雑誌「Precious」11月号では【欲しいが見つかる「最旬アウター」LIST】と題し、日常に寄り添う着心地のよさも、絵になる佇まいも求めたい欲張りな大人を満たす今シーズンの相棒を、ラグジュアリーメゾンから最愛ブランドまで、厳選してお届けしました。

今回は、最愛アウターを長持ちさせるための【自宅でできる「アウター」のお手入れQ&A】をご紹介。

東京・南麻布の老舗高級クリーニング店「レジュイール」のオーナーの古田陽祐さんに、家庭で無理なくできるお手入れの方法をうかがいました。

お話をうかがったのは…古田陽祐さん(レジュイール)
1977年創業、東京・南麻布の老舗高級クリーニング店「レジュイール」のオーナー。日本で唯一、洋服に特化したケアを行っている専門店であり、ラグジュアリーメゾン製品のケアにも精通している。

【自宅でできる「アウター」のお手入れQ&A】

■ Q1:帰宅したらまずやるべきことは?

A:汚れが付いていないかを確認し、必ずブラッシングを

「アウターを着て外を歩くと、微細なほこりが必ず付着します。最初は目に見えないですが、着用回数が増えるにつれて徐々にほこりが蓄積し、黒ズミや汚れとなって現れます。汚れとして定着する前に予防として、着用後に必ずブラシがけをし、汚れの元となるほこりを都度除去するのが大切です」(古田さん)

■ Q2:食べ物のにおいを取るには?

A:衣類スチーマーで蒸気を当ててからお風呂場で干すのがおすすめ

「焼肉や鉄板焼き、たばこなど、アウターに付いた煙のにおいは、風通しのいいところで陰干しを。換気扇を回した浴室にひと晩干すだけでもいいですが、干す前に衣類スチーマーで高温のスチームを当てることで、より早い脱臭効果を見込めます。それでも取れないしつこいにおいは、ドライクリーニングに依頼を」(古田さん)

サイラス3 ハイブリッド衣類スチーマー
【愛らしいルックスでケア時間も楽しく】インテリアにもなじむ、スウェーデン発の衣類スチーマー。スマートな佇まいに加えて、立ち上がりが早く、手軽でパワフルなのも魅力。『サイラス3 ハイブリッド衣類スチーマー』ローズ¥22,000(モダニティ〈STEAMERY〉)

■ Q3:シミが付いたらどうすべき?

A:早めにクリーニングに出すのが吉

「応急処置をしてしまいがちですが、自己流で処置をすることで生地を傷めたり、汚れを定着させてしまったり、状態を悪化させるリスクも。そのため、最初の段階でクリーニング店に持ち込むのが賢明です。ドライクリーニングでは落ちないシミも多いので、シミ抜きを専門でやっているクリーニング店を探してください」(古田さん)

■ Q4:洋服ブラシはどう選ぶ?

A:アウターの素材や風合いに応じて使い分けて

「すべてのアウターに対応できるブラシはなかなかないので、何種類かもっておくのがおすすめです。毛足が長いアウターには、毛足の長いブラシ、柔らかい風合いのアウターには柔らかいブラシと、適宜使い分けを」(古田さん)。 洋服ブラシを購入する際は、メーカーが推奨する用途(ウール用、カシミア用)を参考にしてみて。

天然の豚毛を用いた老舗の洋服ブラシ
【天然の豚毛を用いた老舗の洋服ブラシ】
左/コシの強い黒豚毛を使用したウール専用ブラシ『No.155』¥9,900(江戸屋)
右/生地を傷めにくい独特の植え方「二段植毛」を採用し、カシミアやシルクなどのデリケート素材に対応。洋服ブラシ『No.103』¥11,000(江戸屋)

■ Q5:ブラッシングする際の注意点は?

A:生地を傷めないようにとにかく優しく!

「優しくブラシをかけることが鉄則ですが、なかにはブラッシング厳禁の素材もあるので要注意! 表面にウェーブ加工が施された素材は、特有の風合いが損なわれてしまうのでブラッシングNGです。同様に、ベロアやベルベット、ツイードもせっかくの風合いが変わってしまうおそれがあるので、ブラシがけは控えて」(古田さん)

■ Q6:クリーニングにはどのくらいの頻度で出すべき?

A:特に汚れがなければ年1回でOK

「日々ブラッシングをしているアウターであれば、気になる汚れがない限り、年に1回で十分です。シーズン中1~2回しか着用していないものは、わざわざ出さなくてもいいくらい。クリーニング後の衣類は、かかっているビニール袋を必ず外し、害虫や湿気対策をしつつ、クローゼットに吊るして保管してください」(古田さん)

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

問い合わせ先

関連記事

PHOTO :
渡辺修身
STYLIST :
大西真理子
EDIT&WRITING :
奥山碧子・安藤奈津(Precious)
撮影協力 :
櫻井 香、BACKGROUNDS FACTORY