流行感度の高いバッグを持つ男性は話しかけやすい

 友人に会いに週2〜3日もスナックに通っていたこともある藤田さんにとって、スナックとはコミュニケーションの場。その場に居合わせた男性の持ち物も、コミュニケーションツールの一つになるという。

「やっぱり持ち物に気遣っている男性の方が声を掛けやすいかな。『そのバッグ、どちらのブランドですか?』とか。特に流行を意識したアイテムなら話も盛り上げられそう」

 例えば今人気のあるアイテムの一つが、財布にスマホと必要最低限のものが収納できるサコッシュ。

¥7,500(ブリーフィング GINZA SIX店〈ブリーフィング〉)
¥7,500(ブリーフィング GINZA SIX店〈ブリーフィング〉)

 軽くて撥水性のある素材に採用。コンパートメントは2カ所にわかれ、仕分けできるのが便利。

¥9,500(ブリーフィング GINZA SIX店〈ブリーフィング〉)
¥9,500(ブリーフィング GINZA SIX店〈ブリーフィング〉)

サコッシュと同じ高機能な素材を使ったボディバッグ。小ぶりなサイズ感ながら長財布やスマートフォンを収納できる。さらにパッカブルのため、旅先のおともとしても相応しい。

「大人だけど、こういうラフなアイテムをさらっと持てる男性って柔軟に感じます。カジュアルなものの方が若い女性も話やすさを感じるんじゃないかな」

80年代歌謡曲で店に一体感が生まれる

 スナックといえば、カラオケ。藤田さんにも1曲披露してもらおうではないか。

 ザ・ピーナッツから宇多田ヒカルまで藤田さんは幅広いレパートリーを持つが、やはりスナックで盛り上がるのは70〜80年代の歌謡曲だろう。この日彼女が選曲したのは、松田聖子の『赤いスイートピー』。

 周囲の客も巻き込んで、一体感が生まれるのはスナックならではの醍醐味だろう。

「選曲一つとっても話題のきっかけになるし、ストレス発散にもなるし、カラオケもスナックでの大切なコミュニケーションツールですね」

大人の女性はスナックの不完全さに惹かれる

 最後に藤田さんがスナックに足繁く通う理由を尋ねた。

「スナックって不完全ですよね。こちらはお客として行っているのに、お店を手伝うって他の業態じゃありえない。でもそれが楽しいんだから、不思議ですよね」

 完璧を目指しがちな我々だが、大人の女性は少々の失敗や足りなさを大目に見てくれるどころか、楽しんでくれる。おもしろいものに敏感な淑女と一緒にすごすにはぴったりの店だろう。

【The Closet】

問い合わせ先

  • The Closet TEL:03-6416-9633 (19時以降)
  • 住所:東京都渋谷区宇田川町36-3 7F
    営業時間:19:00~28:00
    定休日:不定休
    席料:男性2,000円、女性1,000円
    メニュー:シブヤビール1,200円、焼酎800円〜、カクテル・グラスワイン1,000円〜、ボトルシャンパン14,000円〜、ボトルキープ各種4,000円~

掲載消費問い合わせ先

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この記事の執筆者
フリーランスのライター・エディターとして10年以上に渡って女性誌を中心に活躍。MEN'S Preciousでは女性ならではの視点で現代紳士に必要なライフスタイルや、アイテムを提案する。
PHOTO :
小倉雄一郎