KAIT広場』も訪ねてほしい建築です。私は『日本の現代建築に“構造家”の存在あり』と考えていますが、空間の構造美も堪能できる場所です。その後は『国立代々木競技場』へ。建築家と構造家の協働が生み出した、新旧の名作を見比べてみてください。素材、スケール、構造、時間。時代を超えて生き続ける建築の本質を、空間から感じとってみてください」

1.「土浦亀城邸」建築家夫妻の美意識が詰まった戦前モダニズム邸宅の代表作

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[外苑前]土浦亀城邸/昭和初期のモダンなインテリアにリカさんは興味津々。天井から下がる照明にもこだわりが。ワンピース¥181,500(サン・フレール〈アイスバーグ〉)

フランク・ロイド・ライトに師事した建築家・土浦亀城(かめき)と、同じく建築家を目指した妻・土浦信子。1935年に建てた自邸を’24年に復原し、移築した。約60平米というコンパクトな建築面積ながら、階段やスキップフロアを多用して、見事広がりある空間に。

「90年前の住宅と思えない空間の立体構成と、家具やキッチンなどインテリアも見どころ。住まいをデザインするという思想が随所に感じられます」と近藤さん。

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土浦亀城邸/バスルームは白いタイルで統一。
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土浦亀城邸/モダニズム建築らしいミニマルな外観。

<DATA>土浦亀城邸

住所:東京都港区南青山2-5-13 
po-realestate.co.jp/business/aoyama-tsuchiurakameki.html
*一般公開は月に2回、1日2〜3回のガイドツアーを実施している。

2.「上野東照宮神符授与所/静心所」参拝に向かう前に心を清める神聖な場所

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[上野]上野東照宮神符授与所/静心所:屋根材には、境内で腐朽により伐採された大イチョウを使用。小径材をつなぎ合わせた曲面構造になっており、御神木や本殿の風景を縁取るように無柱の大庇を形成。
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上野東照宮神符授与所/静心所:神符授与所の屋根は本殿を囲う二重菱格子塀がモチーフに。

上野東照宮社殿の拝観前に、御神木と対面して心を落ち着かせる静心所。庇と高床という最小限の建築要素が生み出すミニマルな設計が特徴。中村拓志&NAP建築設計事務所によるもので、竣工は’22年。リカさん曰く「短い時間でも静寂にひたることで、参拝前に心が整う感覚が得られるのがいいですね」

<DATA>上野東照宮神符授与所/静心所

住所:東京都台東区上野公園9-88上野東照宮内 
www.uenotoshogu.com/

3.「黄金湯  新宿店」築50年の銭湯をリニューアル町場に根づくアート&癒やし空間

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[新宿]黄金湯  新宿店(C)Nobutada Omote
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黄金湯  新宿店(C)Nobutada Omote

話題作を多数手掛ける建築家・永山祐子氏が内装設計を担当した銭湯は、7月7日にオープンしたばかり。淡いトーンが象徴的な銭湯絵モザイクタイル、柔らかな印象を醸し出す天井のアーチなどを鑑賞しながら、じんわりと疲れを癒やすことができる。「日常の延長にある、時代の重なりを感じさせる空間」と近藤さん。

<DATA>黄金湯  新宿店

住所:東京都新宿区新宿7-22-11 金沢マンション1F
koganeyu.com/shinjuku

4.「本多記念教会」素材の美しさを生かした光溢れる祈りの空間

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[代官山]本多記念教会
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本多記念教会:グレージュカラーのタイルは、600万年前、美濃の地に存在した湖の底の地層から採れる粘土層が原材料。アーチの内側の左官壁は、鈍く光る様が美しい。京都の左官職人による手作業で、見る時間や角度によって色が変化する。

「街に開かれた教会であること」を命題に、’23年に完成。正方形の建物に八角形の屋根を重ねたシンプルな外観が土地に溶け込んでいる。屋根に飯能の木を、壁に瀬戸の土を焼いたレンガタイルを使うなど、素材のルーツにまでこだわっているのが特徴。設計は香山建築研究所で、担当者の鈴木隆史さんが自ら企画する不定期イベントも開催。

<DATA>本多記念教会

住所:東京都渋谷区代官山町8-2 
www.hondakinen-church.com/
*毎週日曜10:30〜11:10に主日礼拝を開催。初めての人でも参加可能。イベントの詳細はInstagramアカウント(nature_art_hondamemorial)にて告知。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

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問い合わせ先

PHOTO :
望月みちか
STYLIST :
三好 彩
HAIR MAKE :
福寿瑠美(PEACE MONKEY)
MODEL :
立野リカ(Precious専属)
EDIT&WRITING :
本庄真穂、剣持亜弥、喜多容子(Precious)