【目次】

【「世界統計デー」はいつ?5年ごとに迎える国連の記念日】

■「世界統計デー」とは?

2010(平成22)年に制定された、国連による国際デーのひとつです。「世界統計の日」とも呼ばれます。毎年ではなく5年に1度開催されます。前回は2025年に実施され、次回は2030年。2026年は実施年には当たりません。

■目的は?

信頼できる公的統計が、社会の状況を把握し、政策やさまざまな意思決定を支えるうえで果たす役割について、理解を深めることを目的としています。

■次の「世界統計デー」はいつ?

上記でも触れた通り、2030年10月20日です。

■何をする?

総務省による2025年の「世界統計の日」の活動を見てみましょう。

・学校への出前講座

中高生や大学生等を対象に公的統計を身近に感じてもらうべく、SDGsと統計に関連する各種講演活動を北海道、千葉、新潟、岐阜、大阪、奈良、香川、福岡などで実施しました。

・国連の専門家会合の招致

11月6・7日、福岡県北九州市において、日本で初めて国連統計委員会の下に置かれている「SDGグローバル指標」に関する専門家会合が開催されました。

・世界統計の日フォーラム2025

12月4日には東京の浅草に国内外の統計関係者を招待し、国連統計部による基調講演や、国・自治体による統計・データ利活用に係る取組の紹介を行う「世界統計の日フォーラム2025―質の高い統計とデータですべての人に変化を―」を開催しました。

■日本独自の「統計の日」

国連による「世界統計デー」とは別に、日本には、毎年10月18日の「統計の日」があります。統計の重要性への関心と理解を深め、統計調査への協力を得ることを目的として、1973(昭和48)年に定められました。日付は、日本で最初の近代的生産統計である「府県物産表」に関する太政官布告が公布された1870(明治3)年9月24日を、太陽暦に換算した10月18日に由来します。


【暮らしや仕事を支える「統計」とは?意味と役割】

■そもそも「統計」とは?

一般に「統計」とは、社会集団の状況を数字によって表現したもののこと。社会や自然のなかで起きているさまざまな事象について、集めたデータを整理・分析し、その傾向や特徴を数値や図表としてわかりやすく表したものです。

いっさいの集団的現象を数字で表したものは「統計的データ」といいます。また、政府諸機関によってつくられるものは「官庁統計」と呼ばれることがあります。

■なぜ必要?

「統計」は、バラバラの事象や行動を集約して視覚化することで、全体の姿や目に見えないパターンを浮かび上がらせることができます。「統計」が社会に必要な理由を挙げてみましょう。

・勘や感覚ではなく、データに基づいて正しい判断をするため

・現状から未来の予測し、計画を立てるため

・社会の課題や施策の効果を可視化し、共有するため

個人の経験や勘に頼ると偏った見方をしてしまうことも。客観的なデータを数値で把握することで思い込みを防ぎ、現状を客観的にとらえる手がかりになります。また、過去から現在までのデータを分析・予測することで、将来の人口変化や経済の変動、天候の移り変わりなどを予測することも可能。学校や道路の建設、製品の生産計画、災害への備えなど、適切な計画を立てることに役立ちます。高齢化が進んでいる地域や新薬の効果など、目に見えにくい複雑な課題や変化を統計によって可視化できることも大きなメリット。胸中のデータをもとに論議できるため、社会全体で対策を議論しやすくなります。


【「平均値」と「中央値」の違い、ご存じですか?】

「平均値」と「中央値」は、どちらもデータ全体を代表する数値(代表値)ですが、「計算の方法」と「極端に高い・低い値(外れ値)に対する強さ」に大きな違いがあります。

■「平均値」とは?

いくつかの数や量を平均して得られる数値のこと。すべてのデータを合計し、そのデータの個数で割った数値をいいます。「外れ値」がある場合は、全体の値が大きく引っ張られてしまいます。物の寸法や重量、気象データなどに用いられます。

■「中央値」とは?

データ(資料)を小さい順(または大きい順)に並べたとき、全体の中央にくる数値のこと。データが奇数個なら中央の値、偶数個なら中央にある2つの値の平均を取ります。極端な値の影響を受けにくく、所得や資産額など、分布に偏りのあるデータの中心を捉える際に役立ちます。


【会話や資料で役立つ「統計」の使い方と例文】

■本ツールを導入していただいた他社様の「統計」では、使用開始月から残業時間が平均して約20%削減されたとご報告いただいております。

■月ごとの「統計」を示した折れ線グラフにありますように、特定の工程で数値が急増しているので調査が急務です。

■直近5年間の「統計」から見ると、第3四半期は毎年平均15%伸びる傾向にあるので、この売上予測は季節要因を考慮した現実的な数字といえます。

■「統計的な観点」の精度を上げるため、サンプル数と回収率をチェックする必要がありそうです。

■過去10年間の総務省の「統計データ」が示すように、50代単身世帯の消費額は確実に増えているので十分な市場価値があると判断しました。

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私たちの暮らしに日常的に関わってくる「統計」といえば、「降水確率は30%」といった天気予報ですね。天気予報は過去数十年分におよぶ膨大な気象データから、現在の気温、湿度、風向、気圧などに似た過去の事例を抽出し、そのうち実際に雨が降った割合を算出したもの。降水確率30%とは、その予報が100回発表されたとき、およそ30回で、対象の時間内に1mm以上の雨や雪が降るという意味です。

インフルエンザの流行予想も、全国の「定点医療機関」から報告される患者数の統計(感染症発生動向調査)などをもとに、流行のピークや規模を予測し、ワクチンの製造量や病院での薬の備蓄量を調整しています。「世界統計デー」という記念日に、身近な統計について話題にしてみませんか?

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
参考資料:『世界大百科事典』(平凡社)/デジタル大辞泉プラス』(小学館)/『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)/総務省( https://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/kokusai/wsdtop.html ) :